自閉症の子が高いところに登る理由と対処方法
特に、自閉症の子どもは斜視をしたり、文字を逆さから見たり、自分の好む見方をして楽しむこともあるため、高いところへ登るのも、見方を楽しむ1つではないかとも思います。
・家の中で冷蔵庫の上や棚の上に登る
・塀の上に登る
・エスカレーターやエレベーターを何十分も続けて乗りたがる
・階段を登りたがる
・園の避難スロープを登りたがる
してはいけないことを分かっていて、大人を困らせたいからやる子には、そんなことをしなくても大人とコミュニケーションがとれる、ということが分かると良いですよね。
また、気を引きたいのは、寂しいから、遊んでほしいから。
「あそんで」「さみしい」と言えるようになったら、大人とコミュニケーションを取ったり、楽しく一緒に遊べるようになったら、解決していくこともあります。
言葉が通じ、ダメなことがダメと理解できるようになると、高いところへ上ることもなくなっていきます。
コミュニケーションをとるための日々のかかわり方をこちらでご紹介していますので、参考にしてくださいね。
ことばで伝えられると、癇癪やパニック、叩くなどの不適切な行動もなくなって、ママも楽になりますよ。
そうはいっても、言葉の力をつけていくためには時間もかかりますよね。
もう少し簡単に出来ることを、以下にお伝えします。
エスカレーターやエレベーターに乗りたがったり、階段を登りたがる子には後1回などと前置きしましょう。
不適切なところに登りたがる子どもには、屋内用のアスレチック遊具を置いたり、公園に出かけるなど、積極的に体を動かせる環境を整えてあげましょう。
登りたがる子は、踏み台のようなものが近くにあると余計に登りたがるため、登ってほしくないものの近くに、踏み台になるようなものを置かないようにするとよいですよ。
特に、ベランダに室外機を置くと、ベランダから転落する危険があるため、室外機は1階に設置できると良いですね。
高い高いの遊びをするのも良いですね。
タンスの引き出しを開けて、そこを踏み台にして登ってしまう場合は、タンスに金具のようなものをつけて、開けられないようにすると良いです。
タンスの上の天板のところには、以下のような鳥獣よけマットを設置して、登らなくなった子もいます。
こちらは、ゴムのような素材でできているため、手や足をついても、けがをすることはないそうです。
市販のものをうまく活用すると良いですよね。
▼害獣よけとげマット とげピー(黒)
<お役立ち情報>
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