家庭療育プログラムの効果:3歳入園前の子「動詞が出て二語文も言えるようになりました」
2020年2月4日8:30 PM カテゴリー:発達障害や言葉が遅い子の家庭療育の効果・発達状況・お客様の声
家庭療育プログラムの効果:3歳入園前の子「動詞が出て二語文も言えるようになりました」
現在3歳、4月から幼稚園に入園するお子さんの事例です。
言葉の遅れがある、切り替えが苦手、
遊びが偏っている、絵本が聞けないなどがあり、
幼稚園の入園までに何とかしたいと、家庭療育プログラム:パーソナルプログラムに取り組んでいらっしゃいます。
<家庭療育プログラムの開始前のお子さんの言葉について>
プログラムの開始前に出ていたお子さんの言葉は次のようなものでした。
・言葉は単語のみ
パパ、ママ、
動物は鳴き真似:わんわん、など
(しょう)ぼう(しゃ)
きゅう(きゅうしゃ)
食べ物の名前をいくつか
色の名前:あか
動物:ぞう、うま、うし、・・・
・要求の言葉:(ちょう)だい
・あいさつ:バイバイ、(おやす)み、(おは)よー
・動詞が出ていない
<家庭療育プログラム1ヶ月目で教えたこと>
【ことば】
要求の言葉や動詞を教える
遊びの中で動詞や形容詞の声かけ
【遊び】お絵描き
【関わり】やりとり遊び
【指先運動】粘土で見立て遊び
【身辺】スプーンの持ち方、服をかぶる
<家庭療育プログラム1ヶ月後の効果>
要求でよく使う動詞「あけて」「とって」「ちょうだい」等は言葉が出ててくるようになりましたが、
「生活の中の動詞」は「行く」が言えるようになりました。
「冷たい」「熱い」も言うようになってきました。
妹を「ベット、行こう!」と遊びに誘うこともありました。
「ママ、見て」「ママ、来て」等の二語文も言ってくれるようになりました。
聞いた言葉も真似て話すことができるようになってきました。
児童館でよく遊ぶお友達の名前も数名ですが名前を呼ぶようになり、
一緒に遊ぶ際は、積木で見立てて遊ぶことができました。
<家庭療育プログラムの日のご様子>
一緒に粘土遊びをしました。
ご家族のお話では、「自分ではなかなか見立てて作れない」ということでしたが、
教室で一緒に丸めたりしてくれたので、
気長にやっていけばきっと上手に作れるようになると思います。
ボタンを押して操作するやり取り遊びのおもちゃを使って遊びました。
うまくできると両手を挙げて喜んだり、
自分の気持ちを表現してくれました。
家庭療育プログラムに取り組んでもらう中で、うまくいかないことのご相談をいただきました。
切り替えが苦手なことについて
「気持ちの切り替えができない、遊びに好き嫌いがあるために、
『これをやろうね』と誘っても、やろうとしない」ということがあったそうです。
そこで、こちらの教室で、気持ちの切り替えができないときに、
カウントしたり、予告して見通し持たせたり、楽しそうに誘ったり誘導することで、
ちゃんとこちらがやらせたいことをやってもらうことができました。
癇癪が強いお子さんではないので、お家でもこの方法でやっていただけそうです。
自分の好きなことしかしたくない、やらない、好きなことをやめられない、という切り替えができない理由は、
切り替えの問題とともに、好きなことが少ない、出来ることが少ない、という理由もあります。
幼稚園に入園してから、みんなと同じ活動に参加できるために、出来ることや好きなことを増やすこと、
みんなと同じタイミングで切り替えられることを目標に、家庭療育プログラムをお作りしています。
絵本の読み聞かせを聞いてくれないことについて
もう1つのお悩みとして、「絵本を聞いてくれない」ということもあったそうです。
こちらも、好きそうな絵本を選んで、楽しそうにテンポよく読んであげることで、
ちゃんと最後までよく見て聞くことができました。
また、絵本を聞いてくれそうなタイミングを探す、ということも大切です。
夢中で遊んでいるときに誘うのは、子どもの遊びの邪魔をしているようなものなので、
うまくタイミングを計ってあげる、などが大切です。
幼稚園に入園後、ちゃんと先生の絵本の読み聞かせを聞けるためにも、
そして言葉を理解して言葉の力をつけていくためにも、
うまく子どもに興味を持たせて、読み聞かせを聞いてもらえるように、
プログラムをお作りしています。
やらせたいことを、うまくやらせていく、
そして、その面白さを子どもに実感してもらう、
そうすることで、楽しく身についていきますよ。
取り組んでいらっしゃるのはこちら
家庭療育プログラム:パーソナルプログラム
子どもの言葉が出ない・遅いことは、澄川綾乃のことばカンタン家庭療育へご相談ください。