自閉症の子のこだわり行動とは?こだわりを減らして子どもの興味を広げるには

自閉症の子のこだわり行動とは?こだわりを減らして子どもの興味を広げるには

自閉症の子どもに多い「こだわり」ってどんなこと

自閉症の子どもにこだわりとは、気に入ったおもちゃばかりで遊んだり、好きな絵本ばかり見たり、遊び方も同じような遊び方ばかりすることです。
こだわりの何が問題なのか、自閉症の子どもには年齢ごとにどんなこだわりがあるのか、こだわりを減らして興味を広げていく方法についてまとめました。

 

自閉症の子どもに多い「こだわり」 何が問題なの?

自閉症の子は、こだわりが強くて新しいものをなかなか受け入れられなかったり、
同じやり方ばかり
したがることがよくあり、
こだわりのせいで、興味が偏ってしまい、成長しずらくなってしまいます。

 

子どもは、自分でまだ何も出来ない状態で生まれ、
そして、周りの物に興味を持って、見たり、触ったり、遊んだりする中で、
成長していきます。

自閉症の子のこだわりが、その邪魔をしてしまうと、子どもの発達・成長が遅れることにもなるので、
早く、少しでもこだわりを取り除いてあげたいですね。

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こだわりの原因は?こだわりを減らして興味を広げるには

このような自閉症の子どものこだわりの原因は、脳の性質であったり経験の少なさや見解の狭さによるものだと言われています。
こだわりは、経験を繰り返したり、理解出来るようになると、こだわりも減っていきます。
自閉症の子どもにどんなこだわりが多いのか、以下に例をあげて1つずつ説明し、それぞれ、こだわりを減らして興味を増やしていく関わり方をお伝えしています。
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自閉症の息子の形へのこだわりの事例

私の息子も、2歳の頃は、こだわりがとても強かったです。
バナナが折れたのが許せなくて、バナナを元に戻そうとして怒っていました。
「バナナの形はこうあるべき」という「形へのこだわり」です。

 

ひっくり返って床に頭を何度も打ち付ける癇癪(かんしゃく)を起こしました。
折れたバナナは元には戻らないし、私はどうしたら良いのか困っていました。
でも、数か月で、このバナナの形へのこだわりはなくなりました。
バナナが折れるということを何度も経験することで、それに慣れました。
このような、形へのこだわりは、時間が解決してくれることも多いです。
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自閉症の息子の物を並べることへの強いこだわり

自閉症の息子は、物を並べて遊ぶというこだわりも強く、なかなか他の遊び方が出来ませんでした
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定型発達の子どものように、積み木で家などを作ろうとしても、積み木を戻して、並べてしまいました。
私もどうしていいかわからずに、息子の遊びをただ見ているだけになってしまい、そこからなかなか抜け出せませんでした。
息子の並べているのを壊さずに他の積み木で、横で、娘と楽しく遊んで見せてあげることで、だんだんと並べるこだわりが減って、作って遊べるようになっていきました。
>> 発達障害や自閉症の子の行動:並べるこだわりから遊びへ発展させる対応方法
折り紙も、切り紙も、積み木で何かを作ることも、いろんなことが出来るようになっている小学校3年生の息子ですが、いまだに特定の数字のおもちゃを自分の好きな順に並べるこだわりがあります。
たいてい寝る前ですが、並べるこだわりで自分の気持ちが落ち着いて安心するようです。
片付けるように繰り返し言えばこのこだわりも無くなるかもしれませんが、
困るようなこだわりではないので、本人の気持ちを尊重して、見守っています。

 

自閉症の息子の特定の物への強いこだわり

自閉症の息子が0歳の頃、寝るときにいつもタオルを吸って寝ていました。
タオルがお気に入りだったため、1歳前後の頃は、タオルを持ち歩いていました。
息子が1歳半で娘の生まれるとき、産前産後に息子を保育園に預けていましたが、さみしい時も先生にだっこをねだるのではなく、タオルを吸っていました。
2歳前後の頃は、手のひらに握って手の中におさまるくらいの小さいおもちゃを持ち歩くのが好きでした。
ご飯を食べるときもおもちゃを右手で握ってスプーンを左手で持ってしまったり、左手でお椀に手を添えないことも多かったです。
2歳半から幼稚園に通うようになり、園で置くように先生に促されているうちに、物を持ち歩くこだわりはなくなっていきました。

