癇癪(かんしゃく)をおこして切り替えがうまくいかない子どもへどう対処したらいいの?
2020年2月12日2:03 PM カテゴリー:療育・福祉制度・就学情報/発達障害・自閉症児の育児におけるママのお悩み
癇癪(かんしゃく)をおこして切り替えがうまくいかない子どもへどう対処したらいいの?
こんなご質問をいただきました。
よくあるご質問ですので、同じように悩む方は、読んでみてくださいね。
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気持ちの切り替えが苦手ですぐに癇癪が出ます。
特に楽しい遊びをやめる時に癇癪がひどく、母の私をたたいたり暴れます。
片付けしようという言葉に反応して癇癪が出ます。
予告しようと『タイムタイマーでピピッて鳴ったらお片付けするよ』とか
もう少ししたら片付けて帰るよって言う予告にも、予告した時点で癇癪が出ます。
切り替えが苦手な子に有効なやり方があれば教えて頂きたいです。
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うちの息子も癇癪がひどかったので、よくわかります。
幼児期は、床に30分も頭を打ち付けて、なだめても聞く耳持たない、ということがよくありました。
でも、だんだんと改善していきましたよ。
うちの息子は、
心の成長、出来ることを増やす、言葉を引き出していくことによって、
癇癪をしなくても、言葉で折り合いがつけられるようになっていきました。
心の成長によって 癇癪が減って 切り替えもスムーズになります
切り替えのときに、癇癪を起す場合、
子どもにとって大人が、自分のしたいことを邪魔する存在、と勘違いしています。
子どもにとって、親は、うれしいことに導いてくれる存在だと認識してもらうことで、
自分を制止するのではなく、次のうれしいことに導いてくれると理解していきます。
そのために、子どもにとってうれしいことで関わる時間を増やすとよいですよ。
そして、うれしいことで十分にかかわってもらったうえで、
嫌なことも少しずつ大人の指示に従える気持ちをつけていくとよいですね。
うれしいこと8割、嫌なこと2割くらいが、成長に良いですよ。
できること・わかることが増えると 癇癪が減って 切り替えもスムーズになります
癇癪が激しいお子さんの場合、
こだわりが強い、好きなことしかしない、という傾向にあります。
出来ることが少ない、興味の持てることがすくないと、
今やっていること以外はすべて嫌なこと、だから今のことをやめたくない、となってしまいます。
でも、ほかのことにもなんでも興味が持てるようになれば、
次の楽しいことへうつるのだから、嫌な気はしません。
できることが増える、興味が持てることが増えることで、癇癪は自然となくなっていくので、
なんにでも興味が持てるように、その面白さ、楽しさを教えてあげるとよいですね。
そのためには、大人が遊び上手になって、
毎日子どもとキャッキャキャッキャと楽しく遊ぶとよいですよ。
家では、まだ、子どもの思うようになりますが、
幼稚園や保育園、小学校では、子どもの思い通りにならないことばかりです。
毎日のスケジュールは決められているし、
おもちゃも自分だけが使えるわけではないので、
癇癪がひどい、切り替えができないと、園でもトラブルが絶えません。
まずは、ご家庭の中で、子どもに寄り添ってあげることで、
癇癪をしないでも折り合いをつけられるように、育ててあげるとよいですよ。
言葉で伝えられるようになると 癇癪が減って 切り替えもスムーズになります
言葉で伝えられるようになると、自然と癇癪も減っていきます。
お子さんが、自分の思いをもっともっといろんな言葉で伝えられるように、
言葉を教えてあげるとよいですよ。
言葉でのやりとりができるようになったら、大人がタイマーで時間を決めてしまうのではなく、
何分まで遊ぶ?と子どもに選ばせてあげることもできます。
「あと3分にする?」「長い針が3まで?4まで?」と選ばせえてあげることもできます。
自分で選んだことの方が、子どもにとって受け入れやすいです。
言葉がなかなかふえていかない、遊び方がおさないまま、癇癪が多い、など、
子どもの成長を待っていてもなかなか成長していかないお子さんに、
ご家庭でお子さんの成長を楽しく引き出していく方法をお伝えしています。
遠方の方にも、お電話やLineのビデオ通話などでお伝えしています。
【保育士監修】家庭療育プログラム
【言葉】癇癪をしないで言葉で伝えられること、
【遊び】園でやるような見立て遊び・制作遊び(お絵描き・塗り絵・粘土・折り紙)ができること、
【関わり】まねっこが上手にできること・絵本の読み聞かせでお話を理解して聞けること、
【指先・運動】はさみなどの手先やジャンプなどの運動ができること、
【身の回りのこと】着替え、トイレ、食事などが自分でできることを目指し、
まんべんなく力をつけていきます。
子どもらしい遊びやことば・生活の力をつけるパーソナルプログラムはこちら
身の回りのこと(着替え、トイレ、食事)が自分ででき、
要求の言葉は二語文以上で伝えられるお子さんにおすすめなのは「言葉」や「関わり」に重点を置いたこちら
・要求を伝えるだけでなく共感の会話へ
・1往復の質問のやりとりから会話のキャッチボールへ
・片言の説明から順序立てた説明へ
・相手にわかるようにお話しする・出来事を詳しく報告できる言葉の力へ
・家族との会話から友達との会話へ
・その場にいる遊びから、ルールを理解して友達と関わって楽しく遊ぶことへ
子どもと話せるって楽しい!年少から就学準備にも!!ことばプログラム
小学校(普通学級・支援学級)・支援学校へ通われているお子さんには
・学校の授業が分かる、
・言葉の力をつける
・将来の自立や就労を目指す
学校の授業が分かる・将来の就労や自立に向けて 小学生向けプログラム
子どもの言葉が出ない・遅い・成長が遅い、などの発達のお悩みは、澄川綾乃のことばカンタン家庭療育にご相談ください。
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