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療育とは?種類と意味・目的・方法・効果の違い

療育とは?種類と意味・目的・方法・効果の違い

療育とは

療育とは、発達障害自閉症アスペルガーADHD、ダウン症などの言葉発達が遅れた子に、教育や治療をすることです。
発達が遅れているというのは、同じ年齢の他の子よりも、言葉や物事を理解すること、運動能力や手先の器用さなどが明らかに遅れていることです。
 
このような、他の子に比べて苦手な事や分からないことを、一人ずつ、または小集団で教えて、できる事を増やして、自立して生活していけるように支援することです。
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主に、病院や市町村によって行われます。
発達障害の子が増え、療育の需要が多くなったため、公的な認可を受けた民間の療育施設も増えてきました。
 

早期療育っていつから!?言葉が遅い・発達障害かもと思ったらどうするの?

「言葉が遅いな、なんとかしなきゃ」と思って調べられる方は、早くから「療育」という言葉をインターネット上でも目にすることと思います。
 
今「早期療育」という事が盛んに言われていますが、「早期っていつ?」「日本では、どこでどんな療育が受けられるの?」「療育の意味は?方法は?どんな目的で行うの?」「療育を受ければみんなと同じようになるの?」「市の療育と病院の療育の違いは?」
そんな疑問にお答えしたくて、こちらにまとめました。
 
幼児期から小学校で受けられる療育について書いていますので、是非、最後まで目を通して、これから先の事をイメージしてもらえたら嬉しいです。
 
また、通う療育とは違い、おうちで毎日できるから効果が高いと証明されている家庭療育についても書いています。
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「療育」とは?どんな子が受けられるの?療育を受けられる条件

このように、自閉症スペクトラム症発達障害の子ども、言葉が遅れている子が、病院や市町村で受けられる療育。
でも、自分の子どもの発達が遅いと親が思っても、専門家から見たときに、遅れていない、という場合もあります。
療育は誰もが受けられるのではなく、ご家族からお子さんのご家庭での状態を聞き取りして参考にしながら、お子さんを観察したり検査して、医師や市が必要と判断した場合に受けることができます。

主に、このようなときに療育に通うことができます

・1歳半健診で言葉の遅れを指摘され、3ケ月~6ケ月後に再度検診してもやはり遅れている場合
・3歳検診や5歳検診、就学前健診で言葉の遅れが発見された場合
・親が市や病院に相談に行って言葉の遅れが発見された場合
・幼稚園や保育園の先生から親へ言葉の遅れについての指摘があり、親が市や病院に相談に行って、言葉発達の遅れが発見された場合
カンタン家庭療育 お医者さん
 
 

「療育」とは?幼児期に受けられる療育の種類と方法と意味

親子教室の療育の方法と意味

親子教室の療育は、子どもの言葉を引き出す関わり方を親に見てもらいます。
親子教室の療育の意味は、子育ての参考にしてもらうためで、母子で通います。
親子教室の療育の方法は、滑り台を滑るときに「シュー」と声掛けしたり、幼児語や効果音をたくさん声掛けすることを教えて頂きました。出席シールを貼って、みんなでごあいさつ、みんなで幼児番組のお歌に合わせて踊ったり、滑り台を滑ったりしました。
家庭療育
 

幼児支援教室・言葉の教室(市)の療育の方法と意味

幼児支援教室・言葉の教室では、言葉があまり出ていない子や、お友達と関わって遊べない子は、先生と1対1で遊びます。
幼児支援教室・言葉の教室の療育の方法は、自分でこげないような大きなブランコを先生に押してもらうなどの、遊びの中で人と遊ぶと楽しいという気持ちを育て、その中で人に言葉で伝える方法を覚える、遊びのルールを覚えていく、というプレイセラピーが中心です。
幼児支援教室の療育の方法や意味は、次の作業療法の療育とほぼ同じです。以下も参考にしてください。
加納幼児支援教室1
加納幼児支援教室の療育
 

