家庭療育プログラム:パーソナルプログラム折れ線型自閉症特別支援学校
自閉症スペクトラムの診断で絶望から前向きに特別支援学校へ!就学相談
2018年7月6日8:05 AM カテゴリー:発達障害や言葉が遅い子の家庭療育の効果・発達状況・お客様の声
来年の4月に就学を迎えるお子さん。
これまでお作りしたパーソナル療育プログラムをもとに、
就学に向けて、ママがお勉強の計画を立て、ご相談にいらっしゃいました。
今から3月までを、3つの時期に分けて、そこで何を教えたら良いか、
どんな教材を使ったらよいのか、
手作りの教材を持っていらっしゃいました。
特別支援学校の就学を検討されています。
特別支援学校は、勉強がメインではなく、
就学前に読み書きや数の理解をしなければいけないわけではありませんが、
親の気持ちとしては、勉強を少しでも、という思いがありますよね。
ですから、小学校1年生の基礎となるお勉強内容と、
お子さんの発達を踏まえて、ご相談にのりました。
ママが作った計画の中には、
時計の分の理解やカタカナなどが入っていたため、
時計の分は「掛け算」と一緒に学ぶことや、
カタカナは、ひらがなをすらすらと文章で書けるようになってからで良いこともお話ししました。
そうやって、一緒に、今必要なことに絞って作りなおしました。
就学前に読み書き、計算、の予習と言えば、
まずはひらがなを読める、自分の名前が書ける、何個か言える、
というあたりをやっておくと良いですよね。
家では、いつも、こんな風に、パパのお膝でやっているそうです。
数を数えて、数字カードを置くことが出来るようになったそうです!
今はこんな風に、前向きに頑張っているこちらのママも、
子どもの障害を受け入れられない時期がありました。
なかなか、言葉で会話のキャッチボールが出来ない事への心配。
おもちゃで上手に長いこと遊ぶことができなくて、物を部屋中に並べてしまう事を見る大人の方のストレス。
2歳くらいまでは順調に言葉が出始めていたからこそ、発達が折れ線になって、言葉が出なくなり、出来ることができなくなってしまったショックは大きかったようでした。
子どもが出来ない事への焦りで、子どもに怒鳴ってしまったり・・・
そんな風に、子どもへの思いが間違った方向へ行ってしまったり・・・
でも、
子どもが身体を使った遊びの時に見せる、生き生きとした様子!
嬉しい時の方が言葉をよく発することに気づいて、
ママも子どもを、いっぱい可愛がるようになりました。
そして、今回、計画を作られたときも、こうおっしゃいました。
「発達がゆっくりだからこそ、計画して、しっかり、じっくり教えた方がいいって、
家庭療育をしてみて実感しました。」
身の回りのことも自分で出来る、トイレだって、自分でお尻が拭ける。
これまで、ママは、ずっと普通の小学校を希望されていましたが、
この就学時期に、
「言葉でのやりとりがまだ出来ない」
「楽しいことの中で、ことばを増やした方が有意義ではないか」
「支援学級の勉強中心の授業はむつかしいのではないか」
などの理由から、今回、前向きに、支援学校を選択されました。
今回、ご相談事例のご紹介させてください、とお願いしたとき、
こんな言葉もおっしゃいました。
子どもが自閉症スペクトラムと分かった時、目の前が真っ白になり、
「自分の子がなぜ? 私、悪いことなんかせず、真面目に頑張って生きてきたのになぜ?」と思い、子供と一緒に死にたいと思っていました。
そのような私が子供の障害と向き合い、特別支援学校の判定を受けようと決断して
就学前に少しでも準備ができたらいいなあと思って行っています。
澄川先生の指導のなかで先生の存在で勇気付けられた経験上、私と同じように考えている
方がいらっしゃったら、私なんかでお力になれるのならぜひ紹介してください。
大切なわが子のことだからこそ、焦ったり、怒ったり・・・
そんなときは、子どもを大切だって気持ちが、間違った方向へ行ってしまう事も・・・
焦らず、子どもと一緒に、無理のない、
だけどちゃんと昨日より今日、今日より明日と成長していけるように、考えてあげたいですね。