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言葉が遅い子への関わり方のよくある間違い 子どもに分かるように話すとは・・・

言葉が遅い子への関わり方のよくある間違い 子どもに分かるように話すとは・・・

 

ことばカンタン家庭療育の澄川綾乃です。

言葉が遅い子どもへの関わり方をお伝えするとき、
「子どもに分かるように話してあげて」とお話ししています。

 

家庭療育プログラムでママ達とお話ししていると、
「子どもに分かるように話す」ことを
多くの方が、
間違って子どもに話していることに気づきます。

 

間違った話しかけ方をしていると
いつまでたっても言葉を覚えていかないままです。

せっかく話しかけているのに、
時間も労力ももったいないですよね。

 

今日は、
よくあるいくつかの間違いをお伝えしながら、
子どもに分かるように話すとはどんなことなのか
お伝えしたいと思います。

 

よくある間違い1
「言葉が遅い子どもが分かることだけを話してあげる」

<分かることだけ 特に日常のルーティーンに偏る>

多くの方が、こういうパターンに陥りやすいです。

私もそうでした。

息子が2歳や3歳の頃は、

日常のよくあること、
あれして、これして、これだめ、と、指示しかしていませんでした。

 

日常のルーディーンは覚えるけれど、
共感の会話が出来ない、
話を聞いてくれない、
そういうお悩みを持っている方は、
かなりの方が、こちらに当てはまると思います。

 

子どもは、聞いていない言葉は話せるようになりません。
子どもは言葉をもっては生まれてこないからです。

 

日常のルーティーン以外にも、
子どもが興味を持ったことなど、話してあげてくださいね。

この発達段階のお子さんは、長く聞くのは難しいですから、
目の前の事を簡単に話してあげると良いですよ。

 

<言葉が広がらないのは興味の偏りが原因の事も>

子どもが、何にも興味が持て無くて、
会話が日常のルーティーン以外にないんです、という場合、
興味を広げる事、やれることを増やすことが大切です。

 

やれないこと、難しいことには興味がわかないので、
やれることを増やすことが大事なんです。

やれないままだと、入園してからも苦労します。

 

やはり、年齢相応の事は、上手にまでは出来なくても
少しはやろうとする、というように、
食わず嫌いはなくしておくと無難です。

 

誘い方ややらせ方によって、
嫌なことも少しは頑張ってくれるということはよくありますので、
そういう関わり方を学ぶ事が大切です。

 

<話せるけれど具体性が無い場合>

やっている事や、やってきた事は話せる。

けれど、それをどうやってやったのか、
どんな風になったのか、
具体的に説明できない。

 

たとえば
「(ハロウィンの)マント作った」と言えるけれど、
どうやって作ったか説明できない、などです。

やったことだけ報告する会話をしていると
具体性が無い会話から抜け出せません。

 

だからといって、
長々と話しても子どもは聞いてくれないので、
どうやって分かるように話してあげるのか、ということを
学んでいくことも大切になります。

 

よくある間違い2
「言葉が遅い子どもが分かる言葉に変えて話してあげている」

こちら、一見すると、良さそうに聞こえますよね。
「分かる言葉に変えて」

でも、変えてしまった言葉は、知らないままなんです。

 

<言葉が幼い場合>

・マジックテープ ぺったん、
・折り紙 くるくる
・「やって」などの便利語で済ませる
・「わんわん」などの幼児語が抜けない

喋り方が幼い、
具体的に言えないお子さんは、こういうお子さんが多いです。

 

子どもが幼い言葉を使うのを訂正するのではなく、
ママが、よりふさわしい言葉や別の言い方を
教えてあげるとよいですよ。

 

どんな言葉を教えたらいいかが分からない場合は、
関わり方を学んでいく必要があります。

 

言葉が遅い子どもに分かるように話すってどんなこと?

