自閉症の子どもは覚えが悪い?時間がかかる!習得が遅いときの関わり方
自閉症の子どもは、言葉を理解するのが苦手です。
言葉がうまく通じないために、相手の説明していることがよく分からずに、
言われていることを理解するのが難しく、よくわからないけれどやっている、ということがあります。
理解してやっていれば、覚えも早いけれど、
理解していないから、何をどうやるのか、なかなか覚えられないのです。
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自閉症の子どもの言葉の理解と対処方法
理解に時間がかかる分、自閉症の子どもは、1つの事ができるようになるまでに、
定型発達の子より時間がかかる場合も多いと思います。
時間がかかる、というよりは、「回数を必要とする」と言った方が正しいかもしれません。
自閉症の子は、ただ時間が経っても、繰り返し練習するまでは、自然には身につかないことが沢山あります。
毎日家事をしたり、育児をしたり、働いたり、毎日忙しいご家族にとって、何回も教えるということは、ストレスになることもあるでしょう。
しかし、お子さんは確実に1歩1歩力を付けていかれます。
そして、子どもが成長してできる事が増えれば、親は楽になります。
焦らず、1つ1つ丁寧に繰り返して教えていきましょう。
こちらの無料メール講座で言葉が出るようになった子のママの多くが言われることは、「1度にこんなに回数を繰り返していませんでした。」という事です。
「ちょうだい」を教えるときも、子どもが欲しいときにその場で1回、ちょうだい、を練習して終わりますよね。
そうすると、1度に練習するのは1回のみです。
でも、澄川綾乃のことばカンタン家庭療育では、1度の機会を作り、そこで連続して教えます。
1袋あるお菓子を中の1個ずつで、ちょうだいの練習をしたり、おもちゃ箱に入ったオモチャを1個ずつ渡しながら、ちょうだいの練習をするんですね。
そうすると、1度に沢山回数を繰り返します。
5回繰り返したなら、1回しかやらなかった子の5倍教える事ができます。
しかも、間が空いていないから、習得は5倍どころではなく、ものすごく覚えがよくなります。
そして、1日に何回も、さらに、それを毎日続けていきます。
ママだからこそ、これだけ繰り返し子どもに教える事が出来ますね。
同じことをできるまで、繰り返し一緒に取り組んであげることが大切です。繰り返すしかありません。
分かりやすく、工夫しながら、繰り返し練習しましょう。
でも、繰り返しても、子どもが嫌がるようになったら、教えることはうまくいきませんよね。
言葉を沢山話しかけるようになったら、子どもが耳を塞いでしまうようになった、
そうなると、子どもとの関係は悪化して、大人の言葉がなお耳に入らなくなってしまいます。
子どもが喜ぶ方法で、親子楽しく、教えていくことが大切。
それは、定型発達(発達に遅れが無い子)の子育てでも同じですよね。
私は、母親ですから、特に、そういう子どもの気持ちや親子関係には敏感です。
やはり、子どもには嫌われたくない、良い関係を築いていきたいですよね。
習得が苦手な自閉症の子どもには、いきなり出来るようにしようとするのではなく、
1つのことも、小さなステップに分けて教えていくことが大切です。
小さな階段を一段ずつ登っていくことで、出来なかったことも出来るようになります。
出来ないことを教えるのはつらいですよね。
うまく出来ないことがあったら、もっとカンタンなことから教えるようにしていきましょう。
できない大きい目標をやるより、確実にできる範囲を少しずつ増やしていく方が、本人の自信につながります。
そして、ご家族の方も、出来ない姿より、類似することでも1歩1歩できるようになるお子さんの姿を見てご成長を感じ、頑張っている我が子がより愛しく思えますよ。
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ご自宅で出来る、子どもの言葉や成長を引き出すための方法についてまとめていますので、参考にしてくださいね。
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