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言葉が遅い子「言葉に詰まる・うまく言葉が出てこない」のはなんで?

ことばカンタン家庭療育の澄川綾乃です。

ご家庭の普段の声掛けを変えるだけで、子どもの言葉の遅れを取り戻す方法についてお伝えしています。

 

今日は、こちらのテーマをお伝えします。
「言葉に詰まる・うまく言葉が出てこないのはなんで?」
事例をもとにお伝えしますね。

 

子どもが話そうとしてくれている。

言いたいことがあるみたい。

なのにうまく言葉が出てこないみたい。

うまく言えなくて、もどかしそう。

言葉に詰まってしまっている。

 

せっかく話そうとしてくれているのに。

言葉が浮かべば、分かってあげられるのに。

どうしたらいいんだろう。

そんな風に思っていませんか。

 

うまく言葉が出てこない、というのにも、

いくつか原因があります。

原因ごとに、対処法も変わるので、

子どもの状態を正しく把握することが大切です。

 

言葉に詰まるのは言葉を知らない・語彙が少ないから

一番よくあるのが、言葉を知らない、語彙が少ないことです。

普段の家での生活で必要な言葉は限られています。

毎日何気なく過ごしていると、触れる言葉はとても少ないのです。

 

園の活動はバリエーション豊かです。

絵本の内容も、現実から空想まで言葉がとても多いです。

 

大人が、同じ言葉ばかり使わないように、

子どもの言葉が広がっていくように、

園の活動を想像して、園で使うだろう言葉を

どんどん話してあげることが大切です。

 

うまく言葉が出てこないのは一語ずつがあいまいや使い慣れていないから

いろんな言葉を聞いて理解できる

知っているけれど、ぱっと出てこないという事もあります。

よく考えれば分かるけれど・・・

という風だと、先生や友達の会話のテンポについて

自分が話す事が出来ません。

 

パッと出てくるようにしてあげる、

自分で話し慣れることが大切です。

 

話し慣れていないと、ぱっと言葉が出て来ません。

 

普段からゆっくり話を聞いてあげて、

子ども自身が自分の口から話す事を

大切にしてあげると良いですよ。

 

また、言葉に不慣れな子どもは、場面や名詞とセットで動詞を覚えてしまっている、という事もあります。

だから、考えても出てこないという事もあります。

いろんな場面で言葉を使っていくと、使えるようになっていきます。

 

うまく話せないのはどうやって話したらいいか分からない・自分で文が作れないから

文の作り方や話し方が分からない子もいます。

 

丸暗記が得意で、覚えたセリフをあてはめる習慣があるお子さんの場合、

自分で単語をつなぎ合わせて文を作ったことがあまりなく

覚えたセリフ以外では喋れない、ということがあります。

 

分からないから、会話の流れに逆らって、

自分の得意なセリフを場違いに喋って満足してしまうことがあるんです。

自分の言葉でしゃべる、という経験を積み重ねていくことが大事です。

いきなり長い文ではなく、短い文から練習すると良いですよ。

 

 

そうやって、言葉の語彙を増やし、

自分が思っていることを

ぱっぱと言葉に出来るようになり、

文が作れるようになっていけば、

言葉に詰まることがなく、話せるようになっていきます。

 

 

沢山話す事で、言葉の遅れも取り戻していくことができますよ。

他のお子さんも、このように成長しています。

 

【事例1 言葉の遅れがある年中のお子さんのご成長事例】

<家庭療育プログラムを始める前の状態>

自分の好きなアニメの話ばかりする。

 

学校であった出来事を詳しく言えない。

はっと思い出して話し出すので、
順番がバラバラで、何を言っているのか
知らない人が聞いたら分からなさそう。

 

よくわからないけれど
ママは、(たぶんこういうことかな)と想像しながら聞いている、
ママ以外には伝わらない話し方。

 

後で、クラスメイトのママや先生に聞いて、
想像していた部分は、
(ああ、それを言いたかったんだな。)と分かる。

という状態のお子さん。

 

 

そもそも、
これだけ話せるようになるだけでも
凄い成長なんです!(#^^#)

ここまで言葉を成長させていくのも、
いろんな家庭療育が必要ですから(^^;

でも、そこからさらに、言葉を成長させていきます!

