言葉が遅い4歳:理由を答えられるように!家庭療育の効果
2018年6月3日8:30 AM カテゴリー:発達障害や言葉が遅い子の家庭療育の効果・発達状況・お客様の声
言葉の遅れがある4歳のお子さんのことば療育プログラムの家庭療育の効果をご紹介します。
お姉ちゃんが私に、「先生、見て!靴買ったよ。」と教えてくれると、
お子さんも、僕も僕も、と言わんばかりに、
「新しい靴買った!」と教えてくれました。
私が「どんな靴?」と聞くと、
「グレーの靴!!
ぐちゃぐちゃになってなくなっちゃって無くなっちゃった。」
こんな風に、前の靴がぐちゃぐちゃになって履けなくなったから、
新しい靴を買ったこととその理由を話してくれました。
「ぐちゃぐちゃになった」と理由を話せるようにはなりましたが、
まだ、「・・・だから」とは、言えません。
「グレーの靴、ぐちゃぐちゃになった」というと、前の靴がグレーなのかな?
それとも、やっぱり、この場合は、新しい靴がグレーなのかな、と
相手には、はっきり伝わらないですよね。
そんな風に、自分の言いたいことをいっぱい話せるようになったけれど、
思いついた順に話すため、何のことなのか伝わらないこともあるそう。
おしいですよね。後一歩!!
ぐちゃぐちゃになったのは何なのか、グレーの靴ではなく、
たとえば、「『白い靴が』ぐちゃぐちゃだったから・・・」と言うと、もっとお話しが良くわかります。
そして、「ぐちゃぐちゃになったから、新しい靴を買った。」と、出来事の順に話すと、よくわかります。
お子さんが話したい気持ちを大切にしながらも、少しずつ、
「何の話かを前置き」したり、「話の順に説明」したり、「相手に伝わるようにお話し」できるように、大人が上手に聞き出してあげることを、こちらのプログラムで行っています。
こちらは、絵本のストーリーに沿って、お話しの内容の理解を深めているところ。
子どものことばは、子どもと楽しく遊んだり絵本を読んだりする中で育って行きます。
ママもお子さんとの楽しい時間が過ごせるように、お手伝いしています。
ちなみに、こちらのお子さん、幼稚園で加配を付けてもらっているんですが、
なるべく加配の先生が手伝わなくても出来るように、と頑張っています。
その分、家では、疲れがたまっているのか、癇癪を起しやすかったり、
なんでも、大人の誘いに「いや、いや」と言ってくるそうです。
そういうときは、ママは何も言わないで、そっと抱きしめてあげると良いですね。
子どもの「いや」は、嫌なんじゃなくて、甘えているだけ、そんな時期もありますね。