自閉症児のこだわり 小学生になると手順のこだわりへ
2018年12月9日9:00 AM カテゴリー:言葉が遅い・自閉症やADHD(発達障害)・知的障害をもつ息子の育児ブログ
自閉症児のこだわり 小学生になると手順のこだわりへ
自閉症の子は、こだわりがあります。
幼児期に多いのは、こんなこだわりです。
・形へのこだわり
・物を並べるこだわり
・偏食などの特定の物を好み他のものを嫌がるこだわり
・道のこだわり
・特定の絵本へのこだわり
・特定の言葉を違う場面でも繰り返し言う言葉へのこだわり
>>こだわりとは?対処方法は?
自閉症児のこだわりは、小学生になると幼児期のような物自体や1つのことへのこだわりから、手順へのこだわりへ、変わっていきます。
私の息子の事例です。
こちら、私の息子の国語のノートです。
漢字の練習をしています。
漢字の書き順を、先生が丁寧に、色分けして書いてくださっています。
こだわりがある息子は、先生のまねをして、同じようにノートを作っていました。
こだわりが強い子は、この方法にこだわりを持つと、
必ず蛍光ペンで色分けしてくれないと嫌だと、主張するようになる場合があります。
そうなると、先生も、ご家族も大変になり、周囲に負担になりますよね。
そうならないためには、このような蛍光ペンでの色分けは、難しい漢字だけ、というように限定した方が良いです。
書き順が分かっているものは、このように、色分けしない、書き順も書かないものも使うようにすると、こだわりになりにくいですよ。
色分けすると、子どもによっては、色の刺激が強く、楽しくなってしまい、漢字の形ではなく、色ペンで遊ぶ方へ興味がでて、かえって気が散ってしまう事もあるので、子どもの様子に合わせて、支援方法は考えてあげると良いですよ。
こちらは、息子の日記です。
息子が字の模写を出来るようになったころから、右側に見本の字を書いていました。
息子は自分の字を消した時に、私の見本の字が消えてしまうと、それを自分で書いていました。
こだわりにならないように、右側に見本を書くのは漢字だけにしました。
その方が、自分で日記の文章を作る練習になります。
息子も、だいぶ、文章を考えられるようになってきました。
おかげで、息子との日常会話も、今日の出来事のおしゃべりが楽しくなってきました。
このように、出来るように支援することも、その支援をしてほしい、というこだわりになることがあります。
もちろん、支援が無いと出来なければ支援をした方が良いですが、
支援が無くても出来そうなのであれば、支援を無くしていき、なるべく定型の子の教え方へ近づけていくと、周りも支援の負担が減っていき、本人も他の子と同じように出来るようになりますよ。
以前は、息子は、今日の出来事がお話しできませんでした。
でも、小さな積み重ねで、出来るようになってきました。
息子は言葉が遅いと決めつけてしまって、私もあきらめていました。
本当は、息子と普通におしゃべりしたかったのに、出来ないと、決めつけてしまっていました。
息子の気を向ける工夫をすることで、だんだんとお話しもしてくれるようになって、
私もやっと自分がしたかった子育てが出来るようになったなあと、ささやかな幸せを感じています。
自分の思う子育てが出来ていない、と感じている方、
本当はどうしたいですか。
ママが思う子育てが出来るように、お手伝いしています。
その子その子の発達や興味に合わせた家庭療育で、ママも子育てが楽しくなりますよ。