 

衣服への「こだわり」の事例と対処法

特に、季節の変わり目には、衣服に対するこだわりが出ることがあります。
夏場靴下を履いていなかったから冬も履きたくない、夏場に帽子を被りたくない。
自閉症の子どもが身に付けるのを嫌がるのは、感覚過敏の場合が多いです。
みんなが身に付けるのを見たり、先生にかぶるように言われることで、幼稚園や保育園の年中の頃には、帽子や靴下を身に付けられるようになる子が多いです。

 

また、特定の服へのこだわりで、同じ色の服ばかり着ることがあります。
服などの色へのこだわりは、一色から、少し他の色が混ざったもの、色が半々の物など、徐々に違う色の混ざったものに変えていくと、こだわりは減っていきます。
また、色の名前を教えてあげたり、生活の中でも、なるべくいろんな色を楽しむ生活をしていくと、こだわりは減っていきます。

 

服へのこだわりの中には、特定の服ばかり着て、季節に合わない服を着ようとして困ることもありますよね。
秋のコートから冬のコートにしたくない、などです。
このようなときは、季節でない服を見えないところへしまうことで、数日で子どもが諦めてくれる場合もあります。
季節の服は、年齢とともに、自分で気付くこともあります。
私の息子の場合、こだわりの服の秋の袖なしコートでは真冬とても寒かったようで、冬コートを見せたら喜んで着ました。

自閉症の子のこだわり行動とは?対処方法は?こだわりを減らして子どもの興味を広げるには:服へのこだわり

 

私の息子は、服へのこだわりが強かったですが、年少の頃は、お気に入りの服を洗濯機で洗ったばかりで着られないときに着たがることもありました。
その濡れた服に息子の袖を通してもらって「濡れてる」と説明すると、「濡れてる、濡れてる」と悲しそうに何度も言いながらも、理解して我慢してくれました。

嫌がるものをつよく進めると癇癪になる事もあるので、自分で理解して我慢してくれるのが一番ですね。

自閉症の子のこだわり行動とは?対処方法は?こだわりを減らして子どもの興味を広げるには:服へのこだわりも濡れていると理解すると我慢できる
理解することがこだわりを無くす一番の方法です。
こだわりの方法が取れない理由を理解してもらえるように、詳しく説明する、体感させるなど、普段から認知の能力を高めるように接すると良いですね。

 

絵本・衣服など「新しい物へのこだわり」の事例と対処方法

発達障害や自閉症の子どもは、絵本にもこだわりを持ち、特定の絵本しか見ないことがあります。
絵本へのこだわりを、子どもの好き嫌いの問題だから、としてしまうと、好きな絵本ばかり読んで、興味の幅が広がっていきません。
絵本にこだわりがあるように見てても、新しい絵本は、1ケ月くらい本棚に入れて、見慣れると、読んだときに見てくれることがあります。自閉症(発達障害)の絵本へのこだわり
衣服も、1ケ月くらい洋服タンスへ入れて、見慣れなければ、新しい服に手を伸ばす。
ということがあります。
諦めずに見せ続け、見慣れることが大切です。本棚やタンスには見慣れない服をいくつか置いておくようにしましょう。
自閉症の子のこだわり行動とは?対処方法は?こだわりを減らして子どもの興味を広げるには 新しい服へのこだわり

 

「こだわり」による偏食や食べ物へのこだわりを少しずつ減らしていく対処方法

偏食もこだわりの一種です。順番に慣らすというのも効果的です。
食べ物などは、今日は1口食べてもらう、明日は2口食べてもらう。
自閉症の子のこだわり行動とは?対処方法は?こだわりを減らして子どもの興味を広げるには 偏食もこだわり

