自閉症・発達障害・言葉が遅い子の絵本「言葉を覚えてお話を理解する」ためのおすすめ絵本と読み聞かせ方のヒケツ
自閉症や発達障害、言葉が遅い子どもは、絵本の読み聞かせが嫌いだったり、めくるだけで聞いてくれないことが多いですよね。
発達障害や自閉症、言葉が遅い子どもが言葉を聞いたり理解する方法に、独特の特徴があって、
言葉が遅れやすいです。
言葉が遅い子にとって、日本語の文章を聞くのは、私たちが英語の文章を聞く時のように、聞き取って内容を理解するのが大変です。
> 言葉の遅れってどんなもの?具体例とうまくおしゃべりできるための関わり方
>> 発達障害の子どもの言葉の理解と対処方法
>> 自閉症の子どもの言葉の理解と対処方法
だから、絵本を読まれると、わからない言葉をたくさん言われ、お話の内容もよく理解できないために、
自閉症や発達障害、言葉が遅い子どもは、絵本を聞くことが苦痛になってしまうこともあります。
でも、絵本は言葉の宝庫!
絵本の中には、たくさんの言葉があります。
自閉症や発達障害、言葉が遅い子どもには、言葉が苦手だからこそ、絵本で言葉の力をつけてほしいと思います。
絵本の読み聞かせで言葉の力をつけていくための方法をお伝えします。
自閉症や発達障害、言葉が遅い子どもに絵本が良いことはわかっているから読んであげたいと思っても、
読み始めると逃げてしまったり、聞いてくれなかったり、読み聞かせができないこともありますよね。
そんなときの対処方法をお伝えします。
自閉症や発達障害、言葉が遅い子どもが絵本をペラペラめくるだけのときは、
めくる、ということが楽しかったり、
絵を見るのが楽しかったり、
絵本を持ってこられるから仕方なく見ている、ということもあります。
そんなときは、まずは絵本の内容が、発達障害や自閉症、言葉が遅いお子さんの興味が持てるものなのか、
内容が理解できるレベルのものなのか、
読み方は楽しく興味が持てるように楽しく読めているか、などを考えてあげるとよいですね。
発達障害や自閉症の子も、定型発達の子どもと同じように、効果音などの音が好きな子が多く、絵本の中に出てくる音から、言葉のまねが始まる子もいます
。
楽しい音をたくさん聞かせてあげましょう。
また、発達障害や自閉症、言葉が遅い子どもが絵本の世界に入り込めるように、絵本の中の動作をたくさんしてあげましょう。
子どもに大人気のいないいないばあ!
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自閉症や発達障害、言葉が遅い子どもは、帰ったら手を洗う、トイレでおしっこやうんちをする、などの生活習慣を、教えても、なかなかやってくれないこともありますよね。
言われてやるより、大好きな絵本でやる気が出て、出来るようになる子もいます。
こんな絵本がおすすめです。
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自閉症・発達障害・言葉が遅い子は、自分で言葉を組み合わせて文章を作るのが苦手です。
その反面、パターン化するのが得意なため、
絵本やアニメなどのどこかで聞いたセリフを、同じような場面にそのまま持ってきて使うのは得意です。
たくさんの言葉のパターンを覚えていれば、必要な場面で言葉をつかえます。
まずは使えるパターンをたくさん覚えていくとよいですね。
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発達障害や自閉症の子どもは、手先が器用でないために、絵本をめくるときに破ってしまうことがあります。
そして、破ったことが面白くて、こだわりになって、毎回破るようになることもあります。
しかけは破らないように、手の動きを止めて、正しいめくり方などを教えていきましょう。
破ってしまう子は、ハードカバーで分厚い紙の絵本から読んでいきましょう。
大人気の、電車や車が飛び出す絵本!
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発達障害や自閉症、言葉が遅い子どもは、日常会話の中で、質問しても、質問の意味が分からずに、オウム返しをしてしまう子がいます。
「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どのように」「なんで」「どうやって」「どうしたの」というような質問の意味が分からないんですね。
そのようなことも、絵本の中に質問と答えがあるとセリフを覚えて、質問の意味が分かるようになっていきます。
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また、この下の、物語の理解を楽しむ絵本で、ママが、「この子は何してるのかな?」「なんでこんなことしたのかな?」と質問していくことで、言葉の力がついていきます。
発達障害や自閉症の子で、絵本の内容がなかなか理解できない場合には、生活に根ざした絵本から、読んであげると良いですよ。
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発達障害や自閉症、言葉が遅い子どもの絵本の読み聞かせでは、
言葉だけでは意味が理解しづらいことが多いです。
絵が多い絵本を選んで、絵で言葉の意味を補いながら聞いていくと、今までしらなかった言葉を覚えていきます。
そして、物の名前だけでなく、文章の内容についても、
言葉だけで理解できるようになると、言葉を聞いて理解する力がどんどんついていきます。
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文章の少ない物から読んであげると良いですね。
このような簡単な昔話が分かるようになったら、次のようなファンタジーも読んでいくとよいですね。
絵本には、様々な場面があります。わかりやすく例えると、トーマスのお話しでは、たくさんのキャラクターが、喧嘩したり、競い合ったり、それぞれの気持ちとその気持ちのぶつかり合いがお話になっています。
発達障害や自閉症、言葉が遅い子どもは、自分の気持がうまくいえないために、
相手の気持ちもよく理解できない場合が多いです。
絵本を読むことで、客観的に、相手の気持ちを理解する練習になります。
このような話を読むとき、自分は絵本の主人公ではないので、お話しのキャラクター同士が喧嘩をしても、自分は当事者でないため、冷静に見ることができます。
そういう中で、だれが悪いのか、なんでいけないのか、などを冷静に判断する力がついていきます。
トーマスはむつかしいので、最初はDVDがおすすめです。
特に、このお話は、わかり易い内容で、それぞれのお話の登場人物も少ないため、とてもわかり易くておすすめです。
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テレビやアニメも使い方次第です。
時間を決めて、内容を考えてあげれば、映像教育も有効ですよ。
発達障害や自閉症の子への映像教育は、さまざまなところで利用されています。
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