市の発達相談を受けても「様子見」と言われ進展がなかった言葉が遅い3歳の子の言葉や気持ちの切り替えの改善支援
2022年10月7日4:08 PM カテゴリー:発達障害や言葉が遅い子の家庭療育の効果・発達状況・お客様の声
市の発達相談を受けても「様子見」と言われ進展がなかった言葉が遅い3歳の子の言葉や気持ちの切り替えの改善支援
3歳の男の子の支援事例です。
まもなく幼稚園の年少になるという時期に、お問合せいただきました。
家庭療育プログラム開始前の発達状況
親の目で見て気がかりなこと「言葉」や「身の回りの事」の発達状況
言葉や身の回りの事などの発達状況は以下のとおりです。
・3語文を話し簡単な会話はできるが、セリフっぽい話し方をする時がある。発音がやや不明瞭。
・外遊びがあまり得意でなく、三輪車などの乗り物に乗りたがらない。
・スプーンの3点持ちやピースサインができない。
・トイレは大小ともにできるようになったが、うんちはオムツにしたがる。
・電車が好きで、電車の絵がついた服しか着ない。幼稚園の指定服を嫌がって着てくれない。
まもなく認可外保育園から幼稚園に上がるので心配な事・現在の園での困りごとやまだ出来ない事など
・現在の保育園では、生活のルーティン(手洗い、排泄など)で個別の声かけが必要。
・意に沿わないときの切り替えが苦手(保育園の登園時に園庭で遊びたいのに室内遊びの日に号泣する等)
・保育園では一人遊びばかりで友達との関わりが少ない。
・リトミック教室で先生の指示が通る時と自分の好きに動いてしまう時がある。
幼稚園では今より大人数の集団保育となるため順応できるか心配しています。
家庭療育で伸ばせることがあればと思いメール致しました。
言葉の発達状況の詳細
Q)言葉の発達で気になる事
A) 3語文を話し簡単な会話はできるが、セリフっぽい話し方
発音がやや不明瞭。
言葉は基本的に通じていて簡単な受け答えはできると思いますが、ユーチューブで聞いたフレーズをそのまま言っている時があります(車内にいるのに風が気持ちいいね、等)。
Q)動詞や形容詞は、普段の生活の中でよく出ていますか?
どんなことを話しますか?
A)よく出ている(日常生活の動詞、形容詞)
動詞は、食べる、遊ぶ、行く、寝る、入る、する、乗る、見る、着る、履く、並べる、出る、消す、買
う、積む、歌う、踊る、走る、歩く、洗う、拾う、読む、切る等
形容詞は、かっこいい、可愛い、高い、低い、丸い、白(色)い、長い、短い、熱い、冷たい、硬い、お
いしい、暗い、眠い、寒い、暑い、狭い、広い、楽しい、怖い等
Q) 自分の気持ちを言うことはできますか?
A)
・よく言う。楽しい、怖い、痛い、眠い、
・こういうことされたから などの主張はまだ無い
・自分がこうしたいからヤダ、という表現はある
「もっとYoutube見たいのにお風呂・・・」
・お友達との交流がほぼ見られない
保育園で最近お友達と関わる様子が見られるようになったとの事
Q) 質問について、答えられるかどうか
A)
◎どっちがいい?
◎犬はどれ?
◎どこ行きたい?
◎どこ行った?(振り返り)
◎何食べたい?
◎何してるの?
△給食何食べた(振り返り)
△幼稚園で何した?(振り返り)
自分が楽しかったことは言う
黙ってしまうこともある 半々くらい
×どうやって作ったの?
×なんで泣いてるの?どうしたの?
×いつ?
