言葉の遅れとテレビの関係は?子育てとテレビの見せ方について

言葉の遅れとテレビの関係は?子育てとテレビの見せ方について

子どもの言葉の遅れの原因を調べていると、
テレビがいけない、なんてこともよく書かれていますよね。
じゃあ、言葉が遅れている子は、テレビを見ない方がいい?
でもテレビから言葉を覚えて使っていることもありますよね。

 

テレビを見せることが絶対に悪いことなら、今時、みんな言葉が遅れるはず。
テレビが好きな子でも、言葉が早い子もいますよね。

 
テレビと言葉の遅れの関係について、
そして言葉の遅れを取り戻すための上手なテレビの使い方を
年齢ごとにお伝えします。

言葉の遅れとテレビの関係は?子育てとテレビの見せ方について

 

テレビを見せすぎるとなんで言葉が遅れるの?

子どもがしゃべるのは、「音や言葉を自分が楽しむため」と「自分の要求が相手に伝わって要求がかなえてもらえるから」です。
そして、「物や動きとそのときに大人が言った言葉を一致」させて言葉を理解します。

 
では、テレビと人の言葉から学ぶのとはどうちがうのでしょうか。

 

テレビは音や言葉が多すぎる

テレビからは音がたくさん出ているので、音を楽しむ効果がありそうに見えますが、たくさん音がありすぎて、子どもがどの音をどう楽しめばいいかわからず、聞くだけになって、自分で言ってみたい、真似していってみようとなりにくいです。

 

また、どんどんと言葉が聞こえてくるので、物や動作と言葉を一致させて理解する前に次の言葉が来てしまって、なかなか覚えられません。
子どものペースはもっとゆっくりなんです。

言葉の遅れとテレビの関係は?子育てとテレビの見せ方について

 

テレビは聞くだけでしゃべる必要が無い

「要求がかなうこと」について、
子どもは、自分の気持ちや要求を周りの大人が代弁していくことで言葉を覚えていきます。

 

自分で開けられないものを持ってきたときに「開けてほしいの?開けるね。」と言うことで、子どもは、自分がしてほしいことが「開ける」ことなのだと、
そして「あけて」とおねがいすれば開けてもらえることを学びます。

 

ところが、テレビを見ている間は、
自分が何も言わなくてもテレビは流れ続けます。
自分が何も反応をしなくても、子どもにとって珍しいことが次々と流れてくるので、黙ってみていれば済んでいき、しゃべる必要が無いのです。

 

テレビは、見て、聞いて楽しむもの。
自分が言葉を発しなくても、テレビの方から一方的に聞こえてくるので、
自分は何もしなくていい。

 

だから、何を言ったらいいのか、どんな行動をしたらいいか、子どもが学ぶ機会がなくなってしまうのです。

 

むしろ、しゃべると音が聞こえないので黙ってしまいますよね。
人間相手だと、自分がしゃべる時に相手は聞いてくれますが、
テレビは一方的にしゃべり続けますので。
すると、子どもは、しゃべってはいけない、ということになってしまいます。
言葉の遅れとテレビの関係は?子育てとテレビの見せ方について

 

テレビはしょせん他人事

しゃべり始める、行動できるようになると、
子どもは、自分が言った言葉やした行動について、周りの大人の反応が変わることから、
どんな言葉をどういえば相手がどう反応するかを子どもが学んでいきます。

 

たとえば、ボールを投げたらママは喜んだのに、
コップを投げたらママが怒った。
それを繰り返すうちに、
子どもは「ボールは投げていい」「コップを投げたらダメ」と理解します。
「ごめんなさいは?」と言われ、悪いことをしたら謝ることもその言葉も覚えていきます。

 
そうやって、子どもは自分の行動を変えていきます。

 
テレビの場合は、そのようなことを、
テレビの中で他の子がする姿を見て学べる、モデルがいる、いう点では、
兄弟がいない子にとっては、学ぶこともあります。
ですが、それはしょせんは、他人事。

 
自分が食べたいご飯を出してもらったり、
取ってほしいものを取ってもらえたり、
投げたことで怒られたりすることが無いので、
言葉や行動を覚えるという効果が薄いのです。

 
子どもは何も知らない、分からない状態、物事の理解もしていない段階。
見るだけで習得するのにはまだ早く、
大人に言い聞かせられて、手とり足取りされて覚えていくのです。

 
また、大人でも、自分の失敗からは身に染みて学べるけれど、
他人の失敗事例は参考程度ですよね。
子どもなら、なおさらです。

 
そして、保育の世界では自己中心的な生き物と呼ばれるくらい、
他人にまだそんなに関心が持てない状態。
そんな子どもが、他人を参考に自分の行動を変えていくことは、
とても難しいのです。

 
少し、まねするようなことはあるでしょうが、
子育ての中で教えた方が、はるかに効果が高いのです。
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テレビはどのくらいの時間見せてもいいの?

