発達障害や自閉症児:ふらふらする、よくぶつかる原因と対処法:感覚統合の改善

発達障害や自閉症の子どもの行動:ふらふらする、よくぶつかる原因と対処法

発達障害自閉症スペクトラムなどの発達に遅れがある子どもは、歩くときにふらふらしたり、よくぶつかることがあります。
主な理由は身体や筋肉の発達もゆっくりで、「身体全体の力が弱い」、「視野が狭いため」「身体が上手に使えない」ということが多いです。

これらは、感覚統合の問題になります。
 

発達障害や自閉症の子どもの身体の力、体幹が弱い事の対処方法・・・

発達障害や自閉症のお子さんは、体幹が弱く、身体の筋肉の発達もゆっくりです。
子どもの身体の発達は中心から末端に書けて発達するので、まずは身体全体を使う運動を沢山しましょう。
身体全体の力をつけるには、アスレチック遊具のような、大きい遊具(滑り台やトンネル、縄登りなどが複雑に組み合わさった遊具)で遊ばせると全身の力がつきます。
その場合は、お子さんが手を離して怪我をしたり落ちたりしないように、一緒についてあげてくださいね。
カンタン家庭療育 長良公園 アスレチック 網登り
体幹が弱いお子さんには、バランスをとる練習をしましょう。
歩きにくいところを歩くことによって、バランス感覚が良くなり、筋肉がついて行きますよ。
長良公園(岐阜市)の低いアスレチック遊具
冬場や雨の日に外に行けなかったり、近くの公園や小学校の遊具で適切なものが無い場合は、児童センターなどの屋内に以下のようなソフトブロックがあれば、利用すると良いです。
このようなソフトブロックは、療育などでもよく使われます。この写真も、病院の作業療法使用したときの写真です。
このようなソフトブロックが児童センターに置いてない場合は、段ボールに新聞紙を詰めて、作ることも出来ます。
長良医療センター作業療法

発達障害や自閉症の子どもの視野が狭いこと対処方法・・・

発達障害や自閉症や発達に遅れのあるお子さんは、視野が狭く、まわりが見えていなくてよくぶつかったりします。
視野が狭いと、下に物があっても気付かずに、つまずいてしまうこともあります。
視野を広げるために、広い公園など、のびのびできるところに連れて行くようにしましょう。
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また、普段から、視野を広げるように、色んな事に目を向けられるように、声掛けをしていきましょう。
視野を広げるために、指を差して、色んなものを一緒に見る共同注視の練習をすると良いです。
共同注視|澄川綾乃のカンタン家庭療育

最初は、目の前に物を持ってきてみせる、抱っこして見える位置にしてあげると良いですね。
最初は見てくれないかもしれません。
でも、近くの物から、一緒に見る練習をしていくと、見れるようになっていきます。
また、物を目で追う練習などもしていくと、視野がだんだんと広くなっていきますよ。
ボール遊びや、風船遊びなどを、楽しく遊ぶ中で、物を目で追う練習をしていきましょう。
ボール遊び|澄川綾乃のカンタン家庭療育

発達がゆっくりなお子さんは、歩き方も、ぎこちない動きをすることがあります。
そのことについては、こちらに書いていますので、参考にしてください。

発達障害や自閉症の子の行動:ロボットのようなぎこちない動き方と対処方法