市の療育と病院の療育の違いとその意味

病院の療育と市が行う療育大きく違う点は、市の療育には小集団のトレーニングがあることです。
病院が患者1人に対して行われることに対して、市の療育は、1人1人個別に行われる場合と、集団で行われる場合があります。
言葉がある程度出ていて、落ち着いて遊べる子の療育の方法は、2~3人のグループ(小集団)によるトレーニングをします。
小集団トレーニングの療育の意味は、一人の先生がみんなに言った一斉指示を聞いて行動する練習、そしてお友達と上手に関わる練習です。
その意味は、小学校に入ってからの一斉指導を想定したトレーニングです。

小集団の療育|澄川綾乃のカンタン家庭療育
 

作業療法(病院)の療育の方法と意味

作業療法とは、上記同様のプレイセラピーや、遊びの中で、身体全体を上手に使ったり、手先の不器用さを改善するためにトレーニングをします。
方法は、プレイセラピーが中心です。

>>作業療法の療育方法とそれぞれの方法における療育の意味
長良医療センターの療育:作業療法
 

言語療法(病院)の療育の方法と意味

言語療法とは、日本語を正しく使ったり、会話をする練習をする言語訓練です。
その方法は、机に向かった状態で、先生の質問に指差しや言葉で答える練習や、カードゲームなどをして、言葉や考える力をトレーニングします。

>>言語療法の療育の方法と療育の意味と作業療法との違い
 

理学療法(病院)の意味

理学療法とは、主に、歩けない子を対象に、訓練をします。
 

保育所等訪問支援事業(市町村、民間は認可)とは

保育所等訪問支援事業とは、訪問支援事業者が、保育園や幼稚園に出向いて、言葉や発達の遅れがある子に寄り添った接し方や、言葉や発達を促す方法を、園の担任の先生にアドバイスし、子どもと先生の仲立ちをします。直接子どもを療育するのではなく、保育者を指導するという療育方法です。
カンタン家庭療育 入園
 

児童発達支援(旧名:療育園)(市町村、民間は認可)

児童発達支援とは、発達の遅れや障害がある子が、療育をうけるために、保育園や幼稚園の代わりに通う療育施設です。療育の方法は施設により異なります。
最初、数か月から1年くらい、母子通園をする園もあります。
 
療育園が児童発達支援に位置づけられ、民間の事業者でも認めるようになりました。
療育の方法は各児童発達支援により異なります。
医療型の児童発達支援もあります。

 
3歳未満から通える施設もあります。1対1の個別トレーニングの時間を設けている施設もあり、療育の方法やトレーニング内容や取り組み方も施設によって異なります
 
名古屋市のスポーツ型療育:児童発達支援・放課後等デイサービス「ケンリハ スポーツキッズ上社」

静岡県沼津市の児童発達支援:さんらいず

 

岐阜市内で療育が受けられる場所について

>>岐阜市内で療育が受けられる場所
 

幼児期の療育を選ぶときのポイントと大事なこと

上記の療育サービスを見て頂くと、それぞれ、療育の頻度や時間が違います。
また、療育の方法や目的や意味も全く違います。
療育を選ぶときに大事なことは、何のために、どこで、何をしている療育なのかをきちんと理解して選ぶことです。見学され、よく話を聞かれて、ご自身の目的にあったところを選ぶと良いですね。
 
上記の、週1回の親子教室(3歳以下)の療育の意味は、母親の関わり方を見直すためのもので、親子教室へ通って遅れを全て取り戻すという目的ではありません。
 
月3回の幼児支援教室も、1時間のみの指導ですから、療育の意味は、ここで遅れを全て取り戻す、というものではありません。
ここでやったことを1つのきっかけと考えるべきものだと思います。
また、先生や親とは別の先生との新たな出会いがお子さんに良い影響になるという事もあります。
 