よく、テレビはどのくらいの時間見せてもいいのか、という質問があります。
年齢や環境ごとに違いますので、以下に分類してみました。

 
もっと少ない方がいい、というご意見もあるでしょうが、
今テレビ無しでの生活は考えずらいこと、そして、
核家族でママ以外に育児や家事をする人がいない家庭が多いことも考慮した時間を書いてみました。

 

0歳の頃のテレビの時間

見せない方が良いです。
この時期は、自分がしたことの反応があるということに気づき、
自分と人や周りの物に関心を寄せ始めるとても大事な時期です。
この時期に見せるのは極力やめた方が良いです。

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1歳から3歳の幼稚園(保育園)の入園前

一般的に、テレビは一日30分から1時間と言われますが、
そうもいかない現実もあるかと思います。
特に、入園前、一日ママと過ごす子なら、
午前中に30分から1時間、午後も30分から1時間くらい見せてもいいかな、と思います。

 
そして、家事の最中も、テレビを見せっぱなしにするのではなく、
出来る範囲で一緒に家事をしたり、
お子さんが家事に興味を持ったら「掃除機ゴーゴー面白いね。」などと
お子さんの気持ちを代弁してあげることが大切です。

 
また、テレビを見せている間は、30分程度ならご飯を作るなどの家事に集中しても良いと思いますが、
それを超えるようなら、テレビを一緒に見て、
「あれ、おいしそうだね。」「びっくりしたね。」
などと、テレビの内容を共感しあう会話が出来ると良いですね。

 

また、テレビ以外に午前中1時間、午後1時間、夜30分から1時間は
家事も何もしないでお子さんと向き合って遊ぶ時間が必要です。

 
遊ぶのも、公園で自由に遊ばせて、安全面だけ見守るのではなく、
ブランコを押して、「もっと?」などと聞いてあげたり、
滑り台「シュー、楽しいね。」などと声掛けしてあげることが大切です。

 
また、外遊びだけでなく、家の中でお絵かきをしたり、絵本を読んであげることも大切です。
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保育園や幼稚園の入園後

入園してからは、家で過ごす時間自体が短くなるので、
夕方30分から1時間程度がお勧めです。

 

特に、朝は、支度で忙しいはずですから、テレビはやめておきましょう。

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テレビを見せてはいけないタイミングは?

子どもの食事中や着替え中はやめましょう。
テレビがついていると、テレビを見てしまい、
身支度や食事が自分で出来なかったり、
自分でやったとしても、見ていなくてご飯の味もわからなかったり、
ご飯をこぼしても気づかなかったりします。

 

遊んでいる最中も、気が散るのでやめましょう。
一日中テレビをつけて生活するようなことは、絶対に良くないのでやめましょう。

言葉の遅れとテレビの関係は?子育てとテレビの見せ方について
 

テレビはどんな内容のものを見せたらいいの?

最初に冒頭にお書きした通り、テレビは全くいけないわけではありません。

 

特に兄弟がいなくて他の子どもと接することが少ない子や、
絵本が聞けないけれどテレビなら内容を楽しめる子には、
テレビを使って言葉を伸ばすこともできます。

 

テレビがきっかけで絵本が聞けるようになる子もいるので、
上手に活用すると良いですね。

 

1歳や2歳の頃

この時期は、同世代の子どもの様子が見れる番組を見ることをお勧めします。

 

NHK Eテレのいないいないばあ、お母さんといっしょ、などが良いですよ。
みんなで踊ったり歌ったりするところを見ると、
人の真似をしたら楽しいという気持ちが育っていきます。

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3歳頃から 保育園や幼稚園の頃

この時期は、身の回りのことに興味が持てる番組を見ると良いですね。
NHKのEテレのピタゴラスイッチは、並べる、転がるものを見るのが好きな自閉症の子どもにも人気の番組です。
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また、クックルン、のような子ども向けの料理番組や、
Eダンスアカデミーなどの子ども向けの運動番組もお勧めです。
生活の中で必要なものから見ていくと良いですね。
言葉の遅れとテレビの関係は?子育てとテレビの見せ方について

 

そして、絵本が聞けない子には、物語性のあるものを見ると良いです。
ペネロペやおさるのジョージがお勧めです。
少し難し目の内容ですが、トーマスもお勧めです。

 

また、海外アニメでは、BSの中でも無料で見られるDライフがお勧めです。
今は終了した、おたすけマニーや、
おもちゃドクターなどがお勧めです。
壊れたおもちゃをなおしてあげる、などの内容のお話なので、
教育上も良い内容ですね。。

 

正義のヒーローもので相手を殴る、蹴るような内容の番組は、
子どもの心を育てるのによくないのでお勧めできません。
真似をしてお友達をたたいたり蹴ったりする子もいます。
トラブルのもとになります。
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言葉の遅れにはテレビを上手に活用しよう

「悪い」といわれるテレビですが、
このように、テレビは、良い面もあります。
実際、公立の保育園でもテレビを見せる時間がある園もあります。

 

テレビ同様によく聞かれる、お菓子がいいかどうか、も同様ですが、
公立の保育園でもお菓子をもらうことがありますし、
今はお菓子もテレビも、排除するというのは難しいですよね。

 
▼参考記事
お菓子を使った家庭療育はこちらhttps://sumikawa-ayano.com/?p=16235

 
子育ては、あれが悪い、これが悪いと排除していると、
毎日することがなくなってしまいます。
何もしないで、食べてお風呂に入って寝るだけでは、
子どもは成長しません。
そして、ママも楽しめません。
ママもお子さんと楽しむ中で、子どもの成長を引き出していきましょう。

 
何かを排除する、というより、
いろんなものと上手に付き合っていく、ということが大切です。

 
いろんなことに興味が持てる子に育てていきましょう。

 
興味や出来ることが少ないと思ったら、
大人が話し上手、遊び上手になっていくと良いですよ。

 
そんなアイデアがたくさんこちらの動画講座にも詰まっていますので、
是非参考にしてくださいね。

▼こちら
幼児の子育て:テレビの見せ方