発達障害や言葉が遅い子の家庭療育の効果・発達状況・お客様の声

3歳のお子さんの家庭療育プログラムの事例と効果「形容詞がよく出るようになりました!」

言葉の遅れがある3歳のお子さんの家庭療育プログラムの事例と効果

入園前の3歳の言葉の遅れがあるお子さんの家庭療育プログラム「パーソナルプログラム」の取り組みのご様子をご紹介します。

 

プログラム開始前のご様子

◆お子さんの状態◆
・2語文がほとんど話せない
・名詞や単語、は100くらい出ている
・かして、やって、とって、だっこなどの簡単な要求は言える
・指示が通りにくい
・身辺自立(食事、トイレ、着替えなど)が出来ていない

 

◆ママの想い◆
・入園前になんとかしたい。
・療育でもやるけれど、集団のため個人に割ける時間も限られているため、家庭療育プログラムで、コツをつかみたい。
・安心して入園を迎えたい

 

プログラムで教えていくこと 目指す効果は

【言葉】
・名詞が出ているので、動詞や形容詞を言えるようにして二語文を引き出していく
・決まり切った定型の二語文の暗記ではなく、動詞1つずつをきちんと理解して言えるようにしていくことで、
場面や言う言葉が変わっても自分で文章を組み立てられるようにしていく。
・答えられる質問の種類を増やしていき、会話のやりとりが出来るようにする。

 

【遊び】
・園でやる遊びを出来るようにしていく(塗り絵、お絵かき、積み木や粘土で見立てて作る、折り紙、など)

 

【人との関わり】
・やりとり遊びができるようにしていく
・鬼ごっこやかくれんぼなどのルールを理解出来るように楽しく教える
・伝言できるようにする

 

【指先・運動】
・体幹を鍛える
・それぞれの道具を正しく使えるようにする
・はさみで上手に切れるようにする

 

【身辺自立】
・身辺自立(食事、トイレ、着替え、ボタン、チャック、など)
・自分の服を畳んでしまう

など。

 

家庭療育プログラムでやっていくことは、こちらにも、年齢別に書いていますので参考にしてください。

 

教室でお子さんと上記の内容をやって、ママに見ていただいて、家でもやって貰っています。
(遠方で通えない方にはLineなどのビデオ通話やお電話で御所悦名しています)
形容詞がよく出るようになりました!3歳のお子さんの家庭療育プログラムの事例と効果

 

プログラムを3ヶ月やっていただいた取り組みのご様子・効果

【言葉】
●動詞について
動詞は、前回のプログラムの日には、教室でまねしてオウム返しをたくさんしてくれました。
なかなか自発的に言うまでには至っていませんが、オウム返しするお子さんはちゃんと言えるようになります。

 

動詞自体は理解しているので、繰り返していけば、ちゃんと言えるようになりそうです。
動詞は、どうしても種類がとても多いため、なかなか覚えられない物もありますが、
数ヶ月くらい、気長にやっていけば、きっと大丈夫と思います!

 

●形容詞について
形容詞をよく言えるようになりました。
「多い」「高い」「いっぱい」「深い」「温かい」・・・など、だったかな?
結構、難しい形容詞も沢山、自発的に言ってくれるようになったそうです!

今まで言ったことがなかった「おなかいっぱい」「ねむたい」「おなかすいた」と自分の状態を伝える言葉も言うようになったそう!
すごいすごい!!

動詞に比べて、形容詞はそんなに多くないので、これだけ言えていれば充分!
という感じでした。
子どもが忘れないように、気長につかっていって貰えば、言うこと無しです。

 

【遊び】
粘土や積み木は、見立てて作ることを理解して楽しめているようです。
自分で作るのは難しい部分もあるようですが、楽しくやっていけば、そのうちちゃんと作れるようになるので、
基礎作りがうまく出来たな、という感じです!

 

【身の回りのこと】
トイレが成功したり、着替えのときに自分でズボンを下げて脱いだり、出来ることが増えて言っています。

 

全体的に、プログラムの内容を丁寧にやってくださって、成長が見受けられるので、
これからも、楽しみながら続けていってほしいと思います!

 

一つのことを。今すぐに出来るようにしよう!と思うと、あれもこれもしなくちゃと
焦ってしまって、結局何も出来なかったり・・・などありますよね。

でも、小さな目標を立てて、頑張りすぎないで、気長にやっていけば、出来ることはちゃんと増えていきますよ。

 

こちらのお子さんとママが取り組んでいるのは、家庭療育プログラム:パーソナルプログラムです。

 

関連記事:療育で効果がないと感じてしまう理由と家庭療育の効果:無理だと言われていた普通学級へ 言葉の遅れを取り戻した事例