奇声をあげる理由と対処方法 自閉症や発達障害の子どもの行動と対処方法について

奇声をあげる理由と対処方法 自閉症や発達障害の子どもの行動と対処方法について

奇声とは?自閉症・広汎性発達障害の子の奇声をあげる理由は?奇声をやめさせるには?

言葉が出ない乳幼児期の子どもは、声や態度で相手に伝えようとします。

発達障害自閉症スペクトラムの子どもだけでなく、言葉がゆっくりな子は、言葉でうまく伝えられないことを奇声を発して、伝えようとします。

 

要求を伝える手段以外にも、ビックリした時に反射的に奇声を出してしまう、ストレス発散など、様々な状況による原因があります。
それぞれの理由別に、対処方法をお伝えします。

奇声 自閉症や発達障害の子どもの行動と対処方法

自閉症や発達障害、言葉が遅い子どもの奇声の原因 言葉が出ないことへの対処方法

自閉症や発達障害、言葉が遅い子どもで奇声を発する子は、言葉が出てこないために奇声を発することがほとんどです。
嫌なことをされた時に、言葉で「イヤ」と言えるようになって、奇声が減る、ということがあります。
子どもの言葉にならない気持ちを代弁していくようにしましょう。
特定の場面で奇声がある場合は、理由があります。奇声の理由を表す言葉を教えましょう。

奇声 自閉症や発達障害の子どもの行動と対処方法

 

自閉症や発達障害、言葉が遅い子どもの奇声の原因 興奮した時の対処方法

自閉症や発達障害、言葉が遅い子どもは、興奮した時に、よく奇声が出る子は、極度の興奮状態を減らすと良いです。
光るオモチャなど、あまり刺激の強い物は控えると良いです。

 

また、静と動のバランスを取ると、奇声が減っていきます。

お外で思いっきり身体を動かして声を出す時間を作ること、

家の中でじっとお絵描きなどをして落ち着く時間を作ること、

このように身体を動かし大声をあげていい時間と落ち着いて過ごす時間のバランスを整えてあげると奇声も減っていきます

奇声 自閉症や発達障害の子どもの行動と対処方法

 

自閉症や発達障害、言葉が遅い子どもの奇声の原因 退屈なときの対処方法

自閉症や発達障害、言葉が遅い子どもは、退屈なとき、相手にしてほしい時に奇声を出す場合は、もっと構ってほしいことの表れです。
それはママを呼んでいます
「あそぼ、だね」と言葉を代弁して、遊んであげるようにしましょう。

 

また、お歌を流す、身体を動かせるところへ連れて行ってあげる、など、なるべくストレス発散が出来る日課を整えてあげると奇声が減りますよ。

小さい子は、1日何時間も身体を動かすことを必要とします。

近くに公園や児童センターなどの環境が無い場合は、屋内遊具やトランポリンを置くなど、子どもが身体を動かしてストレスを発散させる環境を整えれば、奇声も減っていきます

奇声 自閉症や発達障害の子どもの行動と対処方法

 

自閉症や発達障害、言葉が遅い子どもの奇声の原因 声の大きさをコントロールできないことへの対処方法

自閉症や発達障害、言葉が遅い子どもで、言葉がある程度出ているのに奇声が出る原因の一つは、声の大きさを、時と場に合わせてコントロールできていないことがあります。
・キーキー声
・大きい声
・小さい声
・聞こえないほどの小さい声
・色んな音

 

●まずは、奇声やいろんな声に名前を付けて、教えてあげると良いですね。
・怒鳴り声をあげていたら、「大きい声」
・聞こえない程の小さい声なら、「小さすぎて聞こえない」
・小さい声なら「小さい声」
自分の声が何にあたるのか認識することで、制御することが可能になります。
こんなお歌もあります。「大声出そう、”あー”、大声出そう”あー”1,2,3で”あー”」
遊びに取り入れると楽しく覚えられますね。

奇声 自閉症や発達障害の子どもの行動と対処方法

奇声ではなく、場に合った声を出そう
・お外では大きい声で遊ぶ
・お返事は大きい声で聞こえるように言う
・夜はみんなが寝ているから小さい声、静かに遊ぶ
・病院の待合室などでは静かに待つ
など教えていくと良いですね。

奇声 自閉症や発達障害の子どもの行動と対処方法

奇声を発するなど、声の音量を調節できない子には、声の大きさを数字で表して「1の声、2の声、・・・」と5段階程度に分けて教える事もあります。
本人に分かりやすい方法で教えていきたいですね。

 

また、どんな時に奇声をよく発しているのかも大事なポイントです。
多くの子が、暇な時や嫌な時、リラックスしたときに発しています。
病院の待合室などでの奇声は、静かにするように促し、何かすることを作ってあげるとよいですね。好きなおもちゃや絵本で時間をつぶすと良いですよ。

 

家でリラックスしているときの奇声は、禁止するのはかわいそうだし、禁止するとお子さんだってストレスが溜まってしまいますよね。
場に合わせて、対処方法や、そもそも対処をするのかどうかも考えててくと良いですね。

奇声 自閉症や発達障害の子どもの行動と対処方法

特に言葉が出ていないお子さんは、奇声は発声練習にもなります。そうやって見方を変えてみると、奇声自体が悪い、とは言い切れないですよね。
お子さんの良い面見えると、気持ちが楽になりますよ。

 

奇声はいつまで続くの?

定型発達の子と違うのは、

言葉が遅い、発達障害や自閉症の子は、奇声を上げる期間が定型発達の子より長くなることがあります。

 

それは、原因が解決しないと、奇声も解決しないからです。

言葉で伝える代わりに奇声を上げたり、言葉で伝えられないイライラで奇声を上げるなどは言葉が出るまで、または言葉の代わりに相手に伝える手段が見つかるまで続くことになりやすいです。

だから、早めに言葉を引き出してあげることが奇声の根本解決につながっていきます

 

私も同じように言葉が遅い・自閉症の子どもを育て、何年も子どもの癇癪に悩み続けました。
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奇声であっても、お子さんは伝えようと頑張っています。
ことばで伝えられると、もっと内容が伝わり、癇癪やパニック、叩くなどの不適切な行動もなくなって、ママも楽になり、育てやすくなりますよ。

 

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たとえ奇声でも、お子さんも、自分の嫌な気持ちを伝えようと頑張っています。

伝えたい気持ちがあるって素晴らしいこと、それを言葉に変えていってあげると、もっと伝わりますよ。

 

 

<お役立ち情報>

発達障害や自閉症・言葉が遅い子どもを育てるための情報をまとめています。

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