自閉症の子どもの出来ないを出来るに変えるには

自閉症の子どもの出来ないを出来るに変えるには

ママは、毎日、とっても忙しいですよね。
掃除、洗濯、食事の準備片付け、家事だけでも忙しいのに、
子育てもして、中にはお仕事をされている方もいらっしゃいますよね。

 

「忙しいんだから、自分でやってほしい」と思うこともあるかと思います。
子どもって、ほかのお子さんもそうですが、本当に手がかかります。
ご兄弟もいれば、その数倍、みんなに手をやきます。

 

特に、自閉症の子どもは、
言葉が苦手で、言われていることの意味が理解できないために、
教えづらいですよね。
理解できないから、なかなか出来るようにならない、ということが多いのです。

 

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でも、大変だからこそ、少しでも自分で出来ることが増えたら、ご家族も楽になりますよね。
自閉症の子どもにどう教えたら出来るようになるか、お伝えしたいと思います。

 

自閉症の子どもの出来ないには「習うより慣れろ」

自閉症の子どもは、言葉で説明しても理解が難しいので、
理解して出来ることより、何度もやることで
習うより慣れろ、出来るようになっていきます。
ですから、繰り返し取り組むことが大切です。

 

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自閉症の子どもの出来ることを繰り返しで増やそう

 

自閉症の子どもには「手取り足取り」

たとえば、着替えについても、やり方を教えるより、
子どもを手取り足取りして一緒にやるほうが出来るようになっていきます。

 

自閉症の子どもに、手とり足取りするときに、注意しておくと良いことがあります。

 

子どもによっては、触られることを嫌がったり、
やらされるのが嫌で、大人の手を払いのけてしまうことがあります。

 

そういうときは、子どもの手をあまりぎゅっと持たないようにし、
そっと触れてそっと動かしてすぐに手を離すようにすると出来るようになっていきますよ。

手を払いのける子どもの場合、手首のあたりをそっと動かしてあげるのも出来るようになっていきます。
 

でも、子どもの手を持って動かすと、子どもによっては、それが自閉症の子どものこだわりになることがあります。
いつも、自分でやらないで、ママの手を自分の手のところへ持っていく、ようになる場合があります。
そういうお子さんの場合は、以下の二人羽織大作戦でやると出来るようになっていきます。

 

自閉症の子どもの出来ないには「二人羽織大作戦」

自閉症の子どもに教えるときには、子どもの後ろに回って、二人羽織のように、
子どもの手を操作してあげると出来るようになっていきます。

 

たとえば、食事のときには、子どもの椅子の後ろに回って、
子どもの右手にスプーンをもたせてすくい、
子どもの左手をお茶碗に添えるように、
子どもの右手と左手にそれぞれママが手を添えて、練習すると、出来るようになっていきますよ。

 

二人羽織とは、宴会の芸でよくやるあれです。
もちろん、自閉症の子どもの介助の場合は、実際の二人羽織のように身体を布で隠す必要はありません。
自閉症の子どもの介助で自分で食べられるようにする

 

自閉症の子どもの出来ないには「パターン化・習慣化」

自閉症の子どもの、着替え、トイレ、お風呂など、生活習慣が整わないときは、
生活のサイクルを毎日同じパターンの繰り返しになるように、
順番を決めてあげましょう。

 

自閉症の子どもは、理解することが苦手なので、
いつもと違うパターンだと、何をしていいかがわからないのです。

 

なるべくパターン化、習慣化していくと、
やるべきことを覚えて、自分で出来るようになっていきますよ。

 

自閉症の子どもの出来ないには「環境を整える」

子どもが座って食事をしない理由には、
今の住環境が、リビングダイニングキッチンになっていることもあります。

 

食事中に、テレビやおもちゃが目に入ると、集中できなくなってしまいます。
集中できる環境を整えてあげることが大切ですね。

 

こんな成功事例もあります。
テレビやおもちゃに背をむける位置に、子どもの椅子を配置したら、
それだけで、子どもがちゃんと椅子に座って食事を出来るようになった、
という事例です。

 

自閉症の子どもは、遊びと食事の切り替えなど、切り替えが難しいです。
他の活動を想像させるようなモノは見えないような環境を整えてあげると
切り替えが出来るようになっていきますよ。

 
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自閉症の子どもの切り替えを出来るようにして食事は座って食べよう

 

自閉症の子どもには「見本を見せる」

自閉症の子どもの場合、小さいうちは、理解が進んでいないために、
人のマネをすることが難しいです。
人のマネが出来ないから、
自分で見て真似して自然に成長していくことが難しいのです。

 

でも、自閉症の子どもも、成長してくると、
大人のマネを出来るようになります。

 

そうなったら、言葉で伝わりにくい部分は見本を見せてあげると、
まねして出来るようになっていきますよ。

 

丁寧に教えていると、だんだん自分でできる範囲が増えていきます。
そうしたら、徐々にお子さんに任せるようにして、出来ないところだけサポートしてあげましょう。
そして、出来るようになった事は、しっかり褒めてあげてくださいね。
そして、自信とやる気を更に伸ばしていきましょう

 

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今の積み重ねが、将来の姿を作ります。将来のことも視野に入れて、子どもの出来ることを増やしていきましょう。