オウム返し・エコラリアがあるけれど発達障害や自閉症なの?どうしたらいい?

オウム返し・エコラリアがあるけれど発達障害や自閉症なの?どうしたらいい?

オウム返し・エコラリアとは?

オウム返し(エコラリア)とは、まわりの人が言った言葉をそのまままねして言う事です。
1歳~2歳頃の言葉を獲得する時期によく見られ、定型発達の(発達障害自閉症でない)子であってもあります。

 
この時期が、子どもによって遅い時期に現れたり、期間が長かったりするので、心配になったりします。
オウム返し(エコラリア)の原因と、それぞれの対処法を知っておけば、安心ですね。

 
それに、実は、オウム返し(エコラリア)をうまく利用すれば、会話が出来る子に育てることが出来るんです!
そんな教え方をお伝えします。
 

まずはじめに、オウム返し(エコラリア)には、次のようなものがあります。

 

即時エコラリア

オウム返しのうちの、即時エコラリアとは、大人から質問された時に、質問をそのまま繰り返したりします。
「~する?」と聞いたときに「~する?」と語尾上がりになったり、「なんで?」と聞いた時に「なんで?」と答えてしまう事、などです。
 

遅延エコラリア

オウム返しのうちの、遅延エコラリアとは、特定の歌のフレーズばかり繰り返し歌う、
CMのセリフをしつこく言い続ける、
人が質問をしているのに、その質問にふさわしくない、自分が好きなセリフでこたえる、
親に言われた言葉「早くしなさい」「お箸の持ち方は?」などを関係ない場面で繰り返し言う
などです。

オウム返しはどうしたらいいの?澄川綾乃のカンタン家庭療育

 

どうしたらいいの!?それぞれの原因と対処法

 

即時エコラリアの原因

即時エコラリアのオウム返しで、質問をそのまま繰り返す原因は、質問の意味が意味が分かっていない場合が多いです。
質問の意味を教えていく必要があります。
 

即時エコラリアの対処法

対処法1 答えの見本を付ける

即時エコラリアのオウム返しが出て、質問が答えられない子どもには、質問に選択肢(答えの見本)を付けてあげると良いです。
「何が欲しい?みかん?いちご?」という風に聞きます。
 

即時エコラリアのオウム返しで複数の答えの見本をそのまま言ってしまう場合は、答えを1つにして聞きましょう。
「何が欲しい?みかん?」という風に聞きます。
 

即時エコラリアのオウム返しで、語尾上がりの質問に語尾上がりでこたえる子には、再度語尾下がりの見本を言って、オウム返ししてもらいましょう。
母「何が欲しい?みかん?」、子「みかん?」、母「みかん」、子「みかん」
という風に会話します。
 

対処法2 分かる言葉で繰り返す

即時エコラリアのオウム返しが出る子どもには、分かる言葉で繰り返してあげたり、分かる言葉で、再度、聞きなおしてあげましょう。
 

また、即時エコラリアのオウム返しがあるから、といって、分からない質問を避けていると、いつまでたっても分かるようにならないので、分からない質問は繰り返し聞くようにし、その答えの見本を言って、質問の意味を理解させることが大切です。
1つずつ、分からない質問を分かるように教えていく事が大切です。

 

即時エコラリア、息子の場合

うちの息子の即時エコラリアのオウム返しの事例です。
「なんで?」には答えられる。
でも「どうしたの?」には「どうしたの?」とオウム返ししてしまう時期
がありました。
「どうしたの?」の意味が分からなかったんです。
 

その時期には、「なんで?どうしたの?」と、分からない質問と分かる質問をセットで質問するようにしました。
 

すると、2週間ほどで、「どうしたの?」という質問にも、即時エコラリアが無くなり、「なんで?」という質問と同じようにこたえられるようになりました。

 

即時エコラリア、3歳の子のご相談支援事例

「なぁに?」の質問にこたえることができず、オウム返しをしていました。
パーソナル療育プログラムで、「なぁに?」の質問にこたえる練習を、毎日、半年続けた結果、
即時エコラリアのオウム返しではなく、見本が無くても自分で答えられるようになりました。
また、水族館や動物園などで、動物や魚を指さして「なぁに?」と聞いてくれました。

