TEACH(ティーチ)プログラムとは?療育の効果とデメリット

TEACCH(ティーチ)プログラムとは?療育の効果とデメリット

TEACCH(ティーチ)プログラムとは?

アメリカで自閉症の治療プログラムとして開発された療育方法で、現在は世界約10カ国以上に認知され、使用されています。
日本では、病院や市町村による療育ではなく、NPO団体のよって行われることが多いです。
 

TEACCH(ティーチ)プログラムの理念・考え方

次の3つの理念に基づいています。
・自閉症児・者が施設で生活するのではなく、それぞれの地域社会のなかで自立した生活を営むことができるようにする。
・TEACCHプログラム は、不適切な行動に焦点をあてるより、適切な技能を発達させることを強調している。
・自閉症の人が理解しやすい環境を作る(構造化)、自閉症の人が自発的に行動する、ということを重視している。
 

TEACCH(ティーチ)プログラムの療育方法

スケジュール(時間の構造化)

一日の活動や生活の流れなどを絵で示す。
朝起きる、顔を洗う、ご飯を食べる、トイレに行く、歯を磨く、というような事を絵や文字で示す。
 

物理的構造化(場所)

ご飯を食べる場所、寝る場所、オモチャで遊ぶ場所、絵本を読む場所、というように、目的別に場所を決める。
 

作業の構造化

そのように、1つの作業手順を絵で示す。
たとえば、幼稚園や保育園、小学校に手を洗う手順が絵や文字で示されているが、これと同じ。
 

コミュニケーションの方法

TEACCHプログラムでは、言葉や理解ではなく、コミュニケーション・スキルを教えることが特徴です。
泣いたり、叫んだりして要求を表わすことから、次第に、ジェスチャーや動作、指さし、クレーン現象などで伝えることを教えていきます。物で示すことから、絵カードや写真を使うこと、文字を使うこと、という風に教えていきます。
 

TEACCH(ティーチ)プログラムの療育効果、メリット

絵を用いて分かりやすくする、とか、何をする場所かはっきりさせることについては、私たちの日常生活でも行っていることで、それを自閉症児に分かりやすいレベルまで詳細化して、自閉症児に非常に分かりやすい方法です。
 

TEACCH(ティーチ)プログラムのデメリット

中度や軽度の自閉症児は、幼児期の後半には、かなり適応能力があります。
構造化された手順や空間を少しずつ崩していく事が自閉症児の成長につながるため、指導者がそれを認識して、構造化を緩めていく指導がなされないと、構造化されていない空間での生活ができない、など、一般社会に出ていく事への制約が出てしまわないか、との声もあります。
 
また、TEACCH(ティーチ)プログラムは、本人が生きやすくする工夫をする一方で、言葉や物事を教え込むわけではないため、知的な遅れを取り戻したい人には、物足りない部分があるのでは、と思います。
 
療育方法には、それぞれのメリット、デメリットがあります。TEACCH(ティーチ)プログラムも同様です。
1つの療育方法に固執し過ぎると、デメリットも大きくなる恐れがあるため、色んなアプローチをして関わっていくと良いですね。
子育ては、1つの方法ではうまくいかないものです。
沢山の手法を知っておくことが大切ですね。。家庭療育方法についてはこちらをご覧ください。

 
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