普通学級か通級指導か特別支援学級か特別支援学校か、小学校就学時の選択

通級指導とは?特別支援学級とは?特別支援学校とは?就学先・小学校の選択

年中さん、年長さんになってくると、小学校はどうしようかと悩みますよね。
就学時の選択についてお伝えします。
通級指導とは?特別支援学級とは?特別支援学校とは?就学先・小学校の選択

就学時の選択 種類

一般的に、次のものがあります。

1 小学校の普通学級に在籍する(ハートフルサポーターの活用など)
2 小学校の普通学級に在籍し、通級指導を受ける
3 小学校の特別支援学級(昔で言う特殊学級)に在籍する
4 特別支援学校(昔で言う養護学校)に進む

 

普通学級・通常学級とは

小学校の通常学級とは、ほとんどの子どもが通っている小学校の教室のことです。

 
知的な遅れがほとんどなく、言葉中心に進む授業が理解できて、教室移動や着席などの集団生活がスムーズにできるお子さんが通われています。

 
就学に必要な言葉の力についてはこちら

 

ハートフルサポーターとは

ハートフルサポーターとは、普通学級に在籍している発達や言葉が遅れている子どものフォローをする先生のことで、苦手な科目などを一時的に支援しています。
常時支援が必要な子は、特別支援学級に在籍します。
岐阜市は各学校に1人専任しています。

 

通級指導教室とは

通級指導教室とは、普通学級に通う小学生のうち、言葉や発達に遅れがある子で市に認められた子で親が希望する子は、小学校の授業の時間帯に、授業を休み、通級指導教室で訓練する療育制度です。
言語訓練とLD・ADHDなどの2種類があります。

通級指導とは、勉強のフォローではなく、発達がゆっくりな子の特有の情緒面や人との交流の弱い点を補うための授業です。
授業を抜けて行います。同じ学校に通級指導教室が無い場合は、その学校まで保護者が送迎することが条件の場合もあります。
授業を抜けるデメリットやお母さんの負担と、お子さんが通級を受ける必要性を考慮して決められると良いですね。

>>通級指導教室とは?種類と利用する条件

 

特別支援学級とは

言葉や発達の遅れがあって、小学校の普通学級の一斉授業が難しい子のために設置された、普通学級とは別の、少人数の学級のことです。

特別支援学級を選択すると、校区の小学校の中にある、担任1人に生徒8人程度までの少人数制の別のクラスに在籍します。

在籍という言葉を使っているのは、普通学級と特別支援学級には交流があり、普通学級にも参加する機会もあります。

柔軟な小学校では、普通学級に在籍しつつ、苦手な教科だけ特別支援学級の授業が受けられるところもあるように聞きますがそれはまれで、多くの小学校では、一般的に、体育や音楽、図工などの授業は交流学級で、国語や算数、理科、社会などの科目は特別支援学級で受けるのが一般的です。

 

生徒の全員が卒業や転校、普通学級に在籍が変わる、などして、生徒が居なくなると、その学校の特別支援学級はなくなります。(閉級)
自分の校区の学校に、該当する特別支援学級が無い場合は、一番近い小学校の特別支援学級に越境して通います。

 

特別支援学級の種類は

岐阜市の多くの小学校に、特別支援学級が設置されています。
特別支援学級には「情緒」と「知的」があり、言葉や理解力にはっきり遅れがある子は「知的」のクラス、言葉や理解力の遅れが少ない子は「情緒」のクラスになります。秋に面談し、12月頃に岐阜市の判定会議で決定します。

>> 普通学級か特別支援学級か 就学決定までの流れ(小学校)

 

特別支援学級にはどんな子どもが通っているの?

特別支援学級の情緒学級には、知的な遅れがほとんどない子どもも多く、大人数の集団行動に常に合わせていくということがむつかしいお子さんが通われています。

中には、知的能力がかなり高く、中学校の数学までできてしまうようなお子さんなどもいらっしゃいます。

 

特別支援学級の知的のクラスには、知的な遅れはあるけれど、ひらがなや数字などの勉強的なことに興味が持てるお子さんが、通われています。

たいていのお子さんが、お箸で食べたり、着替えたり、トイレで排泄して自分でお尻をふける、などの身の回りのことは自分でできるお子さんで、学校によってはそれが条件になっていたり、できないお子さんの場合は親の付き添いを求められることがあります。

 

特別支援学級の授業はどんなもの?

