会話が出来ない自閉症の子どもには質問にこたえる練習をする言葉の練習
自閉症(発達障害)、言葉が遅い子どものの家庭療育で最も重視してもらいたいのが、質問にこたえる練習です。
質問にこたえるということは、相手と向き合う、質問の意味を正しく理解する、自分で答えを考える、質問に答えるということが必要となります。
自分で何かをするという作業は、訓練で体で覚えてしまえば簡単ですが、質問ということは、考えるという思考能力が必要です。
そして、質問は簡単な2択から始まり、文章で答える、思ったことや予想をしたことまで説明する、などの複雑なことまで、レベルはどんどん高くできます。
高いレベルの質問になると、物事を抽象的に考えたりする力も必要となります。
これらが、就学に向けた力になっていきますので、まずは簡単なところから少しずつ練習していきましょう。
会話が出来ない自閉症の子どもには、まずは、簡単な質問にこたえることから練習していきましょう。
質問は、自閉症の子どもが簡単なものができるようになったら順に難しいものに取り組んでいきましょう。
以下、上が簡単なもの、下が難しいものです。
参考にしてください。
◆2つの物を並べて、言われたものを指さす
◆2つの物を並べて、言われたものを指さして言葉でも言う
◆3択、4択にする
◆2つのカードを並べて、言われた方を指さす
◆2つのカードを並べて、言われた方を指さして言葉でも言う
◆3択、4択にする
◆カルタ取りにする(絵がついた積み木でも良い)
◆写真を指して、これは誰と聞き、答える(お母さん、お父さん)
◆動作しているカードや写真を2枚並べて、○○しているのは誰と聞き、言われた方を指さす
◆動作しているカードや写真を2枚並べて、○○しているのは誰と聞き、言われた方を指さして答える
(くまさん、○○ちゃん、など)
◆りんごは果物か動物かどっち?などの分類を答える
(最初はりんごのカードを見せながら)
◆何食べたい?
◆どんな気持ち?
◆どうしたの?
◆どうして泣いているの?
◆今日はどこへ行きたい?
◆昨日は何を見た?
◆今日保育園で何してきた?どうやって?どうだった?
1つずつ、丁寧にやっていくと良いですね。
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