発達障害や言葉が遅い子の家庭療育方法

発達障害や言葉が遅い子の多くはお絵描きが苦手!その理由は?

発達障害や言葉が遅い子の多くはお絵描きが苦手!その理由は?

言葉が遅い子どもや発達障害の子どもの親さんをサポートしていると、よく、
「うちの子はお絵描きが好きじゃないみたい」とお聞きします。

 

そうなんですよね。でも、それ、「うちの子は」、じゃなくて、
発達がゆっくりな子どものほとんどが、お絵描きが苦手で、嫌いです。

 

まれに、お絵描き大好きなお子さんもいらっしゃいますが、
1歳、2歳、3歳前半の頃は、ほとんどのお子さんが、お絵描きが嫌いです。

 

それには、実は、発達がゆっくりな子どもの特徴と関係あって、当然のことなんです。

その理由を説明していきます。

 

お絵描きが苦手なのは「小さなものに目がいかないから」から

発達がゆっくりな子どもは、目で見る力も定型発達の子どもより遅れていることが多く、

物の動きを目で追ったり、小さいものを見て理解したりすることが苦手です。

段ボールのような大きなものを見ることは得意だけれど、

積み木やレゴブロックのような小さなおもちゃにも興味が持てないお子さんもいらっしゃいます。

小さなおもちゃでも興味がないと、二次元である平面の絵には、もっと目に入りずらいんです。

 

 

お絵描きが苦手なのは「見立てることができない」から

人間が絵を見て何を書いたか理解できるのは、目で見たものを脳で立体に置き換えて想像しています。

絵を見ても、想像ができないと、絵だと認識できず、

絵にかいてあるものが、ただの線にしか見えません。

このように、絵を認識するには、絵から想像する、見立てる力が必要になります。

カンタンな絵からやっていくと、見立てる力がついていきます。

 

お絵描きが苦手なのは「ただの食わず嫌い(やろうしない)」「面白さが分からない」だけ

このように、いろんなむつかしさがあるお絵描きです。

最初は苦手意識を持ちます。

発達がゆっくりな子どもにこだわりがあるのは、

よくわからないものへの抵抗、恐怖心があるから。

それで、自分の理解できないことに、大きく反発します。

経験して何をするか見通しが持てるようになると、苦手意識もなくなっていくので、

最初のとっかかりがうまくいけば、その先は苦手意識はなくなっていきます。

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お絵描きが苦手なのは「手先が不器用でうまくかけない」から

言葉や発達がゆっくりな子は、手先が不器用なことも多いです。

手先が不器用だと、うまく描けず、うまく描けないから面白くない、となってしまいます。

うまくできないからやらない、やらないからうまくできない、と悪循環になってしまいます。

これもどんなことにも共通することですが、

いろんなことを小さな成功体験の積み重ねで、苦手意識を持つ前に、

出来るようにしてあげると良いです。

<関連記事>

>> 手先や体の動きが苦手の感覚統合とは?どうして困るの?家庭での改善方法は?

お絵描きが上手になるとどうなるの?

お絵描きが上手になると、こんないいことがあります。

・幼稚園での離席がなくなる

・集中力がつく

・絵を見て会話につながる

・小学校で字が上手になる

お絵描きをどう教えるの?

お絵描きは練習で上手になります。
練習してくれるかどうかも、誘い方次第。
出来ないとあきらめていると、どんなことも進んでいきません。

 

ご家庭の中で、1日10秒でも20秒でも、できるペースでやっていくと、

塵も積もれば山となる、で、ちゃんと上手になりますよ。

誘い方のコツなどは、こちらで詳しくご紹介しています。

お絵描きの発達の順になっているので、無理なく教えていくことができますよ。

コツを知って、楽しくお絵描きをしていってほしいと思います。

>>自閉症や発達障害の子どもはなんでお絵かきが苦手なの?お絵かきを教える方法

 

お絵描きに限らず、やったことがないから嫌い、うまく出来ないから好きじゃないってこと沢山ありますよね。

でも、子どもはちょっと苦手なだけで、別に好きじゃないわけでもない、

みんなと同じようにうまくやりたい、と思っていることも意外と多いものです。

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>>家庭療育プログラムの感想と効果「娘には早い、好きじゃないと私が勝手に思っていました」

 

ことばが遅い子どもは、いろんなことを、教えて練習したことは身についても、
自然にはなかなか成長していかないこともありますよね。

 

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