 

 

<家庭療育プログラムを始めて>

家庭療育プログラムをするようになってから、
私自身も言葉を意識して話すようになったせいか
娘の語彙が増えたというか、
はっきりと言葉を話すようになってきた気がします。

 

あれ?そんな言い回しできるのね、といったようなことが
スラッと何気なく会話の中に出てきたりしています。

 

例えば、「これ弓でしょ?矢はどこ?
 あっちの部屋じゃない?あった。
 パパちょっとこれで撃ってみてよ。

(撃ってみたら)
もーこっちに向けて撃たないでよ、危ないじゃないか!
ほら、あっちに!」

という楽しそうな会話が、
今日私が家事をしている間にリビングから聞こえてきて、
状況がすごくわかりやすくて感心してしまいました。

 

 

私が言葉を意識してはっきり話すようになって、
自分も言葉をはっきり話すと伝わることに気づいたのか、
単に真似しているのか、
何れにせよお互いにとって大きな気づきになっています。   

 

 

課題にいただいた動詞は
どれも便利語で話してしまっていることに私自身も気付き
少しづつ置き換えて
子どもに話して聞かせているところです。 

     

                      
目的が明確になることで、
自分の気持ちも落ち着いて焦らず、
怒ってしまうことが減りました。

 

一緒に楽しく過ごせる時間が増えて、
その分楽しい会話も増えて、
それが成長に繋がっていっていることが実感として感じられるので
前向きに取り組んでいけそうです。

 

自分にも娘にもプレッシャーをかけすぎないように
楽しくやっていきたいと思います、    

 

【事例2 言葉の遅れがある年長のお子さんのご成長事例】

<家庭療育プログラム開始前>

お絵かきをしていたが、
何の絵かわからなかったので
「これは誰?」「何してるの?」と聞いても
断片的にしか答えないので
結局何を意味している絵なのかわからなかった。

 

気持ちでもこちらが代弁できることは言ってあげられるが、
気持ちを汲み取れない時に
どう声を掛けるといいのか迷う時があります。

 

楽しそうに笑っている時に「どうしたの?」と聞くと
「笑ってるよ」または「楽しいよ」と答えたので
「何が楽しいの?」と聞いても答えられないなど。

 

「幼稚園誰と行ったの?」と聞いても
「ママ」とすぐに出てこないので
「誰々と?」の質問は苦手と言うか
あまりわかっていないかもしれません。

例えば「誰と一緒にお風呂入る?」と聞いたら
「タオル」と答えました。

 

好きなテレビを見ている時は、
ひとりごとのようにセリフを真似してみたりすることが多いです。
たまに「怖いねえ」くらいに言うことはありますが、
自分から人に共感を求めてくることは少ないです。

こちらから「あの犬かわいいね」などと振れば
「うん」や「かわいいね」と一言返ってくるだけです。

 

「今日幼稚園で何したの?」と聞くと考えて
「お弁当食べたよ」「お勉強」など
代わり映えのしない事を言うのが多いです。

プールがあったとか何かを作ったとか
その日の特別な事を教えてくれることはあまりないです。

 

先生から何をしたか聞いたことを元に
「プール行ったの?」「行ったよ」
「お水冷たかった?」「冷たかったよ」など
なかなか会話が広がらずこちらの言ったことを繰り返します。 

 

たまに事実と違うことでも
こちらの問いに合わせて答えることもあります。

 

例えば「今日リンゴ食べた?」と聞くと
食べてないのに「食べたよ」と答えたり。
自分の言葉で答えられそうな質問を考えて聞こうとは思うのですが
私も語彙が少ないので
質問のパターンがついワンパターンになってしまいます。

