言葉が遅い・発達障害・自閉症の子の育て方・接し方 ポイント10・・・落ち込まず次の対処を

言葉が出ない・遅い、発達障害や自閉症の子は想定外の行動をすることも

想定外の行動は教え方が悪いのではない!

 
言葉が出ない・遅い、発達障害自閉症の子どもに、ルールを決めて子育てした時、お子さんが嫌ということを思わぬ方法で表現するときがあります。
 

子どものありえない反抗の仕方のとき

たとえば、家中の服を次々と着替える。「汚れてから着替えるよ」と教えたら、わざとおしっこして汚すようになってしまった。

こうなった場合にも、教え方を間違えたのではないかと悩む必要はありません。
汚れてから着替えることは、当然教えていく必要があることなのですから。

想定外の行動のときに考えるべきこと それは優先順位

言葉が出ない・遅い、発達障害や自閉症の子が想定外の行動のときに考えるべきこと、それは優先順位です。
今までのルールを押し通すのか、思わぬ出来事が繰り返されない事を最優先に対処しなおすのかどうかです。
 
汚れて着替えることに対しわざとおしっこを漏らす、このお子さんの場合には、想定外の、わざとお漏らし、を無くす方を優先すべきかな。と思います。
 
「汚れて着替えること」を教えるのはまだ早かったんだな、と考えると良いですね。
 
今は服に興味があるんだな、少々汚れていても、いっか。支障が無い範囲だったら。
「着替えたい」と要求してから 着替えるように教えよう。
と、発想を変えるのが良さそうです。
わざとおしっこをして汚す癖は、早く治さねばなりません。優先順位づけが大切ですね。
 

言葉が出ない・遅い、発達障害や自閉症の子の「こだわり」の事例

もう一つの例です。拍手することを教えたら、一日中拍手をして、うるさくて仕方がない。
こんなこと教えなければよかったのではないか。
こう思われる保護者の方も いらっしゃるかもしれません。
 
言葉が出ない・遅い、発達障害や自閉症の子は、覚えた1つの事に固執、執着し、こだわって、大人から見ると異常なほどに、やり続ける事があります。
 
これは、教えなかった方が良いことでしょうか。
果たしてそうでしょうか?出来ないことが出来るようになった、それは喜ぶべきことです。
 

こだわりは禁止すのではなく相対的に減らそう

拍手ばかりすることは、拍手をやめさせるのではなく、拍手以外も出来るようにしてあげると、拍手する時間が減ります。
そうやって、できる事をどんどん増やしていってあげると良いですね。
言葉が出ない・遅い、発達障害や自閉症の子は、出来ることが増えることによって、1つの物事へのこだわりや執着心が無くなっていきますよ。
 
家庭療育は思うように進むことばかりではありません。
思わる結果に出ることもありますが、それも1つの成長の証なのですね。
そして、お子さんに真剣に向き合うことで、母子ともに成長していきます。
 
家庭療育とはそういうものなんですね。
だから家庭やお子さんごとに違うのだから、正解なんてありません。
前向きに頑張っていきましょうね。

 
 

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