言葉の発達段階の順番や年齢毎の目安と出てこない時の言葉の引き出し方【保育士監修】
幼児期の子どもの言葉の発達の順番には、おおよそ決まっています。
言葉の発達の順番を飛ばして焦って先に進もうとしても、基礎である前段階を習得していないと、次の段階へ進むのは難しい事も多いです。
そこで、このページでは、言葉の発達について順に説明していきます。
お子さんの状況を把握し、言葉の発達の順番にできるようにしていくと良いですね。
幼児期の言葉は、次の順番に発達していきます。
1歳前のお子さんの言葉の発達は、ばぶばぶ、のような喃語を言います。
喃語が少ない、音の種類が少ないお子さんにはこちらの記事、 喃語とは?少ないときの増やし方を参考にしてください。言葉の発達を促しましょう。
1歳前のお子さんの言葉の発達は、動物の鳴きまね、サイレンやインターホンなど音のまねを言うと喜んだり、まねをしたりします。
滑り台を滑る音「シュー」/車の音「ブーブ―」 ・・・など。
この時期には、口形模倣・口角模倣をできるようにする、
音声模倣・まねをできるようにするも行いましょう。
ママ、パパ、まんま・・・など。
なかなか喃語から言葉にならないと心配している方は、こちらの記事を参考にしてください。
>> 喃語はいつまで続くの?早く言葉が出てほしいママのための関わり方
1歳前の言葉の発達は、初語と言う初めての言葉が出たり、幼児独特の幼児語が出ます。
知らないママも多い!幼児語とは?例と、幼児語が嫌いなママはご注意「言葉の発達が遅れる原因」になることも・・・こちら、幼児語を使ってこなかったママ必見です。
1歳から2歳前後の言葉の発達は、単語一語で要求するようになります。
ジュース/バナナ/みかん/ちょうだい/とって ・・・など。
単語で要求出来ない子には、こちらの 言葉の発達を促し、要求語を言えるようにするにはで、まずは一語文から引き出しましょう。
言葉が発達していない子どもは、大人の手を引いて要求するクレーン現象がよくあります。言葉に発達させるために、こちらの、クレーン現象とは・種類と対処方法を参考にしてください。
言葉が発達していない子どもは、奇声をよく出します。こちらの、奇声とは?種類と原因と対処方法を参考にしてください。
また、言葉が遅い子は、発音が悪い子も多いです。発音が悪いから聞き取れない、言葉を話しているのに周囲が気付かないことがあります。発音については、こちらの、発音が悪いのは直した方がいい!?直し方は?「発音矯正の問題」にお答えます、を参考にしてください。
言葉を理解していなさそう、呼んでも振り向かない、など耳の聞こえが心配な方は、こちらの、聴力検査・耳の聞こえの検査とは?言葉が遅い幼児期の子どもの場合、を参考にしてください。
2歳の頃の言葉の発達は、「語彙爆発」と言われるように、語彙が爆発的に増えていきます。
>> 語彙爆発っていつ?言葉が遅い子の語彙爆発はある?ない子はどんな子?
色の名前や大小を表す形容詞も使えるようになります。
語彙が増えて行かない子には、日常の中だけでなく、絵本やカードも用いて教えていきましょう。
語彙が少ない子には、こちら言葉が遅い子の語彙を増やすにはを試してみてくださいね。
1歳から2歳前後の言葉の発達は、大人の言葉を真似して言おうとする姿が見られます。
まねの仕方が不自然だったり、オウム返ししか言わない、と残念がるママがいらっしゃいますが、実は、オウム返しをうまく利用して言葉を教え、発達させる事ができます。
こちらの、オウム返し・エコラリアがあるけれど発達障害や自閉症なの?オウム返しを利用した言葉の教え方を参考に、オウム返しから言葉へ変えていきましょう。
私も同じように言葉が遅い・自閉症の子どもを育て、何年も子どもの癇癪や言葉の遅れに悩み続けました。
そんな私が息子から言葉を引き出し、会話ができるようにしていった経験をもとに、言葉の遅れに悩むご家族300組をサポートしてきた方法を、保育士監修の無料メール講座でお伝えしています。
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ことばで伝えられると、癇癪やパニック、叩くなどの不適切な行動もなくなって、ママも楽になりますよ。
1歳6ケ月から2歳6ケ月の頃の言葉の発達は、単語二語を繋いだ簡単な二語文を言うようになります。
みかん とって/りんご ちょうだい/ジュース のむ/パン たべる ・・・など。
二語文がまだ言えない子から引き出すために、こちらの言葉が遅い子が二語文を言えるようにするにはを試してみましょう。
また、二語文が少ない原因はこちら、言葉が遅い子の「動詞が少ない」「やって」しか言わない理由と教えたい言葉を参考に、使える日本語を増やしていきましょう。
2歳を過ぎる頃の言葉の発達は、三語文も出始めます。
ママ ジュース ちょうだい/●●くん ジュース のむ/●●くん バナナ ほしい ・・・など。
三語文が少ない子のママ必見!こちら言葉が遅い子が三語文を言えるようにするにはで、引き出していきましょう。
◆普段の声掛け 沢山出来ていますか?
