療育の効果で「言葉は最後」って言われる理由ってなに?
2020年1月26日4:00 PM カテゴリー:発達障害や言葉が遅い子の家庭療育方法
療育の効果について、こんなこと言われたことありますか?
『まだまだしゃべる様子じゃないよ』って言われました。
療育の先生に『言葉は最後』って言われました。
よく、こんなご相談を受けます。
どういう意味なのか、
今日はご説明したいと思います。
療育の効果「言葉は最後」ってなに?
言葉は最後、という意味は、
他の成長があって、はじめて、言葉が出る、という意味です。
子どもの発達・成長にはいろいろありますが、
運動、指先、身の回りのこと(着替え、トイレ、食事の自立)、
人とかかわる力、言葉などがあります。
これらの成長の中で、
言葉の成長は最後に来る、という意味です。
逆に言えば、身の回りのことが自分でできない、
身体の動きが出来ていない、という状態で、
言葉だけ沢山話せるようになる、という事は、
ないと言っても過言ではない、ということなんです。
無いわけではないんですが、
あまりない、ということです。
「えー、うちの子、着替えとか全然自分でやる気配がないけれど、
じゃあ、着替えができるようになるまで、
言葉は喋れないの!?」なんて驚きますよね。
その可能性は十分にあるということです。
なんでなんでしょうか。
![療育の効果が感じられないママ](https://sumikawa-ayano.com/wp-content/uploads/2019/10/112213dea8bde03bfe1881503d64f92c-300x300.jpg)
療育の効果「なんで言葉は最後なの?」
なんで言葉が最後なのかを詳しく説明していきたいと思います。
まず、子どもがしゃべる理由です。
子どもが人と会話する理由はいろいろありますが、
言葉が遅い子の場合、
自分がかなえたい要求を人に伝えるために、
子どもはしゃべり始めます。
出来ないことを相手にお願いして、
やってもらおう、という気持ちが必要です。
でも、まだ着替えなどをほぼ全部ママにやってもらっている場合、
やってもらうのが当たり前なので、
相手に言葉で伝えてお願いしなくちゃ、という気持ちは育っていません。
自分がそこにいれば、すべてやってもらえる、
となると、言葉で伝える必要がないんですね。
子どもの発達がゆっくり、言葉が出ないと、ついつい何でもやってあげたくなる、
でも、赤ちゃん扱いしないで、
補助しながらでもなるべく本人にやらせていくことが大切なんですね。
言葉の出始めに限らず、
要求の言葉が出るようになったけれど、
そこから言葉が進んでいかないというのも、
「言葉は最後」、が当てはまります。
日常生活の、食べて、お風呂に入って、寝る、という生活、
特定のおもちゃを触るだけの遊び、などだと、
会話が限られます。
要求がしゃべれるようになった後は、
今していることの思いを伝えあう共感の会話が始まりますが、
共感すべき内容がないと、成立しません。
お絵描きして上手にかけた。
折り紙が上手に折れた、などは、
やらない限り、そういう会話自体が存在しないのです。
また、幼稚園に入園して、言葉による一斉指示がきけないのも同じ理由です。
家で折り紙をしたことがないと、「折る」という言葉も知りません。
だから、園の先生が「折る」と言っても、
知らない言葉だから、指示が理解できないんです。
言葉は、経験があるから言葉が必要なのであって、
経験がないと言葉は存在しないのです。
よって、経験があって、できることが増えて、
それによって会話が始まり、
最後に言葉の成長があり、言葉についても効果が感じられる、ということなんです。
![会話を楽しむ親子 療育の効果を言葉でも実感](https://sumikawa-ayano.com/wp-content/uploads/2019/09/pixta_45519154_M-min-300x225.jpg)
子どもの成長の効果はまんべんなく
つまり、子どもの成長に、この分野だけ、というのはありえません。
だから、先ほど書いた理由からも分かるように、
言葉だけ遅れている、という事は少なく、他も遅れていることが多いです。
言葉を成長させようと思ったら、言葉以外も成長させていく必要があります。
それは、毎日のちょっとしたことの積み重ねです。
特に、言葉や発達が遅れている子どもの場合、
大人が繰り返し繰り返し教えたことはできるようになる。
でも、自然とできるようになることは、定型の子と比べると数少ない。
まんべんなく成長していくためには、子どもの成長過程の知識が必要です。
そのために、療育の先生が居たり、園の先生がいます。
先生方の接し方をよく見て、ご家庭でもまねして関わってあげてくださいね。
でも、日本の療育は頻度も少なく、子ども中心で、
親にかかわり方を細かに教えてくれる機会は少ないという現実もあります。
また、地域によっては、低年齢のうちは受けられない、などもあります。
頼る方がいない、療育が受けられない、
療育を受けても成長を感じられないという方は、ぜひご相談ください。
私は、言葉が遅く自閉症で多動傾向の息子を育てた経験とともに、
7年半で450組以上の親子の支援実績があります。
その中には、言葉の遅れを取り戻して普通学級に就学されたお子さんもいらっしゃいます。
子どもの発達についてよく勉強し、資格も取得しています。
子どもの成長を引き出すためのかかわり方が知りたい方は、澄川綾乃のことばカンタン家庭療育にご相談くださいね。
入園準備になる内容を動画で空いた時間に気軽に学べますよ。
1講座から、オムツ1つ分の値段で必要な関わりが学べる!
マンツーマンのサポートもしています。(遠方の方はビデオ通話やお電話でも可)
【パーソナルプログラム】
<対象>1歳から就学前後
・身の回りのことがまだできない
・言葉があまり出ていないお子さんにお勧め
<対象>1歳から就学前後
・身の回りのことがまだできない
・言葉があまり出ていないお子さんにお勧め
【ことばプログラム】
<対象>年少から小学校入学前後
・身の回りのこと(食事、トイレ、着替え)が自分でできる
・自分の要求を言葉で伝えられる(二語文またはそれ以上)
・パーソナルプログラムを卒業したお子さん
について、言葉や人との関わりに重点を置いたマンマンツーマンの家庭療育プログラムです
<対象>年少から小学校入学前後
・身の回りのこと(食事、トイレ、着替え)が自分でできる
・自分の要求を言葉で伝えられる(二語文またはそれ以上)
・パーソナルプログラムを卒業したお子さん
について、言葉や人との関わりに重点を置いたマンマンツーマンの家庭療育プログラムです
小学校入学までに必要な言葉の力をつけ、言葉の遅れを取り戻していくことを目指します
【小学生向けプログラム】
<対象>通常学級(普通学級)、支援学級、
支援学校のお子さん
言葉の力、将来の自立や就労にむけた力、
学校の授業が分かることを目指す!
マンツーマンの家庭療育プログラムです
<対象>通常学級(普通学級)、支援学級、
支援学校のお子さん
言葉の力、将来の自立や就労にむけた力、
学校の授業が分かることを目指す!
マンツーマンの家庭療育プログラムです
本気で願うからこそ、焦らず、長い目で、
楽しくやっていきましょう。
育児に自信が持てるようになりますよ。