×答えられない
家庭療育プログラム開始前:効果を期待していること
・お友達と会話ができる、ごっこ遊びができる
・その日の出来事を報告できる
・セリフのような言い回しをなくす
・運動発達を促す
家庭療育プログラム:動画プログラムを受講後の子どもの発達・成長・出来るようになったこと
子どもの成長・出来るようになったこと
・4語をつなげて話し、セリフっぽい話し方はあまりなくなり、発音もはっきりしてきた。
・外遊びが前より好きになり、三輪車を漕いだりでんぐり返りができるようになった。
・まだぎこちないが、スプーンの3点持ちや補助箸、ピースサインができるようになった。
・うんちもトイレでできるようになった(保育園のトイレではできない)。
・電車以外の服や園の制服は電車のワッペンを付ければ着てくれるようになった。
・保育園生活のルーティン(手洗い、排泄など)は全体指示のみで動けるようになった。
・意に沿わないときの切り替えは、前ほど手こずらなくなり気持ちの切り替えが少し早くなった。
・保育園で安心できる友達と一緒に遊んだり話しかけたりできるようになった。
・園生活での制作など集団指示で動けるようになった。
・時計の長い針が理解できるようになった。
・お絵描きや服を裏返したりボタンのつけ外しができるようになった。
・じゃんけんが理解でき実践できるようになった。
・大人の身体で逆上がりができるようになった。
・週間予定表で一週間の予定の見通しがもてるようになり、むやみに登園をしぶったりしなくなった。
言葉の力はどのくらい伸びましたか?困りごとは解決しましたか
・うまくできないときの理由や嫌がる理由を「〇〇がうまくできない」、「〇〇だから嫌なの」など、気持ちを言葉で説明できるようになり、癇癪が少し減ったように感じる。
・保育園での出来事の報告はこちらから聞いてもあまり話したがらない(し~らないとかわされる)が、断片的に「〇〇ちゃんが〇〇して泣いちゃった、〇〇くんがお休みだった」など、自分から話してくれることが増えた。
・順序だてての説明はまだできないが、自分の好きな電車旅の報告は明確に説明できるようになった。(〇〇線にのって〇〇駅で降りて〇〇線に乗り換えて・・・など)
・どうやって、なぜ、などが理解でき、自分でも説明できるようになった。
期待した効果は得られましたか
・身の回りの自立の発達や運動発達が伸びたと感じます。
・言語に関しては、順序だてた説明や報告などのアウトプットはまだ弱いですが、指示を正しく聞き分けたり気持ちや理由を言葉にすることが増えたと感じます。
家庭療育プログラムの内容 やりやすさ・気づき
Q) プログラムは取り組みやすいものでしたか?何がやりやすかったですか。
A) 育児の合間に動画を見れるので、細切れでも受講しやすかったです。
Q) プログラムで気づきはありましたか?
A)
・言語の課題はなかなかすぐには効果が出ないので毎日コツコツやることが必要。
・身の回りのことや関わりの課題は喜んでやることが多かった。
Q) こんなことで子どもが伸びるんだ、これは気づかなかったなど。
A) 言葉のトレーニングはお風呂に入っている時が一番はかどる。子どもも他事に気が移りにくいのでやりやすかった。
家庭療育プログラム:動画プログラムを受講して 現在の発達状況
Q) 成長したことはなんですか
A)
・保育園での身の回りのことが手助けなしでできるようになりました。
・会話が一方的なこともありますが、お友達に話しかける姿が見られるようになった。
Q) 最後にメッセージがあればお願いします
A)
市の発達相談を受けても様子見と言われるだけで進展がなく、もやもやしているさなかにこちらの教材に出会いました。
下の子が生まれたばかりでなかなか毎月の課題をこなすのは大変なときもありましたが、わかりやすい動画で具体的に対応方法を示していただいたので、無理なく実践することができました。
まだ習得できていない課題も残っているため、プログラム終了後も復習していきたいと思います。半年間ありがとうございました。
上記は、家庭療育プログラム:ベーシックプログラムの事例です。
子どもらしい遊びや言葉・生活の力をつけるベーシックプログラムはこちら
<関連記事はこちら>