発達障害や言葉が遅い子の家庭療育の効果・発達状況・お客様の声

言葉は教えるものじゃない!使って覚えるもの

言葉の遅れがあり加配がついている4歳のお子さんのパーソナル療育プログラムのご相談支援事例です。

 

オウム返しをすると、どうしても一文字の模倣が多くなるお子さん。

でも、今日は初めて、二語文が出ました!

「ママ、来て」と言えました!!

 

ママは、「言葉の指示はこんなに通るようになったのに、なかなか言葉をしゃべらない」ともどかしい様子。

何か課題に誘おうにも、いろんなものに目移りしてなかなかむつかしい。

少しやってくれたと思っても、すぐに違うところへ行ってしまう。

おもちゃがたくさんあると、おもちゃを並べてしか遊んでしまう

そんなお子さんのために、おもちゃをぐっと減らして、なるべく落ち着いて遊べるように配慮しています。

こちらはお人形ごっこで、トイレをさせているところ。

そして、課題をやらせようとするとむつかしいお子さんには、日常会話を特に大切にしています。

 

子どもって、本来、何かお勉強のようなことをやらせて言葉を教えるわけじゃないんですよね。

大昔を考えれば、今みたいに、カラーの仕掛け絵本があるわけじゃない。

でも、子どもは言葉を覚えて会話していましたよね。

教材が無いと喋れない、机に向かわないと教えられない、というのは、本来の子育てではないんです。

 

今の日本では、ママは仕事や家事を一人で抱え込み、子どもに話しかける余裕がない。

そして、核家族化して、隣で子育てについて口を酸っぱくしていってくれる人はいない。

ママは自分なりの子育てをしていて、他の人の意見を聞く機会もない。

だから、ママが子どもに話しかける言葉がぐっと減っているんです。

 

言葉は本来、普段の生活の中で教えるもの。

お子さんと、「いつ?」「どこで?」「誰が?」「何を?」「どのように?」の会話を、毎日していますか?

質問に答えられないから会話をしない、では、いつまでたっても、質問の意味すら分かりません。

言葉は使うからこそ覚えるもの。

今この瞬間から、お子さんへの声掛けを見直してみてくださいね。