言葉が遅い子の発音が悪いのは直した方がいい!?直し方は?発音矯正の問題を解説
2015年9月25日8:30 AM カテゴリー:記事
言葉が遅い子の発音が悪いのは直した方がいい!?直し方は?発音矯正の問題を解説
言葉が遅い3歳・4歳・5歳の幼児期の子どもの発音が悪い事について
言葉が遅い3歳・4歳・5歳の幼児期の子どもの中には、何を言っているのか、ママでないと聞き取れないような言葉を話す発音が悪い子どももいます。
まわりの子どもや大人に伝わらないから、発音が悪いことをはやくきれいな発音に早くなおしてあげたい。
そういう相談が沢山あります。
発音が悪いと一口に言っても、その程度には大きな差があります。
言葉が遅い3歳・4歳・5歳の幼児期の子どもの発音について
3歳・4歳・5歳の幼児期の子どもの発音は、例えば、「~する」が「しゅる」になったり、「ありがとう」が「ありあと」と発音が悪くなったりします。
この程度の発音が悪いことは、幼児期の子どもにはよくあることで、発音が悪いとそれほど気にする事ではありません。
小学校中学年くらいまでには、きちんと発音が出来るようになり、問題ありません。
うちの娘は、定型発達ですが、発音が少し悪く、年少の3歳から4歳の頃は「ありがとう」と言えず、「ありあと」のような発音になっていました。
このように、一部の発音が悪く、まだ赤ちゃん言葉のような名残があっても、他の言葉はしっかり出ていて、成長過程という感じで、問題になるような感じではありません。
ところどころ発音が悪くても、はっきり聞き取れるし、意味も分かる。そんな場合は様子を見ておけば、問題ありません。
言葉が遅い子どもはなおさら、2歳や3歳の喋り始めの頃は、言葉の一部しかしゃべれなかったり、ロレツが回らなかったりしますが、定型発達の子どもと同じように、喋って行くうちに改善することが多いです。
発音が悪く、親が意識して関わった方が良い場合は、いつも相手が聞き取れないような話し方になる場合です。
これは、発音が悪いことを早めに直さないと、せっかく話せても、相手に伝わりません。
言葉が遅い子は、声になっていないような抜けるような声で話したり、もごもご話して何を言っているか親でないと聞き取れないような子もいます。
それに、小学校前後の4歳・5歳・6歳になると、発音が悪いということの指摘を受けたり馬鹿にされたり、本人が自分の発音の悪さに気が付いて自信を無くすという可能性があります。
だから、聞き取れないような発音が悪い子どもには、早めに、意識して対処していくと良いです。
ただ、注意してほしいのが、無理な発音矯正は、どもりや吃音、喋るのが嫌になってしまう、などの弊害があります。
発音を直していくときは、楽しく遊びの中で、無理なく自然に直していってあげると良いですね。
そこで、楽しく無理なく出来る方法と、良くない発音矯正の仕方について、
以下にご説明します。
言葉が遅い子の発音が悪いことを無理なく家庭療育で直していく方法
発音が悪い子どもは、音の一つずつをきちんと発音できるようになると、上手になります。
ただし、この後にも書きますが、無理な発音矯正は、どもりや吃音の原因になることがあります。
そのため、発音矯正は楽しく、無理なくやっていく必要があります。
単語の発音を良くしようとするのではなく、遊びの中で、まずは苦手な1つの音をきれいに出す練習をしていくと良いですよ。
効果音で楽しく発音が悪い子どもの発音矯正の家庭療育
みんなの苦手で発音が悪い「し」の音も、効果音で楽しく発音矯正が出来ます。
「おしっこ、シーシー」とか、「シーシー、しずかにね」などと、お子さんと「シー」と楽しく生活の中でお話しましょう。
最初はうまく言えなくても大丈夫。
無理強いするよりも、子どもが楽しいと思えば、上手に言えるようになります。
そのために、面白い声で言うようにしましょうね。
お歌で楽しく発音が悪い子どもの発音矯正の家庭療育
発音が悪い子どもには、ドレミの歌などの一音を長く伸ばすような歌「ドーはドーナツのドー」で、はっきり言える音を増やしていきましょう。
平仮名を勉強しながら楽しく発音が悪い子どもの発音矯正の家庭療育
日本語は平仮名の50音から出来ています。
ですから、50音をきちんと発音が出来るようになると、悪かった発音もよくなっていきます。
発音が悪いから直すため、というようにすると子どもにもプレッシャーになり、うまく言えなくて嫌になってしまうので、平仮名を読む練習として、親子で取り組むと良いですよ。
平仮名表をお風呂に貼って、指差しながら読んでいきましょう。
発音が悪い子どもへの無理な発音矯正はどもりや吃音に繋がることもあるので注意
発音を無理に直そうとすると、緊張したり、音を意識的に直そうとしてどもったり、言葉につまる吃音になることもあります。
・間違いを何度も指摘する その場で何度も同じ言葉を練習させるのは良くない
・単語を一文字ずつ言わせるのはあまり良くない
ママ「み!」 子ども「み」 ママ「か!」 子ども「か」 ママ「ん!」 子「ん」は良くない。
「みっ・かっ・ん」となってしまうので、1つの単語としてうまくつながりづらい。
それよりも、普段から大人がゆっくり話して、子どもに聞き取りやすく話してあげることが大切です。
そうすれば、子どもも、真似してゆっくりしゃべるようになり、自然と聞き取りやすい喋り方が出来るようになっていきます。
どもりや吃音が出てきたら、発音が悪いと指摘するのではなく、お子さんの言葉を大人が良く聞いてあげて、ちゃんと言えていることを褒めるようにしましょう。
発音が悪くても、お子さんが言った言葉の言い直しはさせず、大人がきちんと聞いて、子どもに、「聞こえなかった」と思わない、そういう周囲の心遣いによって、徐々に、どもりや吃音が減っていきますよ。
発音は、お子さんにいろんな話をしっかり話して聞かせてあげていれば、沢山聞いて喋るうちに自然と発音は改善していきますよ。
発音が良くない、子どもが話を聞いてくれない、会話の内容が乏しいなど、言葉の遅れの全般は澄川綾乃のことばカンタン家庭療育にご相談くださいね。
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