【言葉の発達段階別】言葉が出ない・遅い子のための家庭での簡単トレーニング方法と会話例:息子を例に
2020年2月13日2:58 PM カテゴリー:発達障害や言葉が遅い子の家庭療育方法
【言葉の発達段階別】言葉が出ない・遅い子のための家庭での簡単トレーニング方法と会話例:息子を例に
子どもの言葉の発達段階を以下の3つに分けて、
それぞれの発達段階で言葉の遅れを取り戻すためのママの話しかけ方について書いています。
1 言葉が出ない、まだ二語文や三語文が出ない言葉の発達段階
2 自分の要求はよくお話ししてくれるけれど、共感の会話ができない発達段階
3 ある程度しゃべれる、共感の会話もできるけれど、うまく言葉で説明できない発達段階
うちの息子も言葉が遅い子どもです。自閉症と診断されました。
言葉がでない息子から、言葉を引き出して、会話が出来るように、声かけしていきました。
そして、同じように、言葉が遅い子どもを育て、300組の親子の言葉を引き出してきました。
なかには、言葉の出ない段階からはじめ、療育手帳軽度を取得、
その後、IQ99まで上がり、言葉の遅れを取り戻して、普通学級へ入学したお子さんもいらっしゃいます。
言葉は、ご家庭の日常会話の中で練習して、遅れを取り戻していくこともできます。
1 言葉が出ない・まだ二語文や三語文が出ない言葉の発達段階から言葉を引き出す方法
子どもが小さい頃は、子どもの自閉症の診断を受けても、
心のどこかで、自閉症だから仕方ない、喋れないのは自閉症だから、と思っていました。
言葉で伝えることが出来なかったために、コミュニケーションを取ることができず、
頭を打ち付けて癇癪で表現し、長い間苦しめられました。
幼児期は、床に30分も頭を打ち付けて、なだめても聞く耳持たない、ということがよくありました。
でもそれ以外には、小さいうちは、言葉をしゃべれなくても、実際には困りませんでした。
おとなしく一人で遊んでいる間は、私は困ることはなかったのです。
園でも加配の先生がついてくださっていて、息子も困ることはありませんでした。
喋らなくたって困らない、そのうちしゃべる、と思っていたんです。
男の子だからしゃべるの遅いって聞いてるし・・・きっとそのうちしゃべるはず。
良く動き回るのも、男の子だから、そんなもんだよね・・
そう思っていました。
でも、3歳半になってもしゃべれず、
このままではもう言葉が出ないままではないか、もうしゃべれないままなのかもしれない、と必死で私も勉強しました。
そのとき、「息子にしゃべってほしい」と願ったのです。
通信大学で勉強したり、ネットで「子どもの言葉」についての本を見つけてはすべて買って読みあさりました。
そうして、私が必死で息子に言葉を教え、喋れるようになりました。
療育任せ、園任せ、ではなく、自分自身が必死で努力した、それが息子の言葉につながりました。
家庭療育で、私が息子から言葉を引き出した方法を、保育士監修のこちらの無料メール講座でお伝えしています。
▼言葉が出ない、まだ二語文や三語文が出ない子から言葉を引き出す方法はこちら
言葉で伝えられるようになると、癇癪が減って、コミュニケーションが取れるようになり、
子育ても楽になりますよ。
2 自分の要求はよくお話ししてくれるけれど、共感の会話ができない発達段階
私が息子に言葉を教え、息子も、教えたものは言えるようになりました。
質問も決まりきったものなら、できるようになりました。
でも、会話をしている感じがしない。
用事を伝えあっているだけのよう。
市のことばの教室に通っていると、息子より指示が通る子どもや会話のやり取りができる子どもばかり。
もっと喋れるようになってほしい。
園の先生や療育の先生、学校の先生がなんでその支援の方法をしているのか、
息子は何がダメなのか、何度も何度も質問しました。
そういう中で、自分の会話の何がダメなのか、何が足りないのか、他の親はどうしているのか、
だんだんと理解していきました。
息子は、共感の会話が出来なかったのです。
目の前の事を、こんなことが面白いね。こんな風にしたよ。見てみて!という会話がありませんでした。
よく考えて見れば、息子に話しかけるのは、ああしてね、こうしてね、という指示ばかりで、
私自身が共感の会話をしてこなかったんだと反省しました。
子どもの発達について勉強し、言葉が遅い子どものご家族300組の支援をするなかで、
幼児期にはこういうコミュニケーションの力が必要なんだということが分かりました。
(1) 今うれしいことや楽しいこと、困ったことを「ふたこと~みこと」でも 相手にわかるように伝える力
(2) 人から聞かれたことにちゃんと答えられること
(3) 相手の話をちゃんと理解できること
(1)、(2)、(3)について、身につけていくために、大人が普段からどう話しかけたらいいのかを、
こちらの無料メール講座でお伝えしています。
▼自分の要求はよくお話ししてくれるけれど、
上記の(1)(2)(3)会話が少ないお子さんはこちら
目の前の事を楽しくお喋り出来るようになると、
大人との会話だけでなく、友達とも少しずつお喋りが始まりますよ。
3 ある程度しゃべれる、共感の会話もできるけれど、うまく言葉で説明できない発達段階
言葉が出なかった子どもも、「餃子が食べたい」「ボールで遊ぼう」など、
自分の要求を言えるようになった。
「悲しい」、「さみしい」、「楽しい」など、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになった。
私が「今日、何してきたの?」と聞けば、
「滑り台した」と答えてくれるようになった。
でも、いつも同じ答えばかり。
確かに、滑り台はしたみたいだけど、他の事は聞いても答えてくれない。
「お面つくった」とは話すけれど、
「どうやって作ったの?」って聞いても、返ってこない。
会話が続かないなあ。
喋ってくれても、園の様子がよく分からないなあ。
お友達とも話すようになったけれど、「何言ってるかわかんない!」って言われちゃった。
確かに、単語を並べているだけで、説明になっていないから、
ママである私にしか分からないだろうなあ。
先生やお友達には、理解してもらえないだろうなあ。
そんな風に、お子さんの言葉に、もどかしさを感じることはありませんか?
軽度の言葉の遅れのお子さんの場合、
次のような言葉の力が身につけば、言葉の遅れを取り戻すことができます。
もうあと一歩です。
(1) 今日のできごとや自分の気持ちを詳しく人に伝える力
(2) 出来ない、分からない、なんで?困った時に頼ったり質問する力
(3) 絵本の内容を理解して、質問に答えたり、お話しの内容を説明できる力
年少さんから、小学校に上がるまでに、これらの言葉の力がつくことを目指してほしいと思います。
▼よく喋るけれど上記の(1)(2)(3)のようには
今日の出来事を詳しく報告してくれるようになると、
お友達とのトラブルも把握できて助かります。詳しく話せるようになると、
お友達にも話の内容をよく理解してもらえて、子ども同士の会話が続くようになりますよ。
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言葉が出ない・遅い子のママにありがちな間違った話しかけ方3つお伝えし、
何がいけないのか、良い話しかけ方はどんな風なのか、例をあげながら、
子どもと楽しく会話する方法をカンタンにわかりやすくご説明します。
(動画12分)
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