 

<家庭療育プログラムを約半年取り組んだご成長ぶり>

ここ最近、会話の言葉がすごく増えてきた感じがしています。

戦いごっこが好きなので、
「ウルトラマンレオになりたいから怪獣やって」とか
お風呂に入ってる時におもちゃ(ワニと魚)でごっこ遊びをして
「昔あるところにわにくんがいました。
そこに〜。すると〜」など、お話を作ったりしています。

 

順番に説明をする課題のおかげかなと思っています。

また、お婆ちゃんが家に遊びに来て、
帰るときに玄関まで見送ったときに自然に
「気をつけてね〜」と言ったのは
あまりに自然だったのでびっくりしました。

 

本人がいつの間にその場に適切な言葉を
どこかで聞いて覚えていたのかなと嬉しく思いました。

 

私が主人に最近言葉が増えてきたよね、と話すと
主人もやはりそう思っていたとのことで夫婦で喜んでいます。

 

まだまだ言葉足らずですが、
言いたいことを伝えようとする感じが伝わってくるので
これからもサポートしながら関わっていこうと思います。             
           

 

【事例3 年中のお子さんのご成長事例】

<1年前 家庭療育プログラム開始前>

生活に必要な言葉をまねして言おうとする。
おかわり、バイバイ、よあよー(おはよう)
ちょうだい、かして、(とっ)て

 

見てみて、ジェスチャー指さしや言葉が多い。
お弁当完食、お弁当箱空っぽのを見せて「食べた!」

 

サンタクロースが待ちきれなくて、毎日空を見ている。
ほしいプレゼントがあって、
「まだ」と言っても理解出来なくて癇癪を起こす。

去年の今頃はうまく言葉が出てこなくて
よく「あー」と言っている。

絵本は見向きもしない。

 

<最近のご様子・ご成長ぶり>

絵本の文字を指で追うようになりました。

今では、絵本を見て、
「ちょうちょは春に卵を産んで・・・」などと
お話ししてくれるようになりました。

 

園で、先生の話をうなずきながら聞いて、
わからないことは「これ?」と聞くようになりました。
ちゃんと参加できるようになった。
同じ年齢の子と遊べるようになりました。
チャンバラも負けてあげることが出来たそうです。

 

先日、幼稚園の先生の話では、
幼稚園の体育遊びの時間に、
体育の先生が説明し、
それを見て誰かがお手本をみせてくれるように頼んだところ、
息子が挙手して完璧にみんなの前で
お手本を披露しました。

 

また、クリスマス会の劇を行うのですが、
息子が自分で志願しました。

その役には少しセリフがあるのですが、
意欲的に練習に参加しているようです。
かなり進歩している実感を感じます。

 

言葉が遅い子どもの言葉の育て方は・・・

ママがまんべんなく言葉を使って、
子どもに分かるようにお話ししてあげることを続けていくと、
語彙が増えていき、文の作り方も覚えていきます。

 

楽しく親子の会話を続けていくうちに
子どもは自然と喋れるようになっていきます。

 

でも、その、
まんべんなく言葉を使っていく、とか、
子どもに分かるように話してあげる、ということが
発達がゆっくりな子の特性から、難しいこともあります。

 

こだわりが強くて自分の世界に入りがち
人の話を聞こうとしない
言葉に苦手意識があり自分でしゃべろうとしない

など、子どもが苦手だから喋らない
喋らないからうまく喋れないまま、という悪循環に
おちいっていることが多くあります。

 

 

発達がゆっくりな子や、自閉症の子の
特性を理解したうえで、
その特性をりようしながら、またはくずしながら、
うまく教えていくノウハウが300組以上の母子を支援してきた
澄川綾乃の家庭療育プログラムです。

 

 

色々工夫しているけれど
子どもが話を聞いてくれない、うまく話せない、

とか、子どもに話すのが苦手という方は

是非、ご相談くださいね。

 

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