分類・グループ名・所属・所有の概念を発達障害・自閉症・知的障害の子どもに教える
分類・グループ名・所属・所有の概念がわかりづらい、発達障害・自閉症・知的障害の子ども達。
でも、これらの概念は、日常生活のあらゆる場面で使われています。
どうせわからないから教えていない、子どもには必要ない、と思って教えていないことの中にもたくさんあります。
子どもへの声掛けを、見直してみましょう。
自分に関係の深い分類では、自分の所属が○○組、○○グループというものがあります。
保育園や幼稚園で「○○組さん、並んで」と言われて並ぶのであれば、自分の所属の概念がついていると考えられます。
分かっていないようなら、保育園や幼稚園の先生に協力してもらって、呼ぶときに、「○○くんも○○組だから一緒に行くよ」などと、所属の概念が付くようにフォローしてもらうと良いですね。
僕は、男の子、私は女の子、も所属・分類・グループなどの概念です。
持ち物、自分の物、他人の物の区別も、所属・所有の概念ですよね。
物のグループ名なども所属・分類・グループの概念がたくさんあります。
家で学習していくと良いものには、次の物があります。
最初は身近な「おもちゃ」「果物」「動物」「食器」「野菜」などの馴染みの深い大きい分類から教えると良いです。
次第に、「ぬいぐるみ」「鳥」「虫」などと細かい分類を教えていくと良いでしょう。
果物と野菜は同じように食べ物であって冷蔵庫から出すものなので似ていて、同時期に教えると混乱する恐れがあります。
どちらかを先に教えて、確実に覚えてから他方を学習しましょう。
上記も実物だけでなく、たくさんあるカードや絵積み木などを分類しても良いですね。
カードで勉強という形を取らなくても、冷蔵庫から何かを出したり、冷蔵庫や棚に片づけたりすることも分類の概念です。
おもちゃのお片付けをする中でも、分類・グループ名の概念教えることができます。
幼児期の子どもは、机に向かってではなく、生活の中で、たくさんのことを覚えていきます。
面倒だと思わず、1つずつ丁寧に一緒にやっていく、それが家庭療育ですよ。
言葉が出ない、言葉が遅い、発達がゆっくり、発達障害や自閉症、グレーゾーンのお子さんを持つお母さんのアドバイザー
澄川綾乃のカンタン家庭療育(ピアレントトレーニングをしています)
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