家庭療育方法

言葉が遅い子に会話が出来るように教えるときの 「目先の課題」と「最終目標」の設定方法

言葉が遅い子に会話が出来るように教えるときの 「目先の課題」と「最終目標」の設定方法

言葉が遅い子が会話出来るように教えるときの「目先の課題」と「最終目標」の設定方法について、8年間で480組の親子の支援事例から、うまくいきやすい目標設定の方法をお伝えしたいと思います。

 

そして、最後に、会話が出来るようにしていく従来からのご家庭向けのサービスと、事業者様向けの新しいサービスについてもご案内しますね。

 

会話が出来るようになった子達だって、2歳や3歳の始めころは、喋れなかった子達ばかりです。

毎日のちょっとした積み重ねって、すっごく大きいんですよ。

前向きに頑張って行きましょう(#^^#)

 

「言葉の遅れ」に対する最終目標が分からないのはなんで?

家庭療育プログラムの無料オリエンテーションや
マンツーマンプログラムなどでご家族とお話ししていると
「うちの子はまだその段階では無くて・・・」
とおっしゃる方が多いです。

 

たとえば、
「事前説明を聞けるようにしよう」について、

子どもに「待って」が通じない。まだ喋れない。
だから、とても、
「事前説明を聞ける気がしない。」

とか。

 

ほかにも、
「自分で文章を組み立てられるようにしよう」について、

「まだ、二語文が出始めたばかりで、
とてもそんなレベルは想像できない・・・」とか。

 

ほかにも、
「振り返りの会話が出来るようにしよう」について、
「毎日、聞いているが無視される」とか。

 

みなさん、そうおっしゃいます。(;^ω^)

それはそうです。
私も、多動・自閉症の息子を育てているときに、
こんな目標を思ったことはありませんでした。

 

でも、だから、息子の遅れを取り戻すことが間に合わなかったのです。
目標とするものが分からなかったから、現実化も出来なかったんです。
みなさんには、同じ失敗をしてほしくありません。

 

遅れを取り戻す、ということだけではなく・・・

子どもの言葉の遅れが改善すれば、
言い聞かせることが出来るようになるので、
子育てはラクになります

 

ですが、
子どもが一方的に好き勝手に喋るだけだと、
子育てはラクになりません
間違った方向に行くと、子育てはラクにならないんです。

だから、正しい最終目標が必要なんです。

 

これらの最終目標は、
定型発達の子と、発達がゆっくりな子の根本的な違いを研究し、
480組の親子の事例から、
「これを目標にしてやっていけば言葉の遅れを取り戻していけるし
 子育てがラクになる。集団生活にも適応できる。」
私が実感したことをお伝えしているんです。

 

 

ですから、これらの、一見無茶だと思う目標は、「最終目標」です。

今やるべき課題は別のことであって、
その積み重ねがあっての最終目標なんです。

 

「言葉の遅れ」の最終目標を持てないと間違った方向へ進む「よくある事例」

このように、最終目標が分からないと困ることが多いです。

最終目標なのに、最初にお伝えしているのは、「間違った方向へ進まないため」です。

よくある事例をご紹介します。

 

事例)
「言葉が増えてほしい」と単純に思っている場合

子どもがアニメのセリフなどを丸暗記して
好きな事ばかり喋る、ということがよくあります。

 

「言葉が増えればいい」ということだけを目標にしていると、
それではいけない、ということに気付けません。

 

ですが、本来、言葉が増えてほしい理由は、
自分の状況を正しく伝えられて相手に分かってもらうためです。
コミュニケーションが出来ない言葉ばかりが増えても、解決しません

 

そうすると、テレビで言葉を増やす、という方法のみでは、
解決しない事が分かります。

 

 

事例)
「今日の出来事を教えてほしい」と単純に思っている場合、

一生懸命、聞き出そうとします。

親「今日幼稚園で楽しかった?」
子「楽しかった」

親「今日幼稚園で何した?」
子「滑り台」

 

