アスペルガー・高機能自閉症(発達障害)とは?症状・特徴と接し方

アスペルガー・高機能自閉症とは?特徴と接し方

アスペルガー症候群・高機能自閉症とは

文部科学省では高機能自閉症を以下のように定義しています。
高機能自閉症とは、3歳位までに現れ、1 他人との社会的関係の形成の困難さ、2 言葉の発達の遅れ、3 興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものをいう。
また、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

 

文部科学省はアスペルガー症候群(AS)を以下のように定義しています。
アスペルガー症候群とは、知的発達の遅れを伴わず、かつ、自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないものである。
なお、高機能自閉症やアスペルガー症候群は、広汎性発達障害に分類されるものである。

この定義からすると、高機能自閉症が知的発達の遅れを伴わず、言葉の発達が遅れていることに対し、アスペルガーは知的発達も言葉の発達も遅れていない状態、となりますが、実際は、この2つの障害はほぼ同じ意味で使われます。

 

自閉症の特徴から言葉の遅れを取り除くと、次の2つになります。
1「他人との社会的関係の形成の困難さ」、2「興味や関心が狭く特定のものにこだわる」
おおよそ、この2つを特徴とするのが、アスペルガー症候群や高機能自閉症です。

なお、アスペルガー症候群は、自閉症などと一緒に、自閉症スペクトラム障害と呼ばれるようになったため、今後は自閉症スペクトラムと診断されることになります。

 

アスペルガー症候群・高機能自閉症の特徴

アスペルガー症候群は、「社会的関係の形成の困難」であるために、相手の気持ちを考えたり、状況を理解したり、空気を読むことができなかったりします。
また、「興味や関心が狭く特定のものにこだわる」という、自分のやり方にこだわることがあります。
そのような生きづらさがあるにも関わらず、言葉や知能に遅れが無いために、「変わった人」「個性的な人」というイメージを持たれる場合が多く、障害ではなく個人の性格の問題として扱われてしまうことが多くあります。

 

アスペルガー症候群・高機能自閉症の原因

上記の文部科学省の定義から分かるように、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定されています。
よって、育て方が悪くてアスペルガーになる、ということではありません。

 

アスペルガー症候群・高機能自閉症の具体的な症状・特徴

アスペルガー症候群・高機能自閉症の子どもと大人の具体的な症状は次のとおりです。

 

幼児期

・人の話を聞かない
・一人遊びに夢中になる
・集団行動ができない
・記憶力がいい

 

大人

・場の空気が読めない
・人の気持ちが分からない
・相手の立場になって考えられない
・自分のやり方に固執する
・人の意見を聞き入れようとしない
・自分のことばかり話す
・言葉のままに理解し、文脈を理解できない

 

アスペルガー症候群・高機能自閉症の子どもの育て方・接し方

育て方が悪くてアスペルガーになるのではない、という一方で、療育で症状が改善していくために、育て方や接し方は重要です。

アスペルガー症候群や高機能自閉症の子どもが苦手な、「場の空気を読む」「人の立場に立つ」ことなどは、実際の場面で教えたり、絵本で教えるなど、苦手なことを少しずつでも減らしていけるようにしていきましょう。

また、知的な遅れが無い分、本人のわがままという認識が持たれやすく、自分に自信がなくなることで、うつ病などの二次障害になる恐れもあることから、苦手は非難するのではなく、丁寧に教えていく、そして、自信をつけるために普段から褒めるようにしていきましょう。

ご家庭でできる家庭療育方法についてはこちらに書いていますので、是非参考になさってくださいね。