発達障害や言葉が遅い子の家庭療育講座の様子・イベントの報告

特別な配慮が必要な子の家庭療育による保護者支援事例の講演を務めました

岐阜市保育協会障害児部会様から講演のご依頼で、

家庭療育による保護者支援事例についてお話し致しました。

 

 

保護者に寄り添う支援とは

~家庭療育による支援事例~

特別な配慮が必要な子の保護者支援について

 

 

家庭療育とは、「子どものことばや成長を引き出す親の関わり方・接し方」です。

 

そして、家庭療育を行う前提条件として、

家庭療育:家庭で子どものためにしてあげるだけの

大人の余裕がないと、なかなかできないということからお話し致しました。

 

 

うちの息子は、癇癪多動がひどくて大変なうえ、娘も生まれて、

毎日の生活を送るのがやっとでした。

関わり方がどうこう、と考えたくても、情報を集める時間すらありませんでした。

関わり方を変えようにも、身体は1つ。娘と息子の安全を守ることで精一杯でした。

 

 

私の子どもで困った事を具体的にお伝えすることで、

園では見せない子どもの家での顔とそれに振り回される親の様子が、

感じてもらえたら、と思ってお話ししました。

 

 

家庭で育てるのが大変な場合、助けてもらえる福祉制度や、

社会の相互扶助サービスもいくつかありますので、

上手に活用できるような保護者支援が望まれると思います。

 

 

このように、この講演では、

私は、親と支援者の立場と、両方の立場でお話し致しました。

私が、自閉症スペクトラム・知的障害ことばの遅れがある子の親であること、

そして、家庭療育のアドバイザーと言う支援者の立場でもあることから、

親の想いと、支援者の両方の立場からこれまでの支援実績をふまえ、

保護者が実際に困っていることとその支援策についてお話し致しました。

 

 

◆親は子どもの診断名を聞いたとき、どう感じるのか、

◆ことばの遅い子どもに、親はどう接しているのか、

◆自分の接し方とことばの遅れの関係を、親はどう思っているか、

など、自分の当時の気持ちを振り返り、

そしてこれまで私が支援してきたお母さんを思い出しながらお話しし、

保護者が正しく子どもを理解するために必要な支援について、お話し致しました。

 

特別な配慮が必要な子の家庭療育による保護者支援事例の講演を務めました

 

そして、わが子の状態を親はどう見ているか、ですが、

親はわが子の障害について、幼いから、と思いがちなことを、

息子や娘の無邪気で仲良く遊ぶ写真を見ていただきながら、

感じていただきました。

 

 

また、親は、わが子に何をしてあげたらいいか、情報を求めています。

私のブログでも、沢山のキーワードで検索されています。

その一方で、発達やことばの成長に関する知識がないために、

情報を正しく理解できなかったり、

知っても実行できなかったりします。

 

 

子どものことばや発達を伸ばす関わり方について、

発達の知識のない親に、どうしたら、うまくやってもらえるのか、

という点でも、具体的にお話し致しました。

 

 

子どもの発達、成長の中で、身辺の自立や、協調性は、集団の中で伸びやすいです。

一方で、ことばについては、一斉保育や一斉教育の中では伸びずらい、という現実があります。

ことばは、一対一の関わりの中で、子ども自身が話すことが必要だからです。

その集団では伸びずらい「ことば」を、伸ばすために、

保護者の方への情報提供をしていき、家庭で伸ばしてもらうことが大切だと思っているため、

「子どものことばを伸ばすための保護者支援」について、ご説明いたしました。

 

 

そして、私が保護者支援をしているときの様子なども、

お写真で見ていただきました。
特別な配慮が必要な子の家庭療育による保護者支援事例の講演を務めました

 

ことばや発達が遅い子は、1人1人違います。

親も、1人1人違います。

 

支援には、沢山の情報や、子どもの理解が必要です。

ノウハウだけではなく、支援者が親へ共感することも、とても大切です。

 

このような機会がいただけましたこと、感謝しています。

今後も、親と支援者側との橋渡しができたら、と思います。