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自閉症スペクトラムと診断されている小学校2年生(7歳)の子の支援事例

自閉症スペクトラムと診断されている小学校2年生(7歳)の子「喋りたいことを一方的に話す、興味のあることだけ話す」支援事例

自閉症スペクトラムと診断されている7歳の
支援学級に在籍している小学校2年生のお子さんの「家庭療育プログラム:小学生向けプログラム」の支援事例です。

 

 

家庭療育プログラム「小学生向けプログラム」開始前 7歳:小学校の特別支援学級2年生の子の発達状況

【言葉】の発達状況

・三語文以上

・一往復の質問には答える

 

<主な会話>自分の要求と喋りたい事ばかり

・喋りたいことを一方的に話す、興味のあることだけ
「お友達のママの車、 ホンダの●●だよ」

 

<要求>日常のことは出てる
・・・に行きたい、車乗る、ぼうしかぶる、靴履く
・・・ほしい、・・・たべたい、ちょうだい

 

<共感の会話>ない

<振り返りの会話>ない

<質問に答えることが出来ない>
・誰の?誰と?誰に?どこ?などの基本的な質問にも答えられない

 

【図工・制作遊び】の発達状況

粘土で見立てて作るのが苦手

・お絵描き:お顔、(保育園の終わり)、車描けた
・絵を見て絵を描く、覚えた描き方をする
実物を見て絵を描くのは苦手
・身体の絵は描けるが、動きのある絵は描けない

・折り紙 嫌い

【勉強の理解度・授業の進み具合】

・ひらがなは問題なく書いている
・カタカナまで読める、教科書スラスラ読める
・言われたことは書ける、自分で文章を作れない

 

・足し算の概念があいまい、文章題が苦手
・引き算の概念があいまい、文章題が苦手
・桁数の理解が苦手

 

・問題文を読むのが苦手

・読解問題(文章を読んで答える)のが苦手
・日記や作文の力が苦手

【関わり遊び】の発達状況

・じゃんけんの組み合わせと勝敗は分かる

 

<じゃんけん以外の遊びのルールの理解が難しい>

・鬼ごっこが出来ない
・かくれんぼのルールが分からない

 

・すごろくが出来ない
・オセロが出来ない
・トランプ:神経衰弱が出来ない
・トランプ:七並べが出来ない

【運動】の発達状況 感覚統合が苦手で、同時に動作する運動が苦手

・縄跳びが出来ない

 

家庭療育プログラム受講後「小学生向けプログラム」7歳:小学校の特別支援学級2年生の子の成長

【言葉】の成長 過去の振り返りの会話

ママから、家庭療育プログラムに取り組んでいるご様子をこんな風にご報告を頂きました。

 

<現状>
さっそく、休日にはなるべく動画を撮るようにして、
順序だてて、息子に今日あった出来事を話しかける
ようにしています。

 

学校で毎朝質問タイムがあるようなのですが、

息子も「休日に何をしたか」と聞かれるのを毎回楽しみにしている
ようで、毎週月曜は思い出しながら、一生懸命話しているようです。

 

また、学校での出来事も聞いてみると、生活単元では畑で野菜を植えたよ、
(動作をつけながら)こうやって穴を掘ったよなどと少しずつですが、
返ってくる言葉が増えてくるようになりました

 

まだまだ語彙が追い付いていない部分や、説明、会話がワンパターン
な部分、聞かれないと一往復で会話を終えようとする部分があります
ので、根気よくこちらから話しかけるようにしたいと思います。

 

 

また、次のようなご質問をいただいています。

<質問>
息子は小学生なので、放デイから帰ってきた息子に何かを聞くとなると
やはり学校での出来事になるのですが、
なかなか質問が難しくて困っています。

 

以下のようにアドバイスしています。

◆お返事へのアドバイス◆
「聞く」、のではなく、
一緒にやっていることを言語化することが大切です。
聞いても、言えないものは言えません。

 

あとは、放課後等デイの連絡帳を読んであげてくださいね。
今日やった出来事が書いてあると思います。

そうすると、お子さんも、思い出して、その時のことをなにか話してくれるかもしれません。

 

ママからのご報告の続き

 

まずは、話しかけるタイミングと話しかけ方です。
質問しようとしてもYouTubeなどに夢中になって、
毎日無視されてしまいます(笑)