一見、通じているように見えますが、
雨の日も「滑り台した」と言う子も多いです。

表面上、会話が成り立っていると、
会話が出来ていない事にも気づけなくなってしまいます。

 

大切なのは、事実を伝えられることのはずです。

事実でない「〇〇くんが叩いた」などを聞くと
かえって困るのです。

 

聞き出すアプローチではなく、
事実を話すアプローチに変えないと解決が遅れます。

 

 

事例)
「通じればいい」と思っている場合

子どもが言っていることが通じればいい、と思っている場合、

子どもが丸暗記の言葉しか話せない、ということに
気付いていない方が多いです。

 

でも、丸暗記の言葉が通じるのは、要求が単純な場合。

気持ちが育ってくると、丸暗記の言葉では言い表せなくなってきます。

言葉を組み合わせて喋ることが大切です。

 

言葉の遅れ 目標違いで後から直すのは「時間」も「手間」もかかる

これらを、後になって気付くと、直すのが結構大変です。

 

たとえば、人の話を聞かずにやってしまう習慣がついて、
何年もその状態で放置していると、
子どももそれが普通になってしまい、
それを制止して話を聞く態度を育てるのは時間がかかります

 

でも、これは、そもそも「聞く態度」なので、
言葉が出る前からやっておいた方が良い事なのです。

 

丸暗記の言葉を使う習慣がついてしまうと、
「自分で文章を組み立てられるんだよ」ということを
子どもに気付かせるために時間がかかります。

 

うちの息子は、小学校1年生からそれを教えていったので、
初めて文章らしいものを作って話したのは遅く、
小学校5年生の時でした。

「ママ・・・立って・・・ここ。
 ボール、持って。
 転がす。
 〇〇くん、ここ。」のように、
言いたいことを考えて文章にする、ということが出来ました。

これは、本来、二語文や三語文を話し始めたら、すぐに教えられることです。

 

今すぐ解決できない目標でも、それに向かって、
今出来る「目先の課題」から取り組んでいくことが大切なのです。

 

言葉の遅れ 「目先の課題」と「最終目標」は具体的にはどんなこと?

では、具体的には、「目先の課題」と「最終目標」にはどんなものがあるのでしょうか。

「言葉が遅い子」と「定型発達の子」を比べて、
根本的にこれを直さないと、普通に喋れるようにならない、と思うことについて、以下お伝えします。

 

例)

◆目先の課題
「待って」が出来る
「工作などの指示の言葉を理解できる」
「やりたい気持ちを押さえて聞く習慣作り」

 

◆最終目標
「事前説明を聞けるようにしよう」

 

例)

◆目先の課題
「どうぞ」と渡す
「起きて」と伝言する
その他の伝言が出来る
時間差の伝言も出来る

 

◆最終目標
1 幼稚園の先生に「明日お休みします」と伝えられる

「幼稚園で明日、〇〇ちゃんに、ごめんねって言うんだよ。」が通じる。
時間差の伝言が通じることで、
お友達とのトラブルに親が相談・介入できるようになります。

 

例)
◆目先の課題
うん、とうなずいてお返事できる
指差しでお返事出来る
具体的な疑問詞(誰、何、どこ)を理解して答えられる
抽象的な疑問詞(どうしたの?なんで?)を理解して答えられる
漠然とした疑問詞(気分はどう?ひな祭りってなに?など)を理解して答えられる

 

◆最終目標
1 親と会話が続く
2 先生と会話が続く
3 漠然とした疑問詞(気分はどう?ひな祭りってなに?など)を理解して答えられる
4 誰とでも会話が続く

 

例)

◆目先の課題
「今見ている事、起きていることを正しく言語化する練習

 

◆最終目標
「先生の一斉指示が聞ける」
「自分で文章を組み立てられるようにする」
「過去の出来事も正しく教えてくれる」

 

今の延長上で考えると、「最終目標」は出て来ません。

こういう最終目標は、療育では言ってくれません。
親が、すぐにやろうとして焦ってしまうからです。

 