療育園や児童発達支援施設は園に通っている間、しっかり指導してもらえますが、こちらに通われるお子さんは、幼稚園や保育園が難しいお子さんが多いのが実情です。
特に、保育園はこの下に書きました加配の制度もあるからです。
よって、指導の内容は、身の回りの事や、集団生活することに重点が置かれている感じがします。
入られるタイミングや市町村によっても異なりますので、ご自身の目でご確認くださいね。
 
ご自身のお子さんの遅れや障害がどの程度のものなのか、どの療育サービスを利用することが、お子さんの今、そして将来を考えて、一番良いのか、選択すべきだと思います。
 
そして、どの療育サービスを利用したとしても、子どもの言葉や発達の遅れを全て取り戻すだけの量を教えてくれるサービスというのは、なかなか無いのが現状です。
 
子どもの言葉や発達の遅れを取り戻そうとされている方は、療育にまかせっきりにするのではなく、ご自分で、子どもに沢山話しかけたり、絵本をいっぱい読み聞かせしたり、習い事をさせたりしています。それは、実は、発達に遅れが無い子の親も、同じなんです。
 
ですから、発達に遅れがあるから、と、療育にまかせっきりにしたり子育てをあきらめたりしないでほしいです。
 
幼児期にたくさん絵本を読んでもらった子、沢山話しかけてもらった子は、言葉が遅いなりにも、ちゃんと言葉を習得していきますうまく行かない、何をしたらいいか分からない方は、是非、ご相談くださいね。子育て講座・すくすくおやこスクール(岐阜)すくすくインターネットスクールパーソナル療育プログラム(岐阜、Skype、電話)で、言葉や発達を引き出す関わり方をご紹介しています。
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「療育」とは?幼児期に受けられるその他の療育制度

言葉や発達に遅れがある子のために、上記の他にも、こんな制度があります。
知っておかれると、今後の参考になると思います。
それぞれ、認定の手続きが必要になりますので、早めに市にご相談されると良いですね。
 

加配(保育園)とは

加配とは、言葉や発達に遅れがあると市が認めた子3人に1人、先生を追加する制度です。
法令では、年少クラスは幼児30人に先生1人以上、年中・年長クラスは幼児40人に先生1人以上と決まっています。
岐阜市の公立、または民営化された保育園は、1クラスに先生が2人いる園が多く、そのうちの1人が加配の先生、という計算で、遅れがある子を3人まで受け入れているところが多いようです。

  • >> 加配とは?・どうして必要なの?
  • >> 言葉が遅い子の保育園選び・利用できる制度
  •  

    加配(幼稚園)とは

    幼稚園は保育園と違い、国の加配制度はありませんが、岐阜市は、公立幼稚園にも、加配を、市の単独予算で行っています。

  • >> 言葉が遅い子の幼稚園選び・利用できる制度
  •  
     

    小学校・小学生の時期に受けられる療育:種類と療育の方法と意味

    放課後等デイサービス(民間は認可)

    放課後等デイサービスとは、発達の遅れや障害がある子が、療育を受けるために、小学生が小学校の授業終了後や夏休みなどの長期休暇に利用する療育施設です。療育の方法は施設により異なります。
     
    民間の参入によって、お預かり中にする活動も個性的になってきました。
     
    身体の機能トレーニングをするところ、スポーツのルールを学ぶ習い事感覚のところ、就労に向けて早くからソーシャルスキルトレーニングをするところ、農業などの体験イベントが中心のところ、お預かりと宿題で学童と同じようなところ、など、それぞれの施設によって内容は全く異なります。
    カンタン家庭療育 就学時の選択「普通学級か、特別支援学級か、特別支援学校か」
     

    加配(学童)とは

    小学校の学童では、小学生が授業終了後や夏休みに、親が働いている子は、学童に預けられます。(岐阜市は小学校3年生までの学校が多い)
    小学校の学童においても、岐阜市は、発達に遅れがある子に加配の先生を付けるように、教育委員会に申請しています。
     