一日疲れているところに、質問タイムが設けられることが嫌なようです。

音読などの宿題などもさせられる上に質問となるので、
余計に嫌なんだと思います。

 

 

以下のようにアドバイスしています。

◆お返事へのアドバイス◆

質問は、答えが決まっていないから、嫌だと思います。
子どもにとって、苦手をやらされることは嫌な事、
会話が嫌いになってしまいます。

 

一緒にしたことの言語化、
何も一緒にやっていない日は、過去の日記を一緒に読んであげたりしても良いです。

あとは、一緒になにもしていない日は、絵本の読み聞かせをしてあげても良いですね。
絵本は大事ですよ。

 

ママからのご質問の続き

自ら学校でこんな事あったよ~(やったよ~)と報告してくれる子ではないので、
こちらから聞くしかないのですが、澄川さんや他の方はどんなタイミングで、
どのように一日の出来事を質問しているのでしょうか。

 

以下のようにアドバイスしています。

◆お返事へのアドバイス◆

寝る前とか、帰って来た時に、本人が言える範囲で聞きますよ。
デイの連絡帳を読んであげたり、夕ご飯の会話をしたり、
一緒にしていることの言語化をしたり、
絵本の読み聞かせや過去の日記を読むことなどが平日は多いですよ。

 

ママからのご質問の続き

食事中やお風呂の時も私がいつもバタバタと忙しくしているので
(仕事の関係で)、
ゆっくりとお話しタイムの時間を設けるというのが難しい状況なんです。

こればかりは変えるのがなかなか難しいので、
せめて話しかけ方を・・と思うのですが、
何かいいアドバイスがあればぜひ教えていただきたいです。

 

以下のようにアドバイスしています。

◆お返事へのアドバイス◆

お子さんはよく言葉が出てきていますよ。
最初に書いてくださったように、
今日の出来事を話すのを楽しみにしている、など凄いです。

あとは、上記にお書きしたことをやってみてくださいね。

 

ママからのご質問の続き

次に内容です。
担任の先生が印象に残るような課題については
割合細かく連絡帳に書いてくださるので、
それを元に「図工では何を描いたの?」「何のお花?」「何で、色は?」
などと聞くようにはしていますが、
作品が手元にあるわけではないため、
そんなに楽しく会話が続くわけではありません。

また、算数や国語などの勉強についての質問になると、
全く会話が続かないのが
現状です。というより、
どうやって質問を続けていけばいいのかわからないといった方が
的確かもしれません。

「今日3時間目は何の授業だった?」「算数やりました」
「算数では何をやったの?」
「プリントやりました」
「プリントでは何をやったの?」「足し算やりました」「・・・・・」と
いった具合です。

澄川さんは、どうやって学校の勉強のことなどを聞いていますか。

 

息子にとって、学校の勉強の話題は楽しいことではないため、
会話が続かないというのも理屈としてはわかるのですが、
勉強が特に嫌いなわけでもないですし、
楽しんでいるという様子は本人を見れば何となくわかります。

その楽しんでいるという部分をどうやったら聞き出せるのか、
どのようにして共感できるような会話に結び付けていけばよいのか、
教えていただければ幸いです。

 

 

以下のようにアドバイスしています。

◆お返事へのアドバイス◆

学校でやったプリントは持って帰ってくるので、
それを見せて、今日は算数やったんだね。
足し算なんだ。文章を読んで式を立てたんだね。
などと、物を見て、ママが言葉を添えることから始めると良いです。

ノートなら、ノートを見て、
何をやっているのかそのまま言語化しましょう。

 

繰り返しになりますが、聞き出そうではなく
ママが言語化してあげることが大切です。

 

ママからのご質問の続き

 

あとは、会話の不自然さです。
学校で毎朝質問タイムが設けられているおかげで、質問には答えるという
習慣も身に付き、5W1Hのどの質問にも比較的スムーズには答えてくれています。
ただ、その時に「~やりました」という受け答えに慣れてしまい、普段の質問の答え方も
「~やりました」と丁寧語で答えてしまうんです。

普段の日常の会話と学校で先生にする会話とを切り替えていってほしいのですが、
どのように教えていけばわかりやすいのか、ご教授いただければ助かります。

 

