4歳や5歳の軽度な言葉の遅れってどんなもの?
2020年2月14日1:38 PM カテゴリー:療育・福祉制度の情報/自閉症児へのママの悩み
4歳や5歳の軽度な言葉の遅れってどんなもの?
言葉が遅い、っていっても、言葉が通じていると、
何がどう遅いのか、何が足りないのか、よく分からない、って思うことありませんか。
特に、4歳、5歳の軽度な言葉の遅れになると、確かに遅れているけれど困らないし、なんて思えますよね。
4歳や5歳の軽度な言葉の遅れってどういうことなのか、
それによって何が困るのかを、お伝えしたいと思います。
言葉は通じるけれど言葉数(語彙)が少ない・うまく文にならない
・これ、これ、と指示語で済ませる
・やって、やって 便利語で済ませる
・やった、やった、 どうやったのか言えない
・こうやって、こうやって、と、見せるけれど、言葉が出てこない
・単語を並べて話そうとする
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助詞や受け身の間違い・活用形・反対言葉・類似言葉の間違いなど言葉の細かい間違い
・もらった、あげた、してもらった、してあげた を反対に言う
・「たたいた」「たたかれた」「取った」「取られた」がごちゃごちゃになる
・「ぼくがやってほしい」のに「ママがやってほしい」などと間違える
・「・・・したね」と「・・・してね」を間違える
・「温める」と「冷やす」を間違える
・「多い」と「大きい」/「深い」と「大きい」の区別がついていない
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>>言葉の言い間違いを何度も指摘してるのに直らない・分かっていないのはなんで?
言葉でうまく説明できない
・時系列に順序立ててお話が出来ない
・一言では言えるけれど、二言三言ではないため、具体的な内容が相手に分からない。
・今日の出来事を「・・・した」と報告してくれるけれど、どんな風にやったのかを聞いても説明できないため、どんな物をつくったのか、どんな内容だったのかは相手に伝わらない。
・「誰が」、とか、「何を」、が抜けているため、話していることがよく分からない、ママは分かっても友達には通じない。
・「何を?」と聞くと、答えようとしているけれど、うまく言葉にならず、また同じことを繰り返すときもある。
・「なんで?」と聞くと、簡単な「転んだ」などは言えるけれど、お友達とのケンカでどっちが何したのか、先に手を出したのがどっちかなどを聞いても言えない。
・話しが飛んだり、順番が逆になったりしていて、大人には通じても子ども同士だと会話が成り立たない。
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>>言葉の遅れがある子が今日の出来事を詳しく伝えられるために 息子を例にして
好きなことは上手に話すのに、聞かれたことにうまく答えられない
・自分の好きなアニメや動物、昆虫、恐竜の話しだと、いろんな事をよく知って、上手に話せるのに、今日の出来事を聞いても、うまく答えられない。
・友達の話が分からなかったり、興味が無かったり、つまらなくなると、突然、アニメや自分の好きな話しをし始める。
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>>子どもが関係ない話しや同じことばかり言ってくるのはなんで?
アニメや絵本のセリフなどを持ってきて話す
言葉が遅いお子さんの場合、
言葉が思いつかないときに、
似た場面で聞いた言葉を持ってくることがよくあります。
また、何を話したらいいかわからないときに、
頭の中で考えたとき、
頭に浮かんだアニメのセリフを持ってきてしまうことがよくあります。
>> アニメのセリフを持ってきて会話するのはなぜ?言葉が遅い子の会話について
共感の会話が出来るようになると、アニメのセリフなどではなく、
目の前のことを、自分で文章を作ってお話ししてくれるようになります。
前までは、普段何でもないときに、
テレビで聞いた動物の説明を話しだしたりして、
現実ではなくどこかの世界に行っちゃった?!ということが多々ありました。
最近は目の前のことや、少し前に体験した楽しかった出来事を話したりしてくれます。
家庭療育を始めたことをきっかけに、家での過ごし方を改善し、
テレビを観る時間が減ったこともありますし、
本人もテレビを観たいと言わなくなりました。
きちんと子どもと向き合って関わることって本当に大事なんだなと実感しています。>>3歳言葉が遅い子 目の前のことを共感して会話できるようになり現実の世界で刺激を受けて生き生きと楽しそうに
お友達にかまってほしくて突然変なことをしたり嫌がることをする
友達と遊びたい、仲良くしたいけれど、うまく会話できないために、
突然大きな声を出したり、笑われるようなおかしな事をして目を引こうとしたり、
言葉以外の手段でコミュニケーションを取ろうとする
言葉で相手と折り合いをつけることができずケンカやおもちゃの取り合いになる
おもちゃをお友達と使っているときにも、譲り合って折り合いをつけることができず、
怒ったり、叩いたりしてしまったり、ケンカするのが嫌だからと一人で遊ぶこともあります。
言葉が進むと、物事の理解もすすみ、自分の事だけでなく相手の事にも目が行くようになります。
相手の立場も理解できるようになると、
相手の喜ぶことを考えて、言葉で交渉し、折り合いをつけられるようになります。
「僕がこっち使ってるから、これ使ったら?」などと相手に提案することができます。
<成長事例>
>>相手に分かるように話し、言葉で折り合いが付けられるように 家庭療育の支援事例
お喋りは普段の会話で上手になっていきます
人は、生まれ持って言葉を喋るんじゃなくて、
生まれた後に、家庭の中で言葉を覚えていくものです。
だから、実は、子どもがうまく喋れないのは当り前のことなんです。
言葉は、本人が喋ってこそ、うまくなっていくもの。
そして、自分一人で喋っていてもうまくならず、
大人が子どものうまく言えない言葉を補いながら、子どもと一緒に育てていくものなんです。
軽度の言葉の遅れがあるお子さんの場合、
家庭で子どもの言葉に目をかけて、丁寧に教えていってあげれば、
言葉の遅れを取り戻していきます。
実際に、言葉の遅れを取り戻して、普通学級に入ったお子さんもいらっしゃいます。
軽度な言葉の遅れがある子に、ママが自宅の日々の生活の中のしつけや会話で、
無理なく子どもの言葉の力をつけていく方法をお伝えし、サポートしています。
子どもと話せるって楽しい 年少から就学準備にも 軽度な言葉の遅れにことばプログラム
早く言葉の遅れを取り戻して、ママやお友達や先生に、自分の思いをいっぱい伝えて、
楽しい生活を送ってほしいと思います。
ことばが出ない・遅いご相談は、澄川綾乃のことばカンタン家庭療育へご相談ください。