カンタン家庭療育 公的な療育の限界を感じます
2014年11月6日8:00 AM カテゴリー:言葉が遅い・自閉症やADHD(発達障害)・知的障害をもつ息子の育児ブログ
先日、息子の市の幼児支援教室に行くと、次年度の希望調査がありました。
そこには、「他の制度の利用」を書く欄があり、保育所等訪問支援事業や病院の作業療法などに通っている方は、次年度から、うちの市では、市の療育に制限がかかるようでした。
民間の児童デイサービスに通っている方も、市の療育を受けられなくなるようです。
重複して療育に通えないようになってしまうそうです。
うちは、今は保育所等訪問支援事業も利用していないし、病院の作業療法も行っていないのですが、このような制限が付いたことは非常に残念でなりません。
保育所等訪問支援事業とは、発達障害や自閉症をもつ子が保育園や幼稚園で楽しく生活し、成長していけるように、療育の専門家が保育園に定期的に訪問し、保育士と一緒に考えてくださる制度です。
保育士や先生に専門家がアドバイスする機会を作り、障害を持った子も、障害の無い子と一緒に園で楽しく生活できるように、保育士と一緒に考えるという制度。
>> 保育所等訪問支援事業とは・・・岐阜市の第1号としてサービスを受けて
それと市の幼児支援教室(言葉の教室)や病院の作業療法のように、本人の能力を個別で伸ばすことを目的としたものでは、制度の目的や趣旨が全く違います。
予算の関係上、なるべくどのサービスも受けていない子に、という事なのでしょうが、需要が多いのであれば、その需要分だけ供給できるように予算を増やす方向に動いてほしかったな、と残念に思います。
需要がある、それは必要だからあるんだと思います。
発達障害・自閉症・言葉が遅いお子さんも、早期療育で発達を促し大きくご成長されます。
だから、それを期待して、応募が多い。
でもその一方で、市の親子教室に行っても全く効果が無かったと言われるお母さんもいらっしゃいます。
どうしてでしょうか。
公的な療育の効果が感じられないのは、市の親子教室の時間が週に1時間程度と、非常に短いことが一番の原因だと思います。
この短い時間だけで、お子さんが全て吸収してすぐに話せるようになる、などは考えにくいです。
もし、お母さんが今からドイツ語を週1時間だけ習いに行かれたら、どうですか。
そう考えると分かりやすいですよね。1週間後にはもう忘れていると思います。
市の親子教室などは、そこでお母さんも接し方を身に付け、同じように家でも接する。
また、お子さんが、普段接する先生・保育士や親とは違う大人との関係を作る。
そういう利用の仕方をすると効果があるのではないでしょうか。
療育の利用制限、短い時間だからそれだけでは効果が期待できない、こんなことから、公的療育の限界を感じます。
公的療育だけではなく、お母さんがご家庭で療育的な関わりをすることが、お子さんの力をグッと伸ばします。それが家庭療育です。
家庭療育をバックアップしています。澄川綾乃のカンタン家庭療育