以下のようにアドバイスしています。

◆お返事へのアドバイス◆

大人が聞くときに、「・・・した?」「・・・したい?」などと聞いていれば
そう返してくれると思います。

が、いずれ就職することとか、
大人になると家族でも敬語を使う大人もいることを考えると
無理に直す必要はないです。

ただですら喋るのが面倒だと思っているので、
今は、話したい気持ちを育てることが大切です。

【勉強】引き算の概念

ママからの状況報告

 

<現状>
動画を見る前から引き算の概念自体は既に理解できておりました。
現在、●を自分で取りながらスラスラと計算ができている状態です。
ただ、●がなくなるとイメージがしにくいようなので、
今指で計算する方法を教えているところです。

 

以下のようにアドバイスしています。

◆お返事へのアドバイス◆

10の分解が瞬時に頭に浮かぶようになれば
●が無くても大丈夫になります。
指でも良いので、10は4と6、3と7など
パッと分かると良いですね。

 

ママからの状況報告

ちなみに足し算は、暗記をしているのか1桁の計算については
感覚でスラスラと答えている状態です。
だいぶ、いくつといくつでこの数が成り立っているという概念も
わかってきた状態なので、学校の先生に2桁の計算に入って
もらえるようお願いする予定でいます。

文章題については、今足し算の方をやっているところなので、
今後引き算の方も先生の動画を参考にしながら、教えていきたいと思います。

<質問>
足し算、引き算ともに、これから学校でもどんどん教えて
いただけるとは思いますが、人数が多い分一人にかけられる時間が
少ないようなので、家庭でも補足で教えていきたいと考えています。

 

動画の続きとして、これからどんな形で教えていけばいいのか、
簡単で構いませんので、教えていただければ幸いです。

 

以下のようにアドバイスしています。

◆お返事へのアドバイス◆

足し座、引き算については桁数が増えます。2桁が3桁になります。

でもその前に、かけ算、割り算が入ってきます。

四則演算の意味がよく理解できる必要があり、
4つが混ざっていても間違いなく出来ることがまず大切です。

 

その後に、3桁、4桁の繰り下がり、

その後に分数、少数、となっていきます。

 

今後の進路にもよりますが、高校受験などを考えていなくて、
いずれは支援学校高等部、就労、と考えている方の場合だと、
難しい3桁、4桁の掛け算、割り算よりも
簡単な分数が分かる、などの方が重要です。

 

生活の中で使わないものを教えても、教える時間だけかかってどうせ忘れます。

分数の場合、何等分してね。などは、料理でも使います。
mLなどの単位も、料理で使います。

また物差しとか、計りとか、時計(分)とか、午前午後の換算とか、
このあたりも生活するには必須です。

 

ですので、今後は、そういうことを算数で勉強します。
うちの息子も、このあたりはしっかりマスターさせました。

 

【制作遊び:お絵描き】の成長

ママからのご報告

 

<現状>
こちらは、現在体までは描けている状態ですが、
ポーズまでは課題が追いついておりません。
引き続き、何とか時間を作って進めていきたいと思います。

ただ、昔に比べるととてもいい絵を描くようになってきたとは思っています。
私がデザインの仕事をしているせいもあって、レベルは低くとも色使いや
構図がとても素敵だなと(大人が手伝っているからという意味ではなく)、
いつも感心しているところです。

ただ、図工については、どうしても先生と一緒に課題に取り組むという形だ
そうですので(介助員が一人かかってしまう状況)、何とか一人で
意欲的に取り組めるように家庭でも努力していかなければと思っています。

 

【関わり遊び】

ママからのご報告

<現状>
すみません、こちらはなかなか課題が追い付いていない状態です。
これから梅雨の時期は息子が大好きな外には遊びに行けないので、
この間にじっくりと取り組ませていただきますね!

 

以下のようにアドバイスしています。

◆お返事へのアドバイス◆

 

家庭療育プログラムの受講者の方で、関わり遊びの時間が取れない方は多いです。

放課後等デイサービスや支援学級などでやってもらえることも多いので、

御願いしてみてはいかがでしょうか。

 

【身辺自立】

ママからのご報告

 

<質問>
身辺面については、だいぶ一人でできるようになってきたものの、
毎朝学校で準備してる様子、家での様子を見ていると、
一つ一つの動作が遅すぎて困っているところです。

 

学校では一つの準備をするごとに、
ふらふらと窓の方に行って大好きな車を見てしまう状態。
2年生からは、息子に一人介助員がかけられないということなので、
私が毎朝残って息子の準備を手伝い(口うるさく言って)、
時間内に終わらせている状況です。

