ABAのシャドーとは?小学校の普通学級への付き添いをあなたならいつまで続ける!?
普通学級への付き添いをやめることは
子どもを見捨てることなんかじゃないよ。
「今まで凄く頑張ってくれてありがとう」
お子さんはそう言っているかもしれない。もしかしてお子さんはシャドーを卒業するときが来たかも・・・
大人の助けを借りないで一人で頑張っている小学校の支援学級の子の話、
一方で、シャドーを頑張る親の話、その両方を耳にしたら、
考えずにいられませんでした。
小学校の普通学級への付き添いの問題。
ABAでシャドーを続けて、毎日小学校の普通学級に付き添いを続けているお母さんは、本当に努力されていると思う。
私は、子どもを小学校の普通学級に入れてあげたかったのに、
年長の時は、気ばかり焦って、結局何もしてあげられなくて、
年長の終わりから小学校にかけて、必死に教え、周囲が驚くほど成長してくれたけれど・・・
就学には間に合わず、
小学校の支援学級で介助員まで付けて頂き、何もできなかった自分が今でもすごく悔やまれる。
だから、ABAで知的な遅れを取り戻して小学校の普通学級に入れたママも、
ABAでシャドーで毎日小学校に付き添われているママも、すごく尊敬する。
私なんて、小学校の支援学級の息子と毎日の登下校を一緒にするだけでも大変なのに、
シャドーで付き添いされるということは、日中の家事の時間も余暇の時間も無くなってしまう。
本当に、大変なことだと思う。
そんな大変なシャドーを続けていると、シャドーをやめる日の事なんて、考えたこともないかもしれない。
でも、せっかくこの記事を目にされたこの機会に、一緒に考えてみてほしい。
シャドー無しで小学校の特別支援学級に通っている高学年のこんなしっかり者のお子さんがいらっしゃるという話を耳にした。
小学校の支援学級に一人で登下校し、放課後等デイサービスなども利用しないで、余暇は一人で過ごしている。
もちろん、宿題や持ち物準備は自分でやる。
そして、親に書いてもらう書類、親が忙しくて書けなくて、自分で書いている。
そのことについて、担任の先生もよく事情をご存じで、
「本当は親さんに書いてもらわなきゃいけないんだけどね。」と一応忠告する。
お子さんも「うん、そうだね」と、とりあえず先生の話を受け止める。
本来のルールと、ルール通り出来ないという現実を、上手に受け止めている。
これって自閉症の子どもにとって、すごく難しいことなのに。
そんな話を耳にして、大人の助け無しでできる環境の大切さを感じたんです。
ABAのシャドーを何年も続けていれば、それはママの生活の一部になっていると思う。
それが終わるって言うのは、なんだかピンと来ないんじゃないかな。
でも、いつかはみんな卒業する。それがいつになるかは、みんな違うけれど。
そして、ABAのシャドーの卒業は、親だって寂しいと思う。
子どもにすべての時間を費やしてきて、
ある日ぽっかりそれが無くなったら、
心にもぽっかり穴が開いてしまいそう。だからそんな日のことは考えたくない。
きっとそんな歯止めがかかってしまっているママだっていると思う。
それは定型発達の子どもも同じ。子離れできない親は世間に沢山いるから。
もしかして、こんなママもいるかもしれない。
小学校の普通学級にABAのシャドーでついて行かなくなったら、
この子はもう普通学級では過ごせない。
私がABAのシャドーをやめることは、子どもを見捨てることになってしまう。
そんな使命感にかられているママも、きっといると思う。
だけど、ABAのシャドーをやめることは、
子どもを見捨てることじゃないんだよ。
お子さんは、こう言っているかもしれない。
「今まで頑張ってくれてありがとう。今度は一人で頑張ってみたいんだ。」
もしABAのシャドーを卒業すると決めた日が来たら、
明日から卒業するなんて事はしないでほしいな。
そんな事をしたら、ママもお子さんも、心に大きな穴が開いてしまう。
ABAのシャドーの卒業は1年くらいかけてゆっくりやって行ったら良いんじゃないかな。
まずは小学校の給食や昼休みの時間に、ママは中抜けしてみて。
そして、ママは近くにランチでもしに行くといいんじゃないかな。
2週間くらいして慣れてきたら、午後の時間も、ABAのシャドーを少しずつ外していくと良いんじゃないかな。
寂しくならないように、ママは少しずつ趣味でも始めて、
そうしたら、ABAのシャドーの卒業の寂しさを埋められると思う。
登下校のABAのシャドーをやめるのは、一番最後かな。安全第一だから。
そんな風にABAのシャドーをやめていけば、無理なくやめられるとおもう。
やめることを急かしているんじゃない。
だけど、考えてみてほしいと思った。
みんないつかは、ABAのシャドーを卒業する。
あなたは、その日をいつにしますか。
そして、そんな日が来たら、あなたはどうしますか。
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