気持ちの切り替えが苦手な子ども、なんで?理由と対処方法

気持ちの切り替えが苦手な子どもへの対処方法

気持ちの切り替えが苦手な子どもはとても多いです。
 

特に1歳や2歳の小さい子は、気持ちを切り替えるのが苦手です。そして、さんざんいやがっても、やり始めたら楽しそう、ということもあります。
あんなにいやがってたのになんで?じゃあ、最初からやってくれればいいのに・・・なんて、
子どもの行動や気持ちは、大人には理解できないこともありますよね。
 

そして、1歳、2歳という小さな年齢の子どもだけではなく、3歳、4歳、5歳以降でも、気持ちの切り替えがうまく出来ない子供もいます。特に、発達障害や自閉症の子どもは、気持ちの切り替えが苦手です。
 

そんな、気持ちの切り替えが苦手な原因と対処方法、関わり方についてお伝えします。
気持ちの切り替えが苦手な子どもへの対処方法
 

気持ちの切り替えが苦手なのはなんで?

小さい子どもは、自分の感情を抑えるのが苦手ですよね。一度泣いたら、なだめるのが大変だったりします。それは、物事を1つのずつしか考えられず、他のことを考える余裕が無いからなんです。
 

遊びをやめるときも、後で何かうれしいことがあるとしても、今この瞬間の遊びをやめるということで頭がいっぱいになってしまいます。
発達障害、自閉症の子どもも、1つの事に夢中になると、他のことが見えていないことがよくあります。
 

だから、一度感情に火がついてしまうと、人の話が耳に入らなくなってしまうのです。それで、気持ちを切り替えようと、周りが声をかけても、聞こえていない、聞いていない、となってしまうのです。
ですから、子どもの感情に火がついてしまう前に、大人の方が、スムーズに切り替えが出来るための伝え方をすることが大切です。

 
以下のように対処していくと、切り替えがうまくいきやすいですよ。

 

気持ちの切り替えができない子どもへの対処方法と使い方

好きな事は終わりの予告・合図で知らせる

気持ちの切り替えが難しい子は、好きな事に夢中になっているときに、それを急にやめようと言われると、気持ちを切り替えられずにパニックになってしまいます。
そこで、あらかじめ、いつになったら終了するのかを知らせて、言い聞かせておくとうまくいきやすいです。
気持ちの切り替えが苦手な子どもへの対処方法
 

知らせる手段には、次のような物があります。

 

後1回だけね、1個だけね

一番わかりやすいのは、簡単な数字です。「後1回だけね。」「1回やったらおしまいね。」「後1個だけ」と1の指を立てて見せてあげるとわかりやすいです。

 

食べ物の場合は、「後1個だけね。」と使います。
何か、遊びを終わってほしい時には、「後、1回だけね。」と予告し、終わるという見通しを持たせます。
そして、1回やって、それで満足してもらう、という方法です。
滑り台をすべる、など、1回が分かりやすいときにお勧めです。

気持ちの切り替えが苦手な子どもへの対処方法 あと1回

 

10数えたらおしまい

終わってほしい時に、10をカウントする、と言う方法もあります。
「1,2,3、・・・10」とカウントアップする方法と、「10,9,8,7、・・・」とカウントダウンする方法があります。

お出かけから帰ってお家に入ってほしい時や、園の外遊びからお部屋に入る時などに使えます。
気持ちの切り替えが苦手な子どもへの対処方法 10数える
 

 

ブランコのように、1回が分かりづらいものは、次の10数えたらおしまい、を使うと良いです。

 

私の子ども達が通っていた保育園では、ブランコを代わる歌が作られていました。
「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10、おまけのおまけの汽車ポッポ、ポーッとなったら代わりましょう!ポッポー、かわって」
楽しいお歌です。ただ言葉で言うのではなく、メロディーをつけることで、子どもの気持ちにも受け入れやすくなりますね。
私の自閉症の息子も、歌いながら、お友達にお願いしたり、頼まれて交代することができました。
気持ちの切り替えが苦手な子どもへの対処方法 ブランコの歌

 

タイマー・砂時計

終わってほしい時に、タイマーをセットして見せてあげましょう。アナログで針が動くタイマーや、デジタルで数字が減っていくのが見えるタイマーがお勧めです。減っていくことが目に見えて分かり、最後に音で知らせると、心の準備が出来て、切り替えがしやすくなります。
音はなりませんが、砂時計でも良いですね。
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時計

タイマーと同様に、目に見て理解できるのが時計です。まだ時刻が読めない子でも、数字が分かる、長い短いが分かる場合は、時計の長い針がいくつの数字になったらおしまいなのかを声掛けしてあげると良いですよ。
気持ちの切り替えが苦手な子どもへの対処方法 時計
 

次の活動を知らせて見通しを立てる

見本や実物・絵カードで見通しを持たせる

今の活動をやめて次の活動に入る時に、次の言葉を言葉で知らせるよりも、見本や実物、絵カードなどを見せた方が、切り替えがしやすいことも多いです。言葉だと、パニックの時には耳に入りづらいのですが、目からの情報はパニックの時でも入りやすいからです。特に、発達障害や自閉症の子どもは、言葉や耳からの情報が苦手で、目からの情報が得意なので、得意な事をうまく利用すると良いですよ。
気持ちの切り替えが苦手な子どもへの対処方法 絵カード
 

他の子に見本を見せてもらう・最後に誘う

私の息子は、保育園の時、切り替えが苦手だったので、次の活動に誘うのは、みんなが片づけて次の活動のために席につこうとするタイミングで誘ってもらっていました。
大好きなクラスのみんなと行動したい気持ちがある、見本をみて真似する子どもには、お友達を見本にするとうまくいきやすいですよ。
気持ちの切り替えが苦手な子どもへの対処方法 見本
 

出来そうなことを作って誘う

うまく切り替えができない子どもの中には、次の活動自体が、自分の好きな活動ではない、ということもあります。自分が出来ない事に誘われれば、誰でも嫌なもの。特に、子どもの場合は、出来ない事を頑張らないといけないというような、大人で言う義務感のようなものが子どもにはないため、好きな活動から嫌いな活動への切り替えはとても難しいです。
だから、嫌いな活動、だと難しいので、好きではなくても、その活動の中で出来ることを作ってあげて、出来ることに誘うようにしてあげると、うまくいきやすいですよ。
粘土で何か形を作れなくても、こねてあそぶ、型抜きをする、など、何かできることを作ってあげられると良いですね。
気持ちの切り替えが苦手な子どもへの対処方法 出来ることを作る
 

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出来そうなことがあまりない、という場合は、こちらにご家庭でお子さんのためにできることを家庭療育方法として書いていますので、参考にして、出来ることを作ってあげてほしいと思います。
また、家庭療育プログラムで出来ることを増やすお手伝い、マンツーマンサポートもしていますので、お困りの方はご相談くださいね。