言葉が遅い子のママは、言葉が少ないことも。
普段の生活の中で、子どもの要求や子どものしていることを沢山声掛けしてあげてくださいね。
2歳6ケ月頃の言葉の発達は、三語文にさらに単語が含まれた四語、五語、というような多語文が出るようになります。
三語文より単語の多い文は、四語文などとは言わずに、多語文と言います。
2歳頃から言葉の発達は、上記のそれぞれの会話について、質問にもこたえられるようになっていきます。
2歳前後の言葉の発達は、2択の質問に「うん」「ううん」「いや」「こっち」など、言葉や指さしで答えたり、「何?」や「誰?」と聞かれて、単語でこたえることができます。
2歳頃からは、「どこ行く?」に「公園」、「何してる?」に「積み木」などの単語で答えられるようになります。
3歳の言葉の発達は、毎日繰り返し自分がすることについての質問には、一通り答えられるようになります。
そして、聞かれて答えたら終わりではなく、その答えにまたママが質問するという何往復かの質問に答えるやりとりができるようになり、会話らしくなっていきます。
3歳から4歳頃の言葉の発達は、簡単な質問から、徐々に長文をつなげて説明することができるようになっていきます。
ここまで、言葉を引き出す関わり方について、詳しく書いてきました。
読んでいただいて分かるように、幼児期の言葉の遅れは、ママの日々の声掛けによって、大きく取り戻すことが出来ます。
2歳の終わりころには、多語文が更につながって、文章らしくなっていきます。
ママ お風呂 入る/ぼく お風呂 入る/
かきごおり おいしい、もっと たべる/
ぼく のど かわいた、ぎゅうにゅう のむ/
ママのかばん キーホルダー ハートかわいい ・・・など。
言葉が遅い子が長くお話できるようにするには:多語文・三語文を繋ぐ方法で三語文以降の言葉の発達を促していきましょう。
3歳頃の言葉の発達は、未来、過去、仮定、条件、受け身などの入った文も使えるようになります。
あした はれたら こうえんに いきたい/
もし あめだったら こうえんに いかない/
友達に たたかれた、おやつをもらった/
保育園で プールした ジョウロであそんだ ・・・など。
子どもとのおしゃべりが楽しくなりますね。
3歳頃の言葉の発達は、助詞や物の単位を使えるようになっていきます。
おやつがほしい、ぼくも行く、など、助詞が正しく使えるようになります。
1個、3本、5枚など、物を数える時に正しく単位が使えるようになります。
>> 3歳になったら喋るって本当?言葉が遅い子が3歳に喋り始めた事例について
お話しが上手になると、今の気持ちややりたい事だけでなく、今日の出来事、お友達の話など、ママが知らないことを説明してくれるようになります。
始めて聞いた事でも、ママが見ていない事でも、頭に浮かぶように、詳しくお話しできるようになります。
また、子ども本人が経験していないような、昔話、ファンタジーなどの絵本のお話しについても、よく理解し、説明してくれるようになります。
>> うまく言葉が出てこない・上手に説明できないのはなんで?会話が出来る子に育てるには
このような、しっかり言葉で説明する力がついていきますが、それが出来ないまま大きくなってしまう子もいます。
それが、本人が自信を無くす原因になってしまうなど、将来問題になってしまう事もあるので、注意が必要です。
うまくおしゃべり出来ないだけ?言葉の遅れで思春期や将来に困ることと
普段の声のかけ方をちょっと変えるだけだから、誰でも簡単に、試してみることができます。
あなたも、毎日の声掛けをちょっと変えて、子どもの言葉を引き出していきましょう!
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自分の要求は言えるけれど、共感の会話ができなお子さんにはこちら
よく喋るけれど、話がうまく伝わらない、今日の出来事を報告できないなどのお子さんにはこちら
参考になさってくださいね。
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