子どもに話しかけても分からなかったとき、
もうこの話はしても仕方がない、と
あきらめていませんか。

 

話す事自体をやめてしまったり、
今わかる言葉に変えてしまったら、
その言葉は、知らないまま、分からないままです。

 

話して通じないときでも、
物を見せながら話してあげるとか、
やってみせながら話してあげるとか、
分かる長さに切って話してあげるとか、
いろんな工夫をすることで、
子どもに分かるようにしてあげることができます。

 

そうすることで、子どもは、
知らなかった新しい言葉を覚えることができます。

 

また、園の出来事を、
一緒に行っていないママにも分かるように具体的に
話してほしいな、と思った場合、
詳しく具体的に話してあげることを普段からしていなければ、
子どもは、話し方も、語彙も、知らないままです。
ママが話してあげることで、子どもも喋り方や言葉を覚えていきます。

 

言葉に限らず、どんなことを教える時もそうです。
出来ない事を教えるのをやめてしまったら、
子どもは学ぶ機会を失います。

分かるように、そしてあまり嫌がらないように、
無理のない範囲で軽く教え続けることが大切です。

 

そういう関わり方をお伝えしています。

 

お絵描きだって、
折り紙だって、
鬼ごっこだって、
着替えだって、
トイレだって、
お箸だって、
どれも同じです。

 

 

家庭療育プログラムの動画版でサポートしているママから
こんな感想をいただいています。

「今までいろいろな育児書を読んできましたが、
 初めて具体的な関わり方を知ることができました。

 発達の遅い子の思考パターンについてのご説明が
 とても納得がいって、息子への理解が深まったように思います。」

 

他にも、こんな感想をよくいただきます。

「私は子どもによく話しかけているつもりでした。

 でも、澄川先生の話しかけ方の説明や例を聞いて、

 自分は全然話せていなかったんだなあと思いました。

 話す内容も量も、全然足りなかったんだと気づきました。」

 

関わり方を学んでいけば、だんだん、
子どもに分かるように話したり、
子どもが出来るように教えたりすることが出来るようになっていきます。

 

すると、子どもも、こんな風に成長していきます。

<年中のお子さん>

二語文があまり出ない段階から、すくすく動画講座で
二語文がポンポン出るようになり、
1年程家庭療育プログラムでサポートしている方

 

お風呂で、子どもが、
金魚の壁に着くスポンジに水をかけたいから、
シャワーを貸して欲しかったようです。
 
「何で?」って聞くと、どうやら、
ベルカント号(ムジカピッコリーノっていう番組で
ムジカドクターが乗っている船)が嵐の中を飛んでいるのに
金魚を見立てて
シャワーで雨が降ってるように水をかけたかったようです。

 

その説明を毎日繰り返していたら、
子どもも、自分でも色々話をしないといけないっていうのは
理解してきたようです。

 

最近は「何で?」って聞くと
「だって」って言いながら説明しようと努力してるので
聞き返しながらこうやって言えば良いねって繰り返しています。

 

そのおかげか、この間の療育での個別の時間に製作で、
次にこれをしますとか先生の説明を
同じように復唱できていたり、
以前よりはお手本に一緒に作っているものに注目して
同じように作ろうとしたり出来る様になっていました。

 

去年の保育参観の時は笑顔で走り回っていたけど、
言葉の理解ができなくて怒っているというか
イラついている感じだったんですよね。

 

実は今まで動き回ってた時にも、
子どもの気持ちに気付いてなかっただけなのかな。。。
と思いました。

 

<家庭療育プログラム4ケ月目の年少のお子さん>

園の様子をはじめて喋ってくれて感動しました。
「●●くん、●●ちゃん、チョコレートクッキーありがとう 」
と、子どもなりの言葉で伝えてくれました。

 

<家庭療育プログラム1年2ケ月目のとき 年少のお子さん>

園のお友達のことも喋ってくれるようになりました。
「●●ちゃんとおままごとした。ケーキ作った」

 

子 「●●ちゃん泣いてたの。」
ママ「なんで?」
子 「ママに会いたかったから。」

ママ「大丈夫だよ、って言ってあげた?」
子「言ってない。」

 

滑り台の上から登ろうとしたとき、注意すると、
言い訳もするようになりました。

ママ「そんなんしたらだめよ 」
子「●●くんもやってた 。」

 

<年長のお子さん>

聞くのは問題がないけれど、うまく話せない
具体的に話せなかったお子さんは1ケ月でしゃべり方を理解しました。

「負けちゃった。いつも何組が勝つんだよ。トロフィーもってっちゃう。 」

 

などなど。
他にも 沢山の成長を拝見しています。

それぞれの発達段階によって、話せる言葉は違うと思いますが、
着実に成長していっています。

 

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