 

私がいればやるのですが、
優しい口調の先生たちが言っても効き目が全くなく、
かといってそれでは困ると言われてしまうので、親の私がどう
することもできる困っています。

 

先生にもっと怒ってくださいとは言えないですし、
何かごほうびでつるというのも難しいと思うので、
別の方法をお願いしたいと思っているのですが、
どんな方法をとったら集中してやってもらえるようになるのでしょうか。

 

そういう事で困っているお母さんも多いと思いますので、アドバイス
いただければ幸いです。

 

以下のようにアドバイスしています。

◆お返事へのアドバイス◆

視覚支援で図にしてやるべきことを貼ると良いです。

それを見て一緒にやるようにしましょう。
次は?と指さすと良いです。
そうしたら、気が散らなくなって出来るようになった子もいますよ。

 

【今後の言葉の発達について】ママからのご質問

 

言葉の面は、先日もメールでお伝えしたとおり、
目の前の出来事を少しずつ言葉に出してきている状況です。
最近は、「早く宿題しなさい」などと言うと
「今●●してるでしょう」などと返しも一丁前になってきたな~と
感じているところです。

あとはずっと気にかかっていることなのですが、
保育園の間はもちろん、小学生になってからも、
お友達が皆通ってきた「ね~、見てみて」という発言がいまだに見られません。

 

もちろん、「なんで」と聞くことも全くありません。
だから、お友達に対して「なんで●●君はこうなの」もないですし、
「●●君は何が好き?」などと他のママに聞くことも皆無です。

 

かろうじで、少しずつ「これは何?」と聞いてきているようにも思いますが、
これについても圧倒的に私から聞く方が多いです。

こうした成長過程が見られない限り、
言葉の発達が劇的に伸びることも難しいように思うのですが、
自閉症の子などでも、そうした過程を今後通る時が来るのでしょうか。
それも今の言葉のプログラムを続けていれば、必ず通る道なのでしょうか。

 

先生がメールで送ってくださる事例は軽度のお子さんの例が多いように思うので、
中度以下の子が今後頑張っていくとどのような道をたどっていくのか、
参考までに教えていただければ幸いです。

 

以下のようにアドバイスしています。

◆お返事へのアドバイス◆

見て、は、ママは使っているかな?私は使っていませんでした(汗)

小学校の介助員の先生が「見ててね。」と見本を見せていたので
「見てて!」と言うようになりました。
大人が使うことが大切です。

 

「なんで?」についても同様で、
「なんで・・・したのかな?」「・・・だからだね。」などと
大人が自問自答していれば子どもは聞くようになります

 

今回、お子さんには「なんで?」までは量的に入れられませんでした。

ごく軽度なお子さんの場合、最初の6ケ月の動画プログラムに
「なんで?」と聞かれて答える練習を入れます。
それが出来るようになると、自分からも聞くようになっていきます。

 

お友達との会話も、すみませんが、
量的に、最初の6ケ月に入れられませんでした。
ごく軽度なお子さんの場合、最初の6ケ月の動画プログラムに
お友達との会話を入れています。先生への伝言なども。

 

このあたりも、ある程度会話が出来るようになってくれば、
ともかく本人に経験させていくことで、出来るようになります。

 

知的障害が中度や軽度の子は、みな、そういう過程を通っていきます。

どこまで行けるかは、同じ中度であっても、
絵本やアニメで言葉を知っていた子は意外とすんなりいくなど、
個人差があるので分かりません。

 

最後に ママより

6か月間、貴重なプログラムを誠にありがとうございました。
臨機応変に対応してくださったり、おもちゃを紹介してくださったりと、
数々のご配慮に本当に感謝しているところです。

プログラムを実践していく中で、意識して(親が)会話をするという習慣が
身についたことが何より大きかったと思います。
あとは、繰り返し見て根気よく続けていきたいと思います。

 

自閉症スペクトラムと診断されている7歳の支援学級に在籍している小学校2年生のお子さんの「家庭療育プログラム:小学生向けプログラム」の支援事例でした。

 

幼児期の軽度な言葉の遅れのお子さんの日常会話・就学準備は家庭療育プログラム:ことばプログラムで支援しています。

上記の「勉強」以外、「言葉」「制作遊び」「関わり」は、幼児も小学生も共通です。

 

言葉が遅い、うまく会話出来ない、などのがありましたら、ご相談くださいね。