自閉症スペクトラム・軽度知的障害と診断された3歳の頃の息子の特徴
息子が2歳の頃に自閉症スペクトラムと診断され、知的障害の「中度」と判定された息子ですが、3歳の療育手帳の再判定では、「軽度」と判定されました。
自閉症スペクトラムの息子は、3歳前半には、言葉はまだ出ていなくて、認知・適応・言語・社会が1歳代の発達段階でしたが、姿勢や運動面がほぼ年齢相応であったために、総合的に「軽度」と判定されました。
その際に、「今回は運動面の発達の伸びで、軽度と判定されましたが、次回の判定でも言葉が出ていないと、重度の判定になる可能性があります。」と言われたことを覚えています。
自閉症スペクトラムの息子が1歳の頃は、公園の遊具では遊べなくて、公園を走り回るばかりでした。この頃から、すでに多動傾向でよくうごきまわっていました。
(のちのち、医者に多動の薬を勧められ、移動支援も利用することになります。)
2歳を過ぎてから滑り台で遊べるようになり、保育園に入り、ブランコなどの遊具でも遊べるようになりました。
もともと、特に高い所に登りたがるようなことはなかったのですが、遊具で遊べるようになってからは、徐々に高い所が好きになっていきました。
3歳の頃には、遊具が大好きになり、自分でブランコをこぐようになりました。
こんな風に元気にブランコをこいでいました。
滑り台やブランコだけでなく、ジャングルジムや輪くぐりのようなものも登れるようになりました。
自閉症スペクトラムの息子は、言葉が出ていなくて、人と会話をすることは出来ませんでしたが、人の真似をしたり、一緒に遊ぼうという気持ちは、昔からありました。
自閉症スペクトラムの息子ですが、人の様子を見てまねすることは、0歳の頃からよく出来ていて、3歳の頃は、洗濯物を洗濯機へ入れるお手伝いもしてくれていました。
2歳の頃から歩いてお散歩出来る息子でしたが、3歳の頃には、2歳の定型発達の娘とベビーカーの取り合いになり、よく一緒に乗っていました。
ブランコは、取り合いではなく、一緒に乗りたいようでした。
鼻水を吸ってもらうことに興味が出た3歳の息子と2歳の娘は、こんな真似もよくしていました。
積み木で見立てて何かを作ることは出来ず、積んで遊ぶことが多かったです。
自閉症スペクトラム特有の、物を並べる遊びも大好きでした。
並べることにこだわりをもち、並べている物を壊されると、癇癪でひっくりかえって頭を何度も床に打ち付ける自傷行為がありました。
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自閉症スペクトラムの息子は、家の中で遊ぶより外で遊ぶ方が好きで、室内でも、よく動き回り、小学校2年生の時に薬を飲むことを勧められることになります。
自閉症スペクトラムの息子ですが、0歳の頃から、一人遊びも多く、物で遊ぶことは上手ではありませんでしたが、人と遊ぶことは大好きで、3歳の頃は1歳半違いの娘(当時2歳)とも、一緒に遊ぶことが増えました。
これは電車ごっこをしているところ。
プール遊びも、長くはできなくても楽しめるようになりました。
自閉症スペクトラムの息子の3歳の頃は、こんな風に、自分自身がカゴに入ったり、段ボールに入ったりして遊ぶことが大好きで、3歳の息子と2歳の娘が洗濯籠の取り合いになりました。
このような遊びは、小学校低学年の頃までも好んで続きました。
発達障害(自閉症)育児 兄弟仲良く 娘の思いやり
1歳や2歳の頃は気にならなかったのですが、3歳頃から、目が合いにくかったように思います。
自閉症スペクトラムの息子の3歳の頃は、物の大小の理解も出来ていました。
ただ、言葉としては認識していなくて、言葉で「大きいのはどっち?」と聞かれて指を差すことは出来ませんでした。
大きなスイカに、娘も息子もびっくり、大喜び。物への理解はきちんと出来ていました。
食べ物への興味が強くなりました。
自閉症スペクトラムの息子の3歳の頃は、歯磨きなどの毎日の習慣の事はきちんと理解して出来ていました。
自閉症スペクトラムの息子の3歳の頃は、娘のボタンをかってあげる、など、お兄ちゃんとしての意識も芽生えていました。
自閉症スペクトラムの息子の3歳の頃の指先の器用さでは、スプーンやフォークの下から持ちを保育所等訪問支援事業で取り組んでいただき、出来るようになりました。
自閉症スペクトラムの息子は、言葉が出なかったため、言葉ではなく癇癪や自傷行為で自分の気持ちを表現しました。
気に入らない事があると、後ろにひっくり返って、床に何度も頭を打ち付けました。
これが長引いて、年長の始め頃まで続きましたが、保育園では癇癪や自傷行為はありませんでした。
1歳半健診で言葉が遅いと指摘され、2歳から親子教室の療育に通っていた息子。
娘が1歳、息子が2歳半で保育園に入園する際は、岐阜市の判定会議で保育所等訪問支援事業の利用と加配が決定しました。
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保育園に入園当初は、集団行動が出来なかった息子も、保育園の先生や、保育所等訪問支援事業のおかげで、自閉症スペクトラムの息子も、集団行動に少しずつ参加出来るようになりました。
保育所等訪問支援で、給食の好きではない食べ物も、小さく切って勧めることで、偏食も減っていきました。
人に言葉で要求することを教えて頂き、「かして」「ちょうだい」などの声掛けをしてもらっていましたが、言葉は出ませんでした。
3歳の始め頃に利用した療育は、病院の作業療法に、2ケ月程通いました。
手先も器用になり、エジソン箸も使えるようになりました。
言葉は、作業療法の日に、「ちょうだい」と何度も言った日が一日だけありましたが、家に帰ってからは言えずに、その後も言えないままでした。
3歳半になっても、言葉が喋れなかった自閉症スペクトラムの息子。
さすがにこのままでは、と焦っていました。そして、3歳の療育手帳の判定の時に「言葉が出ないと次の判定では重度」という言葉もあり、何とかしなければ、と、言葉の遅れや自閉症の療育の本を読みあさりました。
言葉や物の名前・指さしを教える方法をいろいろ研究し、自分なりの方法で言葉を教えていったところ、初めて「ちょうだい」と言えるようになり、すぐに「牛乳 ちょうだい」が言えるようになりました。
音声模倣やオウム返しを覚えて、要求語、二語文、三語文まで出るようになりました。
保育所等訪問支援事業や作業療法で、「ちょうだい」などの要求語をきちんとインプット出来ていたおかげもありますが、それだけでは喋れるようにならず、やはり、母親である私が、正しい関わり方を身に付けることが一番大事なんだとあらためて思いました。
言葉が出た方法!ちょうだいから三語文まで 発語を促すカンタン家庭療育
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良かったら参考にしてくださいね。
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