特別支援学級には、パズルやペグさしなどの教具が用意されている場合もあり、自分の教室に楽しくいられるような工夫がされています。
授業も、教科書のような興味が持ちにくい教材ばかり使うのではなく、具体物を使って実体験を通して、興味を持って、分かり易く学べる工夫がされます。数の学習にもゲームの中で具体物を数えるなどの、興味が持ちやすいような工夫がされています。

特別支援学級では、45分の授業に集中できない子どもには、プリント学習15分、具体物を使った学習を15分、最後の15分はパズル等、というように、子どもが出来る範囲で、授業を進めてもらうような工夫も行われます。

 

特別支援学級のメリット・利点は?

特別支援学級の良いところは、少人数で目が行き届き、先生が全員1人ずつに声をかけてくれるため、授業に自分が参加している実感が持てます。

特に、朝の会や、学級活動の時に、自分の考えや出来事を一人ずつ発表するなど、生徒一人一人が主役になれる授業がなされます。

 

介助員(特別支援学級)とは

介助員とは、特別支援学級に在籍する子の中で、1対1の個別指導が必要な子のために配置する補助の先生のことです。
各学校が必要性を判断し、必要に応じて教育委員会に申請します。

プリントなどを渡しても、一人ではできず、やらずに遊んでしまう、でも、先生が1対1で1問ずつ確認しながら行えばできるお子さんなどに、介助員をつける場合があります。

介助員が、担任の先生の指示のもと、家庭教師のようにマンツーマンで指導します。

 

特別支援学校とは(旧名:養護学校)

特別支援学校とは、身体的な障害や、言葉や発達の遅れがあって、地域の小学校に通うのが困難な子どもや、机に向かっての学習が困難な子どもが、小学校とは別に学ぶための学校です。

クラスが6人程度の少人数で、一般的に、担任と副担任の2人態勢で行われます。

お勉強が中心の小学校とは違い、遊びや集団活動、身辺の自立を中心としています。

通園バスがある場合もあります。

 

加配(学童)とは

岐阜市の小学校の学童では、小学生が授業終了後や夏休みに、親が働いている子は、学童に預けられます。(岐阜市は小学校3年生までの学校が多い)
小学校の学童においても、岐阜市は、発達に遅れがある子に加配の先生を付けるように、教育委員会に申請しています。

 

100%は無い!就学先・小学校の選択

普通の子どもと同じように普通学級に通わせたい、1対1の手厚い指導をしてほしい、など、親の思いは様々ですね。
どの学級も、それぞれにメリットがあり、親も子どもも100%満足が得られるところというものは、現実的にむつかしいと思います。

その中で、何を重要視して選ぶか、ということが大切ですし、うまくいかなければ変わることも視野に入れ、前向きに選択したいですね。

 

療育を卒業して普通学級に入ったあの子は今・・・

言葉集中療育プログラムに取り組まれて、1年で言葉や知的な遅れを取り戻して、お友達とも会話できるようになったお子さん。
療育を卒業して、普通学級に入学されました。

>>家庭療育の効果!息子が療育を卒業できるとは夢にも思いませんでした

 

ところが、入学してから、子どもから聞くのは、「先生の話を聞けなかった。疲れていた。指示どおりやらなかった。」という話ばかり。
それでお母さんが心配されました。

でも、大人の頑張ってる、と、子どもの頑張ってる、は違うんです。

 

私はアドバイスしました。
小学校の45分の授業を5時間、すべてきちんと全部聞いて、言われた通りにやれる子どもは、定型発達の子どもでも少ないです。
お子さんは、授業もちゃんとわかっているし、小学校の基礎学習も先取りしてやってあるので、大丈夫です。
これから、少しずつ、聞ける時間を長くしていけばよいです。
まずは、1時間だけ、授業を頑張って聞くように、お子さんと約束したらどうですか。
そして、2時間、3時間と、少しずつ増やしていけばよいですよ。

 

こちらのお母さんは、さっそく、お子さんと、大好きな算数の授業だけは、毎日頑張ろう、と約束。
この約束は、ちゃんと守られているそうです。

 

そして、家庭訪問でも、先生も同様の見解で、
小学校の基礎学習も良くできていて、言葉もよく理解しているから問題ない。
担任としても、声掛けをするなど、対処していく、とお話しいただいたそうです。

このように、何を目標にするのかも、考えていく必要がありますね。

 

特別支援学校に入学し、勉強は家庭で・・・

私の言葉集中療育プログラムのお客様の中には、子どもの特性から、特別支援学校を選んで、勉強は家庭で教えるから大丈夫!と言われている方もいらっしゃいます。

 

学校がすべてではありません。普通学級で授業に追いつかない分、塾で学習しているお子さんもいらっしゃいます。
100%の選択なんてない。
大切なことは、お子さんが成長する環境を整えてあげること、子どもの気持ちに寄り添っていくことですね。