感覚統合は難しい!自閉症の息子がスイミングカーニバルでクロールに挑戦!!
2019年11月3日7:52 PM カテゴリー:言葉が遅い・自閉症やADHD(発達障害)・知的障害をもつ息子の育児ブログ
障害者対象のスイミングスクールに、
今年から通っています。
こちらのスイミングの方針は
1つ目は「ちゃんと集団行動できること・待てること」
「どれだけいろんなことが出来ても、指示に従う、待つことが出来ない子は雇わない」と
就労支援施設から強く言われるそう。
そりゃそっか。
2つ目は、「健康維持・ストレス発散・体力を消費する」
大きくなると、体力がついて、動く量も多くなるので、なるべくスイミングでエネルギーを使って、
家や学校では落ち着いて過ごす、という面も重要視しています。
その障害者対象のスイミングが企画した「スイミングカーニバル」に参加してきました。
発達に遅れや障害のある子とその家族が参加します。
<タイムスケジュール>
朝9時30分に駐車場へ、
10時に受付開始、
10時30分頃から開会式・入水しパプリカダンス、
11時から、1本目 補助具何でも泳法
その後、少し、小プールやジャグジーで休憩。
11時30分から、2本目 ビート板キック
かなり長い時間、ただ待つだけの状態が続きましたが、
待つのが苦手な多動傾向の息子が、
じっと待てるようになったことが驚きでした。
カーニバルに参加している障害児・障害者は、みな小学生以上のようですが、
誰一人、走り回る子はいませんでした。さすがですね。よく訓練されています。
こちらはプールに入水して、パプリカのダンスをしているところ。
そして、いよいよ、1本目。
補助具で自由泳法のスタートです。まずは定型発達の娘から。
こちらは、息子の番。補助具ありの自由泳法。
息子は今年からスイミングを始めたばかりだったのですが、先生から
「まだ難しいかもしれないけれど、クロールやってみる?」と言われ、
まだ練習中のクロールに挑戦しました。
いつもは2階から息子が泳いでいる姿を見ているだけなので、あまり思いませんでしたが、
近くで見ると、息子のぎこちなさがよくわかります。
この写真だとわかりにくいかと思います。綺麗に泳げているように見えますが、
動画で撮ればよかったと思うのですが、
手をあげる、顔をつける、反対の手をあげる、という動作が、全部ぶつ切れで、
1つずつの動作もなんとなくこんな感じかな?とやっているようです。
なので、手を上げるだけで、その意味が理解できていないし形だけ、という感じ。
水をかいた手を前に戻した、という感じではなく、
そもそも水をかくこと自体ができていません。
自閉症の子は、まずは形を身体で覚えるのに精一杯なんだろうなあと思いました。
腕が伸び切っていない、など、1つずつのポーズもしっかり出来ていません。
動きがいくつもなめらかにつながって1つの競技になります。
つなげるともっとむつかしい、
自閉症の子どもが身体を思うように動かす感覚統合の難しさが
よくわかります。
息子は、まわりに誰もいなくなっても、一人でマイペースで
クロールで最後まで泳ぎきりました。
悪く言えば、空気が読めない、
だけどこのマイペースで決められたことをきちんとやろうとする姿勢が、
覚えるのに時間がかかる自閉症の子どもにとっては、必要だと思います。
最後まで、頑張りました!!
娘から。スタート!
娘は2位でした。
息子の写真の腰のところを見てもらうと分かるように、
先生が抱きかかえています。
手伝ってもらう、という理由もあると思います。
頑張って泳いでいます。
ビート板キックは、クロールよりは早かったですが、
一番最後でした。
でも、最後まで楽しく泳げたね。
娘:ビート板キック 37秒58
息子:ビート板キック 1分27秒07こうやってみると、クロールに苦戦したことがよくわかります。
こちら、記念品のメダルをいただきました。
メダルはマフィン。子どもたちは大喜びです。
泳いで、おなか空いたね。
そうしたら、なんと、1等賞!
没収しましたけど。
いい思い出になったね。