言葉が遅い3歳の子のトイレトレーニングの事例 「トイレに座っても出ません。入園までに何とかしたいです」
2022年7月29日11:47 AM カテゴリー:発達障害や言葉が遅い子の家庭療育の効果・発達状況・お客様の声
言葉が遅い3歳の子のトイレトレーニング(トイトレ・オムツ外し)の事例 「トイレに座っても出ません。入園までに何とかしたいです」
3歳のお子さんの、家庭療育プログラム:ベーシックプログラムでの
トイレトレーニング(トイトレ)の成功事例をお伝えします。
家庭療育プログラム開始前「トイトレ(トイレトレーニング)がうまく進みません。入園までに何とかしたいです」
トイトレ(トイレトレーニング)が進みません。
トイレに誘えば嫌がらずに来て座ってくれますが
タイミングが合っていてもトイレでおしっこが出たことがないです。
オムツをはき替えた直後にしていることも多々あります。
濡れる感覚を知らせるためパンツにすると喜んではいてくれますが、
おしっこが出て知らせにくることもあればそのまま遊んでいることもあります。
真冬に洗濯に追われることは私が落ちつかないのでやめました。
ここは入園前に効率よく何とかしたい点です。
言葉が遅い子 トイレでしないでオムツでしかおしっこしないのは 特有のこだわり行動
こちらのお子さんのように、
トイレのタイミングと合ってトイレに座っているにもかかわらず、
座ってもおしっこをしないで、
オムツをはいた直後におしっこをする、ということがよくあります。
「なんでトイレを教えてくれるのにトイレで出ないの?」と良く聞かれますが、
それは、言葉が遅い子や発達障害の子によくある特有の「こだわり行動」の一種です。
オムツでおしっこをする癖がついていると、
それ以外のところでするのを怖がります。
だから、トイレに座っても我慢していて、
オムツを履くと、安心しておしっこをするのです。
この状態が続いていると、なかなか、トイレトレーニングが進みません。
このこだわりをどう崩していくか、が、トイレトレーニングのポイントになります。
▼こだわりとは
言葉が遅い3歳の子 トイレトレーニング開始1ケ月目
<1週目>初めてトイレでおしっこできました
朝は目が覚めると出てしまってトイレまでもたず、
昼寝の後におむつがぬれていないチャンスがあり、
トイレで5分ねばろうと決めて
何の気なしに「ちょっとお腹おすよー」と下腹部を押したら
シャーっと出てびっくり!ただしこの1回きりでした。
<2週目>下すっぽんぽんで携帯トイレに出せるように
朝は目覚める前におむつを脱がして
布団の中でさっと携帯トイレに座らせてみましたが、
双方やりにくくて続きませんでした。
昼寝の後またぬれていないチャンスがきて、
ねばれば出るぞとトイレに座るが出ない
→リビングで携帯トイレに座るが出ない
→下すっぽんぽんのまま遊ばせる
→様子を気にしていると、
ジャンプした瞬間おしっこが出てきたので携帯トイレで受けて、ほめました!
翌日、明らかなチャンスの時間に下すっぽんぽん作戦をするもなかなか出ず、
ここにしてねと伝えて
夕ごはんを作りにキッチンに入ると、
自分で携帯トイレにおしっこして知らせに来たので驚きました。
かなりこぼれてましたが!感動!ほめました!
以後は、チャンスがあると下すっぽんぽんタイムを取り、
本人も「でるー」と言うようになり、携帯トイレで出せるようになっていきました。
1回だけですが、うんちも出ました!
<3週目>携帯トイレで毎日2回くらい出せる、でも・・・。
下すっぽんぽんだと尿意がわかってきて、でるーと言ってくれて、
そこからしばらく(30分から1時間)待てば携帯トイレにおしっこできる毎日です。
23回の経験値ができました。
でも、おむつを履いたら尿意がまたわかりにくくなり、
誘う前に出てることはよくあります。
パンツにするとおむつよりは「でるー」と知らせに来てくれやすいため、
本人が失敗しにくくこちらの負担も少ない時間帯(夕方以降の携帯トイレ成功した後)には
パンツを取り入れています。
質問:朝の寝起きは、目覚めて寝返りする間とかに出ている感じで、
1度サッと抱えてトイレに行ったらだっこの圧迫でシャー‥という感じで出てしまってました。
布団にトイレを持ち込んでも、難点が解消されるわけではないので
良い成果は見込めそうにありません。
本人がトイレまでがまんしてくれるようになる練習方法はあるでしょうか。
言葉が遅い子のトイレトレーニングを進めるペースは?
トイレトレーニングを始めると、
親は「早くオムツを外そう!」と意気込みますが、
焦らなくて大丈夫です。
おしっこをトイレで出来るようになっても、
おしっこの間隔が2~3時間空いてこないとオムツ外しは出来ません。
オムツを卒業するまでには時間がかかります。
さらに、夜のオムツ外しとなれば、もっと間隔が開く必要があります。
それで、一般的には、小学校入学までにオムツが外れれば、遅くありません。
ですから、トイレでおしっこが出来るようになれば、
あとは、ゆっくり成功回数を増やしていけば大丈夫です。
だからといって、
トイレトレーニングを何も始めていないうちにおしっこの間隔が空いてしまうと、
成功体験が作りづらくなります。
それで、2歳や3歳の年少の頃までにまずはトイレの成功体験作りをし、
3歳や4歳の年中の頃までにオムツを外すことを目指し
5歳や6歳の小学校前までにうんちの後も綺麗にお尻を拭けることと夜のオムツ外しを
目指していくと良いです。
言葉が遅い子のトイレトレーニング開始2ケ月目
トイトレ(トイレトレーニング)開始から2ケ月目
あっという間にトイトレ完了しました!
日中パンツ、大小トイレでできる、
寝るときのおむつも濡れないことのほうが多く、
起きてからトイレで出す習慣が身についています。
言葉が遅い子や発達障害の子のトイレトレーニング(トイレ))には成功体験が大切
いくら「トイレでおしっこをしようね」と言われても、
やったことが無ければ、想像が出来ません。
耳には聞こえていても、どうすれば分からないと、出来ないままなのです。
だから、うまく成功体験を作って
子どもがコツをつかめばと早く習得できます。
また、この事例のお子さんのように、
おしっこが出たことを教えてくれればまだ良いのですが、
言葉が遅い子や発達障害の子などで、まだ話せないような場合は、トイレトレーニングが始められないと思っているママも多いです。
ですが、喋れるようになるのを待っていたら、いつ開始できるか分かりません。
今、出来る事をやっていく、その積み重ねが大切です。
言葉が遅い子や発達障害の子のトイレトレーニング方法について、
こちらで詳しく解説しています。
参考にしてくださいね。