普通学級か、特別支援学級か、特別支援学校か!?実は途中で変わることも
2015年6月5日7:00 AM カテゴリー:療育・福祉制度・就学情報/発達障害・自閉症児の育児におけるママのお悩み
就学説明会、相談会の季節になりましたね。
来年小学校に上がるお子さんのお母さんは、もうお子さんの進路を決めていますか。
ハートフルサポーターと普通学級
どの学級に行くかを決めるにあたって、一番大切なことは、「お子さんに合っていること」だと思います。
先日、私が就学説明会に行ってきたときにこんな話をされていました。
「ハートフルサポーターを、遅れや障害のある子のサポートをするために、各学校に1人ずつ配置しています。
そのサポーターは、普通学級に在籍する、支援の必要な子のところへ順番に行きます。
学校にいる間、1人の子につきっきりになることはありません。
もし、つきっきりでなければいけないのであれば、それは支援が必要だから支援学級に行く方が望ましいと考えてください。」
なるほど、と思いました。
支援学級は、支援が必要な子のためにわざわざ作っているので、その通りだと思いました。
子どもの様子に合わせて変更も臨機応変に 普通学級から支援学級へ
そして、普通学級に入ったから、ずっと普通学級、の必要は無いし、支援学級に入ったからずっと支援学級とも限りません。
去年、学校見学をしたときに、こんな話を聞きました。
「普通学級から支援学級に移って、中学校に上がるときにまた普通学級に戻ったお子さんもいらっしゃった」そうです。
希望が持てる話ですね。
普通学級から支援学級は、本人への気遣いが必要
普通学級から支援学級に移るにあたっては、本人が希望を捨てないような心遣いをしてあげたいですね。
「『出来ない』から行くんじゃなくて『今、分からないことを分かるようにしてもらうために行く』
『特別に教えてくれる』『みんなと離れて寂しいけど、みんなは待っててくれる』」
そんな前向きな言葉をかけてあげてくださいね。
普通学級にするか支援学級にするか、答えは1つじゃない
「授業を理解できないのなら支援学級へ」という考えも確かに「手厚い」と思います。
逆に、昔のように、理解出来る子も出来ない子も一緒に授業を受ける、これも良いことだったように思います。
集団の中で伸びていくことを期待するのか、1対1で手厚い指導を受けるのか、どちらを重視するかという事かな、と思います。
人生の選択に、答えは1つじゃないんです。だから迷っていい!!
あなたのお子さんには、どうなってほしいですか。
どんな選択肢を選んでも、下を向いたり、希望を全部捨ててしまったりすることなく、自信をもって前向きに選んでくださいね。
間違った選択なんてないんだから!!
そして、最後に、手続きについて、
手続き:必要な書類は早めに取り揃えておく
もう特別支援学級や特別支援学校、通級を決めている方は、早めに、いつまでにどんな書類がいるのかを確認してくださいね。
これらを受けるためには、医師の診断書や意見書が必要な場合があります。実際にどんな書類かは、市町村によって異なりますので、どの時期までに何が必要なのかを確認しておいてくださいね。
診断書や意見書が必要なのは、本当に支援が必要な子に支援をするためです。税金を使って先生を余分に配置するので、きちんとした手続きが必要になります。
診断書や意見書を取るためには、現在の状態を診察しなければ書けない、となることもあるでしょう。
発達障害関係の診断書・意見書の書ける病院は数が少なく、診断だけでも3ケ月待ち、半年待ち、更に診断書を書くために1ケ月待ち、など、長くかかることが予想されます。
特に、普通学級と迷っていて、土壇場で特別支援学級に決め、診断書が間に合わないという事が一番問題になると思います。
普通学級に行くつもりでも、迷いがあるのであれば、念のため必要な書類をもらっておくのも手ですね。無駄になるかもしれませんが、間に合わないよりは良いと思います。
今から就学時までには、お子さんがグッと伸びます。
就学時検診が春ではなく秋に行われるのも、お子さんの伸びを期待しているからだそうです。
就学までに、お子さんの出来ないことを1つでも、出来ることに変えてあげましょう。
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