遅延エコラリアの原因と対処法

遅延エコラリアのオウム返しも、特定の気に入ったことをやり続ける、とみなせば、それは幼児期の子に、多かれ少なかれあることです。
相手にしすぎると、エコラリア・オウム返しが極端に増える事もあるので、そっとしておくことも必要です。
でも、オウム返しを無視すると癇癪(かんしゃく)を起こしてしまう子の場合、子どもが喜んでいることに、共感する態度をとってあげることも必要になります。

 

オウム返し(エコラリア)が多い子の場合、一人で上手に遊べなかったり、絵本が上手に読めなかったり、他の遊びが上手に出来ないため、特定の言葉による一人遊びをする子どもも多いです。
出来る遊びの種類を増やしてあげることが大切です。
 

遊びたい、用事があるのに、必要な言葉が言えず、他の言葉で言う事があります。

 

遅延エコラリア、息子の場合

遊んでほしい、構ってほしいときに、適切な言葉が出ずに、不適切な特定の言葉が遅延エコラリア・オウム返しとして出ることがありました。
その場も、「あそんで」と見本を言って、オウム返ししてもらい、「遊んで」と言えるようになりました。
 

遅延エコラリア、4歳の子のご相談支援事例

パーソナル療育プログラムの事例
特定の言葉のオウム返しを母に期待し、母がオウム返しをしないと癇癪を起こしました。
母がオウム返しをする前に「・・・と言って」と言う言葉の見本を言ってからオウム返しをするようにしました。1ケ月で言えるようになり、癇癪(かんしゃく)もしなくなりました。
澄川綾乃のカンタン家庭療育

 

オウム返し(エコラリア)を恐れていると質問の意味が分からないまま

上記の事例のなかにも、「なぁに」という質問を教えるのに毎日教え、半年かかったお子さんがいらっしゃいますよね。
このように、まだ何も質問にこたえた事のない子が質問を覚えるときには、時間がかかります。
だからといって、子どもがオウム返しするから、と、子どもの分からない言葉をそのままにしておくと、いつまでたっても、質問の意味も分からない、答えられない、という事になります。
 

子どもは、生まれながらに、言葉を知って生まれてきません。
自分が大人に言葉を話しかけられて、質問をされて、それで身に付けていくのは、定型発達の子も発達障害の子も同じです。
 

子どもの出来ない事から目をそらさずに、できるようになることを考えてあげたいですね。

 

オウム返し(エコラリア)は気長に対処を

オウム返し(エコラリア)が続く子は、何年と続く子もいます。
「いつになったらできるのだろう」、と思ってしまうと、気が滅入ります。
「きっと、聞いててくれる、これが頭の中に蓄えられている」と信じて、話しかけていく事が大切ですね。
子育ては長いですから、気長に楽しくやっていきましょうね。
発達障害・自閉症育児のカンタン家庭療育
オウム返しをする子は、クレーン現象や奇声も多いです。
大人の手を引いて要求するクレーン現象は、こちらの、クレーン現象とは・種類と対処方法を参考にしてください。
言葉が発達していない子どもは、奇声をよく出します。こちらの、奇声とは?種類と原因と対処方法を参考にしてください。
 

オウム返しするお子さんのご相談支援事例

>>けんめいにオウム返しをするように!!
>>「要求語・オウム返しが言える様に!」パーソナル療育プログラム
>>「長文のオウム返し、お絵描きも自発的に」パーソナル療育プログラム
>>言葉が遅い子、オウム返しよりも自然な「バイバイ」 パーソナル療育プログラム
>>オウム返しが上手にできるようになって、自然な言葉が増えたお子さん。3歳自閉症「子育てらしくなり子どもが可愛く思えるように!」

こちらに、ご家庭でできる家庭療育方法幼児の言葉の発達別の言葉の教え方を書いています。
参考にしてください。