聴力検査・耳の聞こえの検査とは?言葉が遅い幼児期の子どもの場合
言葉や発達が遅い子どもは、耳の検査を勧められることがあります。
こちらに、息子が耳の聞こえの検査を行った検査機関に確認してまとめましたので、参考にしてください。
聴性脳幹反応検査とは、寝た状態で音を出して、その時の脳波の動きを計測する検査です。
0歳のまだ首の座らない赤ちゃん・乳児でも検査できるのが特徴です。
言葉や発達の遅れの原因を早期に発見するために、耳の聞こえの検査を、新生児聴覚スクリーニング検査で行います。
生まれたばかりの赤ちゃん全員を対象に行う病院が増えていますが、検査を受ける赤ちゃんは6割程とも言われています。
聴性定常反応検査とは、聴性脳幹反応検査と同様に、寝た状態で音を出して、その時の脳波の動きを計測する検査です。
0歳のまだ首の座らない赤ちゃん・乳児でも検査できるのが特徴です。
聴性脳幹反応検査と比べて、中低音の聴力も精密に測定できることが特徴です。
ABRでは分からない周波数別の聴力を推定できますので、補聴器の必要な方も、詳しく調べることができるようです。
聴性行動反応聴力検査とは、音を出した時の子どもの反応を観察して、耳の聞こえを検査する聴力検査です。
首が座り、目で追える赤ちゃんが対象になる場合が多いですが、新生児から行う病院もあるようです。
新生児から行う病院では、新生児反射学期で音がしたときにびくつきなどがあるかどうかなどを判断基準にするようですが、
新生児や首の座らない時期は、脳波の計測によって検査する病院も多いようです。
聴性行動反応聴力検査では、子どもの緊張を解き、遊びながら検査を行います。
楽器の音を出して振り向くかどうかを観察する検査です。
聴性行動反応聴力検査は、楽器の音を利用するために、音の種類が限定されます。
人間が聞こえる音の範囲を網羅的に調べることは出来ません。音に対する反応があるかどうかを検査します。
条件詮索反応聴力検査とは、音を出した時に、光ったりおもちゃが動いたりするという条件を付けることによって、その条件(光ったりおもちゃが動くこと)を子どもが面白いと思い、音がしたらそれを探すという子どもの反応を観察する検査です。
聴性行動反応張力検査では、音を楽器で出すために、音の種類が限定されます。
一方、条件詮索反応張力検査では、音を機械から出すために、1つの音をピンポイントで出すことが出来、低い音や高い音も検査できるため、どの周波数帯の音が聞こえずらいか、なども判断することが出来ます。
子どもの発達にもよりますが、条件詮索反応聴力検査は、一般的に、6カ月以上の乳幼児に行います。
遊戯聴覚検査とは、おはじきやサイコロなどを使って、音が聞こえたら玉を一つ移動させる、などという条件付けて行う、聴覚検査で、ヘッドホンを付けて行います。
子どもの発達にもよりますが、遊戯聴覚検査は、一般的に、3歳頃から行います。
上記をまとめるために、岐阜市のみやこ園などへヒアリングをしたり、日本聴覚医学会のホームページの用語解説のページも参考にさせていただきました。
こちらには、人口内耳などについても書かれていますので、難聴の方に必要な情報が沢山掲載されていますので参考にしてください。
言葉が遅い子どもで、聴力検査・耳の聞こえが心配な方は、検査を受けるようにしましょう。
保健所や大学病院、市町村の病院でご相談ください。
岐阜市の場合は、多くの方が、みやこ園で受診されています。
また、出産された産婦人科で、出生時の新生児聴覚スクリーニング検査をしたかどうか、確認されると良いですよ。
最後に、言葉や発達が遅い子どもの原因が、耳の聞こえではない場合がとても多いです。
言葉の遅れで見直したいママの関わり方をこちらに書いています。
<参考>
発達障害・自閉症の子どものMRI・脳波検査について
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