語彙爆発っていつ?数は何語?言葉が遅い子の語彙爆発はある?ない子はどんな子?
子どもは言葉を話し始めると、いろんな言葉を覚えて、
一気に、たくさんの言葉をしゃべるようになります。
言葉が爆発的に増えるので、この時期を「語彙爆発」と言います。
保育所保育指針ハンドブック2017年告示版によると、
語彙爆発については、次のように書かれています。
言葉の発達は個人差が非常に大きい物ものですが、
1歳を過ぎる頃から「ママ」「パパ」「ワンワン」「ブーブー」など、
身近な人や動物、乗り物などを指す一語文を話しはじめます。
そして、歩くことによって探索活動が盛んになる
1歳後半には、「語彙爆発」と呼ばれるほど、言葉は目覚ましく増え、
2歳近くになると「お外、行く」などの二語文が出てきます。
そして周囲の大人に「これ、何?」「なーに?」と質問し、
答えてもらうことを繰り返して、
3歳頃には約1000語を獲得するといわれています。
この時期は、片言から、二語文、ごっこ遊びでのやりとりができる程度へと・・・
2歳頃になると、子どもは
「これは何?」と繰り返し聞いて、爆発的に言葉を増やし、
2歳後半以降になると、見立て遊びは言葉を使った
簡単なごっこ遊びへと進化します。
つまり、
1歳後半から2歳前半が、語彙爆発の時期であると言うことができます。
>> 言葉の発達段階の順番(幼児期)と出てこない時の引き出し方
言葉が遅く、3歳で喋り始めたこの中にも、語彙爆発があって言葉の遅れが自然となおった子どもと、語彙爆発がなく、言葉の遅れが取り戻せなかった子どもがいます。
>> 3歳になったら喋るって本当?言葉が遅い子が3歳に喋り始めた事例について
私の息子は、言葉が遅く、3歳半までしゃべりませんでした。
1歳前の頃から、ごくまれに、言葉が出ることもありましたが、
少し言っては消え、言っては消え、
コミュニケーションで毎日使う、というようなことはありませんでした。
こんな言葉を言っていました。
ブルー(青)、ばあ、・・・・
2歳になっても言葉が出ず、自閉症と診断されました。
3歳半に、やっと「ちょうだい」そして二語文の「牛乳ちょうだい」といえるようになりましたが、
言えるようになったのは教え込んだ言葉だけ、
自分の要求することだけで、
「これなあに?」と物の名前に興味を持って聞いてくるようなことは
ありませんでした。
これまで、約300組の言葉の遅れがあるご家庭を支援してきた中で、
語彙爆発がない子どもをよく見てきました。
そして、自閉症と診断の有無に関わらず、
語彙爆発がないお子さんには、こんな共通点がありました。
言葉が遅くて 語彙爆発が無い子どもの特徴
・話しかけても人の話を聞こうとしない
・言葉以外のジェスチャーなども含めてコミュニケーションを取ろうとしない
・言葉や物の名前に興味を持たない
・単語の一部をまねして話そうとしない
人の話を聞こうとしない、コミュニケーションを取ろうとしない場合、
言葉は、コミュニケーションによって覚えるので、
言葉を覚えずらくなります。
言葉や物の名前に興味を持たない場合、
言葉に興味がないので、あまり増えていきません。
単語の一部をまねする、などの行動がない場合、
自分から話そうとしない子どもは、
言葉をしゃべらないまま大きくなっていくこともあります。
語彙爆発があっても、名詞だけ、ということも
1歳半、2歳で、物の名前に興味をもってたくさん覚えるけれど、
二語文に発達しない、という子どももいます。
語彙爆発があったけど、物の名前に興味があるだけで、
コミュニケーションに使おうをしない場合は、
言葉で話せば要求が伝わる、という経験をしていくことで、
言葉でコミュニケーションをしようとするようになります。
語彙爆発が無い子も同様に、まずは、
言葉は人に伝えるうれしい手段、ということを理解させていくと良いですね。
>> 2歳や3歳の幼児期の言葉(遅れや出ないなど)で見直したい関わり方
言葉が遅い子どもの場合、待っていても時間だけが過ぎてしまう、ということも、実は多いのです。
言葉が遅い場合でも、親の話しかけ方をちょっと変えるだけで、
子どもの言葉が改善していくことがよくあります。
3歳になると、幼稚園の入園が待っています。
言葉が遅いと、子ども自身が困るばかりか、そもそも入園を断られることもあります。
せっかく言葉が遅いと気づいたらチャンス!関わり方を見直してみてほしいと思います。
私も同じように言葉が遅い・自閉症の子どもを育て、何年も子どもの癇癪や言葉の遅れに悩み続けました。
そんな私が息子から言葉を引き出し、会話ができるようにしていった経験をもとに、言葉の遅れに悩むご家族300組をサポートしてきた方法を、保育士監修の無料メール講座でお伝えしています。
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