自閉症や発達障害の子のトイレトレーニング 昼と夜のおむつ外し【保育士監修】
自閉症や発達障害の子どもは、自分のおしっこやうんちがしたい感覚も、鈍感なことが多いです。
だから、トイレトレーニングは、自分の尿意の感覚が出て、無意識に排せつのコントロールができるようになる3歳からで充分と言われることもあります。
自閉症や発達障害の子どもは、言葉も遅れることが多く、自分から言葉で「おしっこ出た」などと伝えられません。
すると、トイレトレーニングをいつ始めたらいいのか、迷ってしまいますね。
だけど、言葉が出るのを待っていたら、いつになるかわからない。
言葉が出ない子でも、自分からトイレに行けるようになりますので、言葉とトイレトレーニングは切り離して考えると良いですね。
一般的に、トイレトレーニングは「おしっこの間隔が2~3時間空いて来てから」と言いますが、これはトイレトレーニングを始めるタイミングではなく、「パンツにするタイミング」です。
2~3時間も間隔があくと、トイレに座ることができても、おしっこが出ないため、成功体験が得られにくいです。
特に、言葉が遅い自閉症や発達障害の子どもは、言葉の理解が遅いので、何のためにやっているのか説明しても理解できません。
習うより慣れろ、という言葉のように、成功体験を作ってあげることが大切です。
トイレトレーニングは、座ったり立ったりすることができるようになれば、始められます。
是非、早く始めましょう。
自閉症や発達障害の子のトイレトレーニングでの成功体験をつける方法。
トイレに誘ったタイミングでおしっこが出るとは限らず、タイミングがむつかしいため、トイレでの成功体験を待っていると、いつになるかわかりませんよね。
自閉症や発達障害の子に限らず、トイレトレーニングはオマルから始めるとスムーズです。
オマルであれば、家の中のどこにでも持っていけます。
おしっこがよく出るお風呂に持ち込んだり、子どもがお部屋でおしっこをしているタイミングで脱がせて、オマルに入れることもできますね。
自閉症や発達障害の子どもは、説明するより、成功体験を作って褒める方が教えやすいです。
是非、上手に成功体験を作ってあげてくださいね。
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夜のトイレトレーニングは、朝までオムツが濡れないようになってから始めましょう。
自閉症や発達障害の子どもは、排尿の機能がなかなか整わない子もいます。
小学生になっても、夜中に知らぬ間に漏らしてしまう、そういう場合は、夜のおむつ外しは難しいです。
このような子は、針治療などで治るケースもあるようなので、専門家にご相談くださいね。
ここで、知らぬ間に、という点かどうか、よく考えてください。
夜中や朝、知らぬ間に漏らす、のではなく、夜中に物音で目覚めて、その時に漏らしている、ということがあります。
特に、自閉症や発達障害の子どもは、眠りが浅い子も多いため、特に幼児期は、物音でよく目を覚まします。
また、自閉症や発達障害の子供は、朝も早くから目を覚ましていることが多く、目を覚ましてから漏らしている場合もあります。
このようなこの場合は、目を覚ましたらすぐにトイレへ連れていけば、夜間のトイレトレーニングもできますよ。
自閉症や発達障害の夜のトイレトレーニングは、布団の上に、防水シーツを敷いて行いましょう。
失敗しても被害が少ないので、怒らずにすみますね。
成功しやすいように、夕方以降の水分量を減らすようにしましょう。
冬場より、夏場の方が、体の水分が少なく、日の出が早くて早く起きるために、成功しやすいです。
夜中や朝に目覚めたら、寝ぼけていても、すぐにトイレへ連れていくようにしましょう。
また、失敗してしまっても、「冷たかったね。気持ち悪いね。次はトイレでしようね。」ということを教えて、自分で着替えさせましょう。
トイレで排せつできるようになったら、お尻をふく練習も始めましょう。
前のおしっこは簡単にふけるのですが、後ろは難しいです。
それは、自閉症や発達障害の子は、身体が固い子が多いからです。
丁寧に教えるとともに、遊びの中で身体の使い方を覚えると良いです。
後ろのポケットにボールやハンカチを入れる、Tシャツの背中にボールを入れるなどで日々トレーニングしましょう。
また、自閉症や発達障害の子どもは、お尻をふくときに力が入らない子もいます。
そんな子には、食卓テーブルにこべりついた汚れをゴシゴシ拭く練習もすると良いですね。
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