自閉症の子に怒っていけないって言われる意味は?怒らずどう理解させる?
今日は、よくあるご質問にお答えしたいと思います。
よく、子育てで 「怒ってはいけない」と言われますよね。 自閉症の子の子育てでは、特によく言われます。
でも、親だっていつもいつも、 怒らずに、仏様のようには いられないですよね。
それに、叱らないと、 してはいけない行動を繰り返して、 家族がこまり果てることもあります。
今日は、 娘のことを例にして、 怒ってはいけないが、どういうことかを 分かりやすく説明したいと思います。
娘は、息子と違って、 多動性障害ではなく、定型発達ですが、 やっぱり子どもなので、 よく忘れることがあります。
お菓子を食べて、 ゴミ箱に捨て忘れ、 色んな所に散らかしてしまうことがよくあります。
これまでも、 何度も怒ったり、注意しました。 だって、各部屋に、 プチゼリーの汁がついた容器を置きっぱなしにしたら、 ゴキブリを呼んでいるようなものですよね(ToT)
でも、怒っても、なおらないんです。 それはなぜかと言うと、 気持ちの問題ではなく、 行動の問題だからです。
娘は、女の子なので、男の子と違い、 胃袋が小さくて、 すぐお腹一杯になってしまいます。 それに、女の子は楽しみをとっておきたい。 だから、遊びながら、ちょこちょこ、食べるんですよね。
その事自体は、仕方ないと思います。 娘の友達もみんなそうだし。
行動を改善させるには、 環境を整えてあげることが大切だと、 自閉症の子でもよく言われます。
だから、娘のために、 全部の部屋にゴミ箱を置きました。 食べたら、せめて、目の前のゴミ箱に捨ててね。と。 ですが、ゴミ箱があっても、ゴミ箱に捨てないのです^_^;
何度も怒りましたが、 解決しないので、おやつとごみを入れる 小さなカゴを持たせることにしました。
お菓子を持ち歩くとき、 カゴごと持たせ、ゴミもカゴに入れさせる。 次のおやつは、カゴを持って来てもらい、 そこに入れてあげる。 そのときに前のゴミが回収できる!
でも、親はそう思いますが、 その習慣が娘に身につけるためには、 一緒にやってあげることが必要になりますよね。 定型発達の子どもも、意外と大変です^_^;
今日のテーマ 「怒ってはいけない」とよく言われることは、 「いけない」というより、 「怒るだけでは、解決しないことが多い」 ということだと、私は解釈しています。
だから、なんでそうなるのかを 冷静に分析して、対策を考えた方が、 早く解決するんですよね。
これは「悪い行動を良い行動に置き換える」ことだけではなく、 「発達が遅れていて出来ないこと」や「言葉の遅れ」でも、 同じことが言えると思います。 「待つだけではなかなか解決しない」
ことばが遅いことも同じで、環境的な理由がある場合もあります。 いつも日常のルーティンのこと 「お風呂入る」「お外いく」などしか言わないお子さんの場合、 周囲の大人も、 日常のルーティンのことしか話しかけていない、 ということが多いのです。
質問の意味を理解していない、という場合も、 周りの大人が、どうせ質問しても意味が分からないだろうと、 質問していないことが多いのです。
自分の要求やアニメのセリフばかり一方的に喋って、 コミュニケーションが取れない、とか、 一緒に目の前のことを共感する会話が出来ない、という場合も、 お子さんに興味があって話を聞いてくれそうなことを見つけてあげて、 一言二言から話すようにして、会話する習慣をつけていけば、 解決していきます。
どれも、私もそうだったので、よく分かります。 子どもは誰でも、経験していないことはできません。 そして、子どもの経験は、ほとんどが家庭での経験です。
だから、遅れていることが何か、とその原因や対策をよく考えて、 ご家庭の生活を見直していけば、 出来ることはどんどん増えていきます。 意外と、教えればすんなり出来ることも多いですよ。
どうやって教えたらいいかわからない、とか、 何を今教えるべきなのかわからない、という方はぜひご相談ください。 家庭療育プログラムでマンツーマンでご相談に乗っています。
言葉の遅れでお困りの方はご相談ください。
こんなことはありませんか?
・言葉が出ない ・言葉が遅い ・質問の意味が分からない
・自分の要求やアニメのセリフばかり一方的に喋って、 コミュニケーションが取れない
・物事を共感しようという気持ちが育っていない
・聞かれたことでなく、言いたいことをしゃべる
・今日の出来事を教えてくれない
・今日の出来事を聞いてもいつも同じことをいう
・今日の出来事を1言で言ってくれるけれど、それ以上聞いても無言、「わからない」と逃げる
・なにか伝えたいみたいだけれど、うまく文章にならず、わかってあげられない
・ケンカの経緯を聞いても、どっちが何したのかをうまく説明できない
・説明が前後してしまうために、ママ以外に伝わらない
・助詞や受け身(・・・された、・・・してもらった)の言い間違いがなおらない
このようなことは、日々の親子の会話で解決していきます。 子どもの成長を待っていれば、いつか、言えるかもしれませんが、 かなり時間がかかるし、小学校までに間に合わないことも多いです。
こちらが計画的に話しかけてあげることで、 幼児期という、限られた時間をうまく使って、 安心して小学校に送り出せる言葉の力をつけていくことができます。
実績のあるノウハウを知ってやっていきたい方は、 【保育士監修】 300組の親子の実績がある私達にご相談くださいね。
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