自閉症の4歳の子「決まった言葉ばかりで会話のやりとりが難しい」お子さんの事例
2019年12月3日7:21 PM カテゴリー:発達障害や言葉が遅い子の家庭療育の効果・発達状況・お客様の声
自閉症スペクトラムと診断されている4歳のお子さん、
決まった言葉ばかりで会話のやり取りがむつかしということで、
教室に通っていただいています。
ご相談前の状態:ママからの聞き取りによる
<答えられる質問>
・お名前は?
・何歳ですか?
・これなあに?
これらの質問は、家で教え込んだから答えられるそうです。
<答えられない質問>
・何してる? わからない どんなふう・どうやって?
単語は増えています。
「今日幼稚園で何した?」「ごはん、お肉食べた」
ディズニーランドの話「ミッキーいた」
などは、会話が成り立つけれど、
それ以上の具体的な会話は続きません。
だから、園での様子もママにはよくわからないそう。
幼稚園の友達や先生の名前が出てこないそうです。
普段話すことといえば、二語文や三語文は出るけれど、
それも、決まった要求が多く、
気持ちを共感する言葉が少ないそうです。
当方の教室での家庭療育プログラムの様子
決まった要求しか話さない、質問に答えられない子どもの場合、
今、一緒にしていることを楽しく会話すること、
生活の中の要求以外の動詞もしゃべって理解していくこと、
わかる質問を増やして答えられること、
に力を入れます。
この日は、玉入れゲームを一緒にやりました。
ゲームの道具を組み立てながら、
「入れる」、「つなげる」、「くっつける」
「長いね~」「いっぱいだね。」
などと何度か同じ言葉を繰り返し使うと、
どの言葉も、自分で動作しながら言ってくれました。
ママも「こんなにしゃべるなんて!」と驚いて、喜んでくださいました。
つまり、どの言葉もわかっているけれど、
言う必要がなかったから言っていなかったんですね。
使うべき場面が分かっていなかった、とか。
言葉が少ない、遅いお子さんの中には、
理解しているけれど出ない子どもと、
そもそも理解していない子どもがいます。
それぞれ、対処方法が違います。
子どもの言葉の状態をしっかり見極めて、
どうすれば言葉がちゃんと出るのか、考える、
それが当方の家庭療育プログラム:ことばプログラムです。
子どもの言葉が遅い、出ないでお悩みの方は、ご相談ください。