それに、日本の週に1回程度の療育は、
言葉の遅れを根本解決させようというよりは、
経過をみるもの、という位置づけだと聞いています。
(実際に療育関係者から私が聞いた話)

 

それでは、解決できるものも、解決しないままです。
だから、私はきちんとお伝えしています。
「最終目標」だけでなく「目先の課題」をきちんとお伝えすることで、
焦りではなく「希望」が見えるからです。

目の前の課題をコツコツ取り組むことで、
最終目標に近づいていきます。

 

その結果、
・目の前の事をいっぱい話してくれるようになり、興味も増えました。

・何往復化の会話が成り立つようになりました。

・園の出来事を教えてくれるようになりました。
 先生に確認すると、事実でした。

などの成長報告を頂いています。

 

最終的に、知能検査で言葉の遅れが無くなった、という子や、
遅れを取り戻して通常学級へ入って行った、と言う子もいます。

そのような子も、最初は2歳や3歳で喋れなかった子も多いです。

 

幼児期の成長は、とても大きいのです。

高い最終目標を持って、
目の前の課題にコツコツ気長に取り組んでいってほしいと思います。

 

 

言葉の遅れ改善のためのご家庭向けサポートについて

 

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「子どもに言葉を正しく習得させるノウハウ」でサポートしています

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個人のお客様には家庭療育プログラムでサポートしています。

児童発達支援事業所やカウンセリングルームの臨床心理士様からも
プログラムに関するお問い合わせがあったため、
「支援者養成プログラム」を始めました。

 

◆◆◇ 個人のお客様のサポートはこちら ◇◆◆

▼子どもらしい遊びや言葉・生活の力をつける
ベーシックプログラム(トイレや着替えがまだの子はこちら)

 

▼子どもと話せるって楽しい!就学準備にも!
 ことばプログラム

 

▼園を卒業し小学校・支援学校に入学したお子さん向け

 小学生向けプログラム

 

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日常会話が支障なく出来るようになると、子どもとの会話が楽しくなります。

ダメなことも無理なことも理由を理解して、言葉でお約束出来るようになれば、
子育てはとてもラクになりますよ。

 

 

言葉の遅れ改善の支援者様向けサポートについて

 

◆◆◇ 支援者様向けのサポート ◇◆◆

幼稚園・保育園・児童発達支援・放課後等デイサービス・カウンセリングルーム等
事業所様や、働いている先生方で、当方の「子どもに言葉を正しく習得させるノウハウ」を事業所内で活用したいという方のために、こちらのサービスをご用意しました。

 

・子どもが自分の気持ちを話してくれる、そう思う理由も言える
・事業所での活動指示が正しく理解できる
・今日の事業所での活動内容を子どもがご家族に報告出来る
・ケンカの経緯を話せる
など
こういう子どもに育てていける支援者になることを目指すプログラムです。

子どもの発達支援者養成プログラムはこちら

 

無料オリエンテーションで、
御社の事業運営のためにどんなサポートが出来るかお話ししています。
まずは、上記のページをご覧ください。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

 

★☆ 理  念 ☆★

ことばや発達の遅れ、自閉症特有の育てにくさを改善し、
「お子さんが持って生まれた力を最大限に引き出す」
「ママも育児に自信が持てる」
そんなお手伝いをしています。

 

★☆言葉と親子関係を大切にした家庭療育☆★

言葉が遅い子どもを育てていると、
子どもは親のいう事を理解できず、
親も子どもの気持ちが分からずに苦労します。
私がそうでした。

会話できるようになれば、
何事も子どもと話し合って解決することが出来ます。

そして、園や学校の授業も理解出来、
お友達とも言葉のコミュニケーションによって関係を築いていけます。

言葉は、集団生活のための大切な手段。
そして親子が気持ちを伝えあうための手段。
言葉の力は家庭での毎日の声掛けにより養われます。

必要な言葉を、子どもが理解して使えるように
「子どもの言葉の育て方」をお伝えしています。

 

 

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