    通級指導教室とは

    通級指導教室とは、普通学級に通う小学生のうち、言葉や発達に遅れがある子で市に認められた子で親が希望する子は、小学校の授業の時間帯に、授業を休み、通級指導教室で訓練する療育制度です。
    言語訓練とLD・ADHDなどの2種類があります。

     

    ハートフルサポーターとは

    ハートフルサポーターとは、普通学級に在籍している発達や言葉が遅れている子どものフォローをする先生のことで、苦手な科目などを一時的に支援しています。
    常時支援が必要な子は、以下の特別支援学級に在籍します。
    岐阜市は各学校に1人専任しています。
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    特別支援学級とは

    特別支援学級とは、言葉や発達の遅れがあって、小学校の普通学級の一斉授業が難しい子のために設置された、普通学級とは別の、少人数の学級のことです。
    岐阜市の多くの小学校に、特別支援学級が設置されています。
    特別支援学級には「情緒」と「知的」があり、言葉や理解力にはっきり遅れがある子は「知的」のクラス、言葉や理解力の遅れが少ない子は「情緒」のクラスになります。秋に面談し、12月頃に岐阜市の判定会議で決定します。
     
    生徒の全員が卒業や転校、普通学級に在籍が変わる、などして、生徒が居なくなると、その学校の特別支援学級はなくなります。(閉級)
    自分の校区の学校に、該当する特別支援学級が無い場合は、一番近い小学校の特別支援学級に越境して通います。
     
    カンタン家庭療育 文字・数字の読み書き

    介助員(特別支援学級)とは

    介助員とは、特別支援学級に在籍する子の中で、1対1の個別指導が必要な子のために配置する補助の先生のことです。
    各学校が必要性を判断し、必要に応じて教育委員会に申請します。
     

    特別支援学校

    特別支援学校とは、身体的な障害や、言葉や発達の遅れがあって、地域の小学校に通うのが困難な子どもや、机に向かっての学習が困難な子どもが、小学校とは別に学ぶための療育施設です。
     
     

    小学校に入ってからも常に見守りを大切に

    幼児期は療育に通ったり、家庭学習によって、言葉や知的な遅れが追いついて、普通学級に入る子どももいます。
    普通学級に入った子に多いのは、小学校3年生くらいから勉強が難しくなり、授業について行けなくなって、学校が嫌いになってしまうという子です。
    勉強について行けなくなってきたと思ったら、ご家庭や塾でフォローして、それでまたついて行けるようになった子もいます。
    また、特別支援学級に転籍して、自信を取り戻し、中学校で普通学級に戻った子もいます。
     
    また、普通学級で思春期にお友達とうまくいかないことを一人で悩んで、二次障害で精神病(統合失調症)を発症して幻覚や幻聴に襲われるようになった子もいます。
     
    特別支援学級や特別支援学校であっても、先生1人で数人をみることになり、授業ではなくただのお預かりになってしまうケースもあります。
    カンタン家庭療育 就学の力 算数と国語
    いずれにしても、学校任せではなく、お子さんの精神面、生活面、学習面をよく把握して、何か困ったことがあったら、目をそらさずに、すぐに前向きに対処していく必要がありますね。
     

    幼児期・小学校の時期に効果がある家庭療育

    通う療育は、通っている時間しか出来ませんが、子どもの言葉や発達を促す関わり方をしっていれば、ママが毎日おうちで行うことができます。
     
    うちの息子は、発達障害(自閉症)で、言葉も理解力も低いですが、可愛いし、教え甲斐があります。「あー、こうやって教えたらこの子は分かるんだ」と思うと、それがとてもおもしろくて、じゃあ、他の事も、工夫して教えてあげたらなんでも出来るようになるんじゃないか、といつも思っています。
     
    ダメなところばかり見ていては、つらいばかりです。
     
    小さな小さな成長であっても、成長してくれることは母親の楽しみであり希望です。
     
    是非、小さな成長に目を向けて、かけがえのない我が子の子育てを楽しんでくださいね
    カンタン家庭療育 コミュニケーションできた
     

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