発達障害や言葉が遅い子どもの困り事「叱られても笑い再発」「細かい説明が理解できない」「気持ちを言えない」などのお悩みについて
2022年11月3日2:47 PM カテゴリー:発達障害や言葉が遅い子の家庭療育方法
発達障害や言葉が遅い子どもの困り事「叱られても笑い再発」「細かい説明が理解できない」「気持ちを言えない」などのお悩みについて
今日は、
・気持ちがうまく言えなくて困る事
・細かい説明が通じなくて困る事
・言語能力では解決できない場合の別の対処方法
についてお伝えします。
発達障害や言葉が遅い「適切な言葉で言えない」と 本人も周りもツライ
何が気に入らないのか分からない、
そう思うことはありませんか?
・幼稚園(保育園や療育園など)に「行きたくない」と言う
・「違う」「違う」と怒るだけ。何をしてほしいか分からない
場合分けして考えてみましょう。
「違う」「違う」と怒るだけ。何をしてほしいか分からない場合
「違う」ではなく、何をしてほしいか詳しく言えれば、
親も子も、イライラしなくて済みませす。
家庭内でも、言葉が通じなくてお互いにイライラするのなら、
集団生活でルールも複雑な園なら、
もっといろんなストレスがあることでしょう。
言葉の遅れを解決していけば、
相手に分かるようにしてほしいことを伝えることが出来ます。
幼稚園(保育園や療育園など)に「行きたくない」と言う場合
行きたくない理由について
「ママと離れたくない」
「園より遊びに行きたい」というのはよくあります。
その場合は、気にせず園に連れて行っても、
園に付けば泣き止んで、嫌がらず楽しく活動をしていることが多いです。
ときどき、軽度な言葉の遅れのお子さんで、
自分が遅れていることを自覚し始めて、
「お友達とうまく遊べないから行きたくない」
「園の活動がうまく出来ないから行きたくない」
という場合もあります。
この場合は、不登校を防ぐために、
発達の遅れの早期解決が必要になります。
発達障害や言葉が遅いなどで「細かい会話が通じない」「園で一斉指示が通らない」ことについて
子供の気持ちが聞けないばかりではありません。
子供の要求というものはどんどん複雑になっていくので、
細かい会話をしていかないと、折り合いがつかないこともあります。
たとえば、
子どもがご飯のオカズに醤油をかけようとする。
うちの息子は、カレー味の天ぷらにポン酢をかけようとしました。
まだ会話が通じない頃は、
「カレーに醤油は合わないよ」と言っても理解出来ませんでした。
それに、合わないかもしれないということを分かっていたとしても、
かけつみたい気持ちが強いので納得しません。
ですが、全部にかけてしまえば、マズくて食べません。
せっかくを作ったおかずが全て無駄になってしまいます。
このように、「かける」か「かけない」か、
つまり、「0か1か」では、物事は解決しないのです。
だから、順を追って話して聞かせることが大切です。
今では、息子と、会話で解決しています。
小皿にポン酢を入れてあげて、
「一個、ポン酢をつけて、食べてご覧」
「どう?おいしい?」「マズイ」
「かける?かけない?」「かけない」
こういう、順を追った会話が必要なのです。
親も、一言で済ませようとしないで、
子どもに理解してもらおうと努力することが必要になるんですね。
0か1でしか物事をやっていないと、
「こういう場合はこうする」「こういう場合はこうする」と
場合分けをして考える思考力がつかないし、
臨機応変に対処する力も養うことができません。
細かい指示が理解できないと、園での一斉指示も通りません。
まずは、家での1対1の会話が分かるようにしていく事が大切です。
発達障害や言葉が遅い子が「叱られても笑っている」
会話が成り立たないと、
自分の気持ちが言えないばかりか、人の話も理解できません。
会話が通じなかった頃、息子は、
叱られたときも笑っていました。
だから、何回叱られても同じことをしていました。
でも会話が通じるようになったら、
悪いことをしたということが理解できるようになりました。
学校の先生に叱られた時は、
一日ションボリして、反省するようになりました。
中学生になった息子は体も大きくなり、力も強くなり、
できることも増え、不適切なことをするとオオゴトになってしまいます。
親とデイサービス、学校と協力し、
皆で駄目なことはダメと言い聞かせているところです。
反省をするようになったことから、これからの改善を期待しているところです。
だからこそ、できることなら、
なるべく子どもが小さいうちに会話が通じるようにしておいた方が、
後々困らないですよ。
発達障害や言葉が遅いなどで会話が成り立たないときは 根本解決するための「ことばのトレーニング」
子どもがよくわからないことを言うから、
親は聞き出そうとするけれど、
結局わからずに諦めた、ということをよくお聞きします。
でも、言葉が遅い子どもに聞いたところで、
子どもは、親の質問の意味がわからなかったり、うまく言葉で言えず、
余計に混乱してパニックになるばかりです。
結局、その場では、分からないとあきらめるしかないのですが、
いつか言える日が来るように、
普段から言語能力をつけることが大切であり、
それを何ヶ月何年と続けて初めてそういった会話ができるようになります。
今すぐに会話で解決しようとするのではなく
まずは言語能力をつけていくことが大切です。
そのためにはことが起きてから会話するのではなく、
普段から会話をすることが大切です。
会話と言っても
子どもはまだ何も会話らしいことができないのであれば
親が話して聞かせて言葉を理解させることが今すべきことです。
何をどう話しかけていいかわからないから
何もしないまま毎日が過ぎてしまっているという方は早目にご相談下さいね。
家庭でのトレーニング方法をお伝えしています。
▼言葉だけでなくトイレ・着替えなどもまだ一人で出来ないお子さんのトレーニング
▼身の回りの事は一人で出来る・二語文や三語文も出始めたお子さんの言葉のトレーニング
軽度な言葉の遅れの就学準備にも「ことばプログラム」
▼小学生になったお子さんの言葉とお勉強などのトレーニング
小学生向けプログラム
毎日の小さな積み重ねがとても大切です。
発達障害や言葉が遅い 言葉のトレーニングとともにその場を何とかすることも大事
言葉の指示が全く通らない、
言葉を1つも理解していないように感じる、
そういう場合、
言葉や会話も続けながらも、それにこだわらず、
本人やご家族の協力者を作っていく事がまず大切です。
児童発達支援や療育園、
特別支援学級や特別支援学校の先生方、
放課後等デイサービスの先生方、
多くの方が専門家で、親が困っても知識と経験で助けてくれます。
ただ、自閉症スペクトラムは、子どもの発達に大きな差があるため、
言葉が理解できない子から、大学に行ける子まで幅広いです。
だから、児童発達支援や放課後等デイサービスの場合は、
支援者の経験も偏りがあり、得意不得意があります。
自分のお子さんの発達状況を良く説明したり、
見学してみて自分の子どもと同じような発達の子が沢山通っているかによって、
支援できるか出来ないかが異なるため、
どこでも良いわけでは無いので、よく見学・相談をなさると良いと思います。
自閉症の子が物を投げて他人も物を壊したり、
相手に怪我をさせた場合は、自閉症の子特有の手厚い保険制度もあります
▼詳しくはこちら
自閉症の子が物を投げて他人も物を壊したり相手に怪我をさせた場合は、自閉症の子特有の手厚い保険制度など
言葉や会話で言い聞かせて対処できない時は
そういった言葉以外の手段も積極的に利用することで
子どもや自分たちの生活を守ることができますよ。