会話が出来ず園の出来事を話してくれない 子どもと会話を楽しむ方法
言葉が遅い子どもを育てていると、
保育園や幼稚園での出来事を、先生に聞かないとわからない、
ということがありませんか?
私の息子も、言葉が遅かったので、
園の出来事は、先生から聞くのが当たり前、
連絡帳を見るのは当たり前で、
息子から今日の出来事を聞くなんてこと、考えてもみませんでした(苦笑)
子どもの口から言えるように教えよう、なんて、考えていなかったんです。
でも、ちゃんと子どもに分かるように、工夫して会話をしていったおかげで、
「どこで」「何して」「どうだったのか」、ちゃんと喋ってくれるようになりました。
子どもが園での出来事を報告し、楽しく会話できるために、
今日の出来事をママと楽しくお喋りし会話出来るために、
ママができる関わり方についてお伝えしたいと思います。
言葉が遅い・発達障害や自閉症の子どもを育てるお母さんのアドバイザーの澄川綾乃です。
よくあるうまく行かない事例を2つ取り上げながら、
これまで約300組ご家族を支援してきた方法をお伝えします。
子どもに、今日、何してきたのかな?と問いかけるときに、
何も見せないで会話していませんか?
何の手がかりも無いのに、いきなり聞かれても、
なんのことなのか、子どもは困惑してしまいます。
それに、言葉が遅い子は、漠然と聞かれるのが苦手で、
具体的に聞かれないと、何を答えていいか分からずに、
うまく答えることが出来ません。
今日の出来事を問いかけるときは、
手がかりになるものを見せながら、具体的に会話をしていくとうまくいきやすいですよ。
たとえば、
子どもが持って返ってきた作品などを見せながら会話すると良いですね。
節分の鬼のお面を作ってきた、
母の日のカードを作ってきた、
クリスマスプレゼントを貰ってきた、
子どもが写真を持って返ってきた、
というような機会に、それらを見せながら、
「これどうしたの?」と問いかけてあげると良いですよ。
それが、たとえ、今日作ったものや今日もらったものでなくても、
気にしなくて良いです。
大切なのは、物や写真という、目に見えるものを、一緒に見て会話することです。
過去の会話がうまく出来ないお子さんの場合、
そもそも、今現在、遊んでいることなども、ママと会話出来ていないことが多いです。
現在の会話が出来なければ、当然、過去の会話はもっと難しいです。
まずは、現在の会話から、詳しく楽しく会話していくことも大切なことです。
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子どもに、今日の出来事を問いかけるときに、
「今日、何してきたのかな?」と聞くとき、よくやってしまうのが、
テストのように聞き出そうとすることです。
子どもは、テストのように聞かれることを嫌がります。
言葉が遅い子は、言葉に苦手意識があるので、
テストのように聞き出されるのは嫌がるのです。
また、定型発達の子どもでも、テストのように聞き出そうとすると
反発します。
なんで言わなきゃいけないの?と思うし、面倒くさいのです。
大人でもそうですね。
パパに、今日何をしてきたか問い詰められれば、ママもいい気はしませんよね。
テストのように問い詰めるのではなく、
一緒に経験したことを楽しく分かち合って会話する習慣をつけましょう。
無理な報告は、楽しい会話とは違います。
まずは子どもに寄り添って、子どもの嬉しいこと、楽しいことから
聞き出していきましょう。
会話は、子どもが話したいと思うことが一番大切です。
子どもが会話を楽しいと思えれば、
子どもの方からどんどん話してきます。
こういう習慣をつけていくと、
子どもは、なにかいつもと違うことがあったり、
なにか嬉しいことがあったら、ママに報告しようとします。
また、特定の物事にしか興味がなく、こだわりが強いために、
いつも特定の会話しかしない、という子どももいます。
恐竜が好きで、それ以外の話はしない。
トーマスが好きで、いつもアニメのセリフばかり言う。
だから、子どもが好きなこと以外で会話をしようとすると、
どうしても問い詰める、という形になってしまう、
そういうお悩みもありますよね。
このようなお子さんの場合は、
興味が持てそうなことを増やしていくことで、
相対的に、こだわりも減っていきます。
子どもは、楽しいことが大好きです。
大人が遊び上手になると、子どもの世界も広がっていきます。
お子さんと楽しく遊び、いろんな経験を増やし、出来ることを増やして、
こだわりを減らしていきましょう。
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子どもに、「今日、何してきたのかな?」と聞くとき、よくやってしまうのが、
自分も知らないことを子どもに報告させようとすることです。
言葉が遅い子は、そもそも、喋ること自体が苦手です。
大人に自分の言葉を補って助けてもらいながら、
言葉を発達させていきます。
一人で話す、ということが苦手なのです。
一人でまだうまく話せない子どもから、いろいろ聞き出そうとしても、
言えないばかりか、会話が嫌になってしまいます。
大人も知らないことを子どもから聞き出す前に、
一緒に経験したことを楽しく分かち合って、
楽しく会話をする習慣をつけましょう。
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3歳の子どもと会話ができない?会話にならない?| “関わり方”が言葉を育む
ポイント1)
子どもが作ってきた作品などを見せながら、
手がかりのあることで、具体的に会話をしましょう。
ポイント2)
テストのように問い詰めるのではなく、
一緒に経験したことを楽しく分かち合って会話する習慣をつけましょう。
ポイント3)
大人も知らないことを子どもから聞き出す前に、
一緒に経験したことを楽しく分かち合って、楽しく会話をする習慣をつけましょう。
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