言葉が遅い子の「動詞が少ない」「やって」しか言わない理由と教えたい言葉
言葉が遅い子で二語文や三語文が出ているのに、「子どもが、言いたいことをうまく言えない。」「子どもの言いたいことが伝わらない」と言われる場合、子どもが使える動詞が「やって」意外にあまりない、ということがあります。
その場合の多くが、こんな事例です。
子どもが何かやってほしそうなときに、決まって、ママが「やって」と見本を言っている。
「やって」は、どんな時にも使える便利語なので、言葉が苦手な子に是非最初に教えたい言葉ですが、言葉が発達するにしたがって、それだけでは不便になっていきます。
物事を詳しく説明しようと思ったら、「やって」ではなく、もっと詳しい、適切な動詞が必要になります。
その動詞を知らないんですね。
いつも、私が口がすっぱくなる程言う事ですが、「子どもは、生まれ持って、言葉を知っているのでは無い」んです。
まわりが使った言葉を覚えて、使えるようになります。
だから、周りの大人が使わないと、覚えていけないんですね。
でも、大人も、子どもの要求がパッと分かった時、その言葉が出てこないことがあります。
是非、子どもが普段使う言葉を、以下を読んで、覚えておいてほしいと思います。
「やって」以外の動詞をあまり言わない子は、それ以外の動詞を教えましょう。
教えるのは、「やって」が言えるようになってからではなく、もっと前から教えても良いんです。
子どもは、言えるようになってから、次の言葉を覚えるのではありません。
通常は、喋れないうちから沢山の言葉を覚えて、そしてその蓄えを一気に吐き出すように、言葉が出てくるものです。
見て、押して、塗って、貼って、切って、(ボタンを)はめて、積んで、乗せて、(砂を)はらって
など、沢山の動詞の言葉があります。
日頃から、お子さんの気持ちや要求を、言葉で代弁してあげるようにしましょう。
言葉が遅いと療育に通うと、「やって」「ちょうだい」「ください」などの言葉を先に教えますよね。
それは、それで、必要なので良いのですが、家では、家族らしい言葉も教えたいですよね。
見せて、離して、どいて、どかせて、買って、あっち行って、こっち来て
食べたい、飲みたい、買いたい、欲しい、乗りたい
これらの動詞が難しい時は、「乗る」のように「動詞の活用をしない」形で教えて、慣れてきてから「乗りたい」を教えると良いですね。
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