 

場所へのこだわりの事例と対処方法

発達障害や自閉症の子どもは、場所にもこだわりを持つ事があります。
洗濯物をきちんとたたんでしまってくれるなど、場所へのこだわりがきちんと片づけるという良い方向へ向いてくれる場合は嬉しいですね。

 

自閉症の子のこだわり行動とは?対処方法は?こだわりを減らして子どもの興味を広げるには:場所へのこだわり

 

進級をしても部屋を変わりたがらない、ロッカーや下駄箱を同じ場所を使いたがる、などの場合は、ロッカーのマークを同じにしたり、新しい部屋にお子さんのお気に入りの物を置いたり、好きな場所を作ってあげると良いですね。

 

自閉症の子のこだわり行動とは?対処方法は?こだわりを減らして子どもの興味を広げるには:場所へのこだわり

 

でも、いつも同じ場所へ行って遊びたがる、など、興味の幅が広がらないときには、同じ場所以外でも、似た場所へいく事から、こだわりを軽減していくと良いですね。

自閉症の子のこだわり行動とは?対処方法は?こだわりを減らして子どもの興味を広げるには:遊びに行く場所へのこだわり

道順へのこだわりの事例と対処方法

ある場所へ行くときにも、同じ道から行きたがるような、道順などのこだわりもあります。

 

自閉症の子のこだわり行動とは?対処方法は?こだわりを減らして子どもの興味を広げるには:道順へのこだわり
支障がなければ、お子さんの行きたがる道から行くのも良いですね。
「あ、あっちに美味しそうなお店があるよ」などとお子さんの興味をひき、他の道を選ばせるのも良いですね。

 

小学生前後 方法のこだわりの事例と対処方法

小学校前後になってくると、服や偏食などのこだわりは減っていき、手順をこだわるようになります。
物事をする順番ややり方などにこだわります。

 

問題の解き方、引き出しやロッカーの中の片づけ方などです。
支障がないことについては、本人のやり方を尊重することも良いですね。

 

自閉症の子のこだわり行動とは?対処方法は?こだわりを減らして子どもの興味を広げるには:問題の解き方など、方法のこだわり

 

自閉症や発達障害の子どもは、大きな変化を嫌い、こだわりが出ますが、小さな変化なら受け入れられることがあるので、少しずつ受け入れることが出来ます。
少しずつ変えていく事が大切ですね。

 

ことばへのこだわり

発達障害や自閉症の子どもは、エコラリアを言う子もいます。
「どうしたの?」などと聞かれて、聞かれたことを「どうしたの?」と語尾上がりでそのまま即時エコラリアしてしまう子は、質問の意味が分かっていません。

 

このように、言葉へのこだわりがエコラリアとして現れる場合は、ことばの遅れが原因のことも多く、言葉の遅れの改善により、見られなくなることもよくあります。

 

言葉を教えていくことが大切ですね。

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また、よく言葉を話しているように見えても、

よく聞いてみると、絵本やアニメのセリフをそのまま丸暗記して、一人でひたすらしゃべっている、なんてこともあります。
遅延エコラリアというものです。

 

人と一緒に遊べないために、一人で楽しんでいるのが原因であったり、
大人に対して、突然、絵本やアニメのセリフをしゃべりだすような子は、人としゃべりたいけれど、言葉の遅れのために人とうまく話せなくて、遅延エコラリアで会話をしようとしている感じも見受けられます。
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こういう場合も、言葉の遅れが原因で、話したいのに、うまく話せないから、知っていることを言う、となっているのが原因です。
セリフをアニメから持ってくるのではなく、自分で文章を組み立てられるようになると、遅延エコラリアもなくなってきますよ。

自閉症の子の言葉については、こちらにまとめています。

 

また、無料メール講座で、言葉の力をつけるための方法をお伝えしていますので、読んでみてくださいね。


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他にも、自閉症の子どもの特徴とご家庭でできる家庭療育方法についてこちらに書いていますので、